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金魚の基本的な飼育上の注意点
基本的なことは「基本的な飼育方法」を参照されたし。
ここでは注意すべき事柄を中心に書いていく。
金魚を飼う上でもっとも大切なのは飼育初期の導入である。
この導入については「基本的な飼育方法」に書いてある。
次に重要なのが、とにかく水量とろ過装置の容量を大きくすることだ。
金魚は30cmにもなる比較的大型の魚であることを絶対に忘れてはいけない。
餌を制限することである程度は成長が止まってしまうとはいえ、大型魚ということは、メダカとは桁違いに水を汚す。
大体金魚飼う密度は10リットルに付き1匹だ。もちろん大型の個体はそれ以上に必要になる。ほかの熱帯魚で考えてみれば、水槽内で30cm程度になる雑食魚といえば、フラミンゴシクリッドやシルバーシャーク、オスカーあたりになる。これらを30cm程度の水槽やましてや10リットルもないようなプラケースで何匹も飼おうというのは非常識はなはだしい。
異常なほど過密に入れた自称「アート」などは虐待そのものだ。
展示の間だからでは済まされない。それを見た初心者が、真似て高密度や小さな容器で飼うかもしれない、それこそ虐待誘発品参考展示会というわけだ。
2000年ごろにいた金魚をミキサーにかけた写真を撮っていた自称「芸術家」とやっていることは変わらない。
過密飼育というのは非常に難しい。充分にろ過を効かせて、酸素濃度を充分に確保して、異常が出ないか常にチェックできるという体制を整えて初めてできるというものだ。
また、病気を誘発しやすいので、ちょくちょく薬品を使うことになる。そうなれば自然と魚が弱ってしまうのは自明の理だ。
いずれのろ過方式をとるにしても、金魚の場合は上記のような性質から、常に高いろ過能力を保たないとならない。よって、駆除しきれない病原菌が出てしまっただとかそう言う非常事態以外は、水換えと濾過槽のメンテナンスを同時にやるのは厳禁だ。ただし底面式は例外である。あれは同時にやらざるを得ないが、水換えついでの掃除程度ならそうそうろ過能力は落ちない。
水温に関しては常温で問題ない。ただし夏は直射日光を避ける。下手をすれば40度を越えて金魚が煮えていることもある。こういった場所では、日が当たる方向にアルミホイルを張って反射させるなどの工夫がいる。
実例を挙げると、あまりに暑く38度に達していた水槽がったので、蓋と、壁面に面にアルミホイルを貼り付けた。これだけで翌日は30度程度に収まった。
室内の場合、熱いからといって無理にエアコンで下げる必要はない。むしろエアコンを使っているときといないときの温度差が大きくなり、体力を落としてしまうことが心配だ。魚類は変温動物だから人間と同じ尺度で考えてはいけない。
冬は北国でもなく、寒波が来たときに浅い水槽で飼っていたというような場合でもなければ、大抵越冬する。その点では土佐錦やランチュウのような浅い容器で飼うべき金魚の越冬は危険が多いのでこの時期だけは水位をあげて、蓋をする。屋外の場合、厳冬期に餌を与えてはいけない。また、循環装置も電源を落としてしまう。活性が鈍っているので、酸素をわざわざ足す必要はない」。むしろ本来凍って表面だけ冷えるはずのところを循環させることによって凍らず、全体つまりは金魚が冬場に溜まる水底まで余計に冷やしてしまうことになる。
冬の間は金魚は蝋のような膜を体にまとう。これによって寒さに耐えるので、早とちりして薬品など投与してはいけない。厳冬期なら大抵の病原菌は活動できない。
ただし冬の間はまつかさ病とコスティア病に気をつける。
冬はまず水換えをしないので、水が痛むことがある。そこでエロモナスに感染してしまう。
青水で飼うと越冬しやすくなるが、あまりに濃いと、コスティア症になるので青水の濃度に注意する。
また、蓋をしない状態で寒波などが来て、極端に冷えると翌年の春に特に理由なく死ぬことがある。
よく土佐錦魚で起こる。
越冬はできるが、なにぶん容器が小さいので、冷えすぎには気をつける。
また、春と秋は水温の変動が激しいので気をつけていても白点病によく罹る。
早期発見のためにも日に一度は様子をよく見ておく。
繁殖 金魚の繁殖は春と秋に行われる。ただし秋生まれの場合は稚魚のときに冬を迎えるのでかなり管理が大変になる。夏までに済ませておくのが一般的だ。
二歳以上の金魚を使うが、この金魚は一度冬の寒気に二月は晒して、性成熟させておかないと、大抵うまくいかない。
雌雄の判別は、肛門の形を見る方法、オスの追星と呼ばれる突起を見つける方法、胸鰭の形で見分ける方法、体格で見分ける方法がある。関東あたりで四月から五月くらいになれば通常追星が出てくるなどの特徴が出てくる。
追星以外は、見慣れないとなかなか見つけられない。
これらの方法からオスの金魚数匹とメスの金魚1匹を探し出す。
そして、この金魚を60cm×60cm×30cm程度の容器に水深を20cm程度にして移す。
産卵するまで少々時間がかかることがあるので、簡単な濾過装置をつけてもいい。
ろ過装置は投げ込み式のように簡単に取り出せ、尚且つ水流の弱いものでなければならない。外部式、上部式、底面式は厳禁。そうでなくては卵まで吸い込まれる。
水深を低く保つのは、水温の差や水圧によって卵の孵化時期がずれないようにするためである。
こういった容器が準備できたら、飼育容器の隅に水草やスズランテープを捌いたものを束ねて作った魚巣を吊るす。あまり細かく捌くと絡まって尾びれを傷つけて、切断する羽目になることがあるので、絡まらないように注意する。
後は午前中に産卵するのを待つばかり。バチャバチャと音を立てて産卵するので、わかるはずだ。産卵が終わったら、親を取り出して、半分ほど同じ水温にして塩素中和した水を使って水換えする。
卵かかびてしまわないようにマラカイトグリーンを通常の半分ほど添加しておく。
数日から一週間弱で卵がかえる。それまでにろ過装置ははずして、エアーストーンでゆるく水流を作る。
孵化して数日はヨーサックの中身を吸収し続けるので、餌は一切与えない。
自力で泳ぎ始めたら餌を与え始める。
初期飼料には、ブラインシュリンプ・ミジンコ・ゆで卵の黄身を溶いたものなどを与える。
ゆで卵の黄身はほぐして冷凍しておくと使いやすい。
現在は一般的にブラインシュリンプを使うが、ゆで卵の黄身を使っている。プランクトンを食べさせて常に何かしら餌があるような状況にしておけるし、水質を維持しやすいという理由から青水で金魚の稚魚を維持している。そうなると、ブラインより卵黄のほうが食べたかどうかを確認するときに簡単に識別できる。
生まれる前に、状態のいい水槽から取ったヘドロを放り込んでおくと、稚魚はそこの微生物を食べるので早く成長する。
おおむね10日から15日くらい経って、ある程度成長したら、粉末にした人工飼料を与え始める。
水換えはエアーチューブなどを使ってとにかく金魚を吸い込まないように慎重に行う。この時期は特に温度の急変を避ける。
注意したいのは、この魚巣を抜くタイミングだ。自由遊泳を始めたからといって、いきなり抜くと、水流に負けてつかれきって死ぬ個体が結構出てくる。稚魚の状態を崩すと先ずもち返すことはなく死ぬ。
早く大きくさせれば抵抗力を付けられるため。ただでさえ餌を多めに与えているのだから水は汚れやすい。そこで魚巣を抜いて水草を入れてしまうという策もある。
二月もすれば、小さな網で掬えるので、このころに選別してしまう。
このときに、情などをかけてはいけない。数を惜しんで過密に飼えば全滅の恐れが出てくるため、取り除くべき個体はしっかり取り除いておく。
たとえば体がゆがんでいる、鰭が左右いびつであったり、極端に成長したもの、極端に成長の遅いものを残すのは良くない。
数ヶ月に一度選別する。品種としての特徴が良く出ているものを残すといい。
必要な数だけ残して、里子に出すなり、売るなり、肉食魚の餌にするなりする。
ただし、絶対に河川など、自然界への放流をしてはならない。
ところで、飼ってみたい金魚がいた時に一つ問題になることがある。それは、その金魚と、その金魚の比較的近い祖先が育ってきた環境というものだ。
特に多く作出されているランチュウや逆に少数しか飼育されていない希少種の金魚でこの問題が起こる。
更水・あるいは薄い青水で飼育され続けたような個体だと、系統的に環境に対する適応力が弱るものがいる。
一例を挙げると、ある有名なランチュウの養魚場直系のランチュウの黒子を飼ったりいただいたりで、何回かに分けて合計数百匹を手に入れた。
ところがこの個体群は、毎日換水するような環境には適応し、おおよそ塩素中和しない水で9割ほど水を換えても問題ないような個体群だが、水換えを止めたとたんに大量死するという「性質」といっていいような状況に合った。
ところが「どうやってもこの人死にそうにない・・・」と思えるような強運且つ強健な人が時々いるが、このような強い個体というのはやはりいるもので、5%程度黒子の中で生き残った個体というのがいる。
他にも土佐錦とナンキンの黒子を買った時にこの問題を起こしたことがある。
だからといって、水を換え続けなければならないような個体群を買い続けたって仕舞には自分が音を上げることにもなりかねない。
全く不思議だが、これらの現象は長年超清潔な環境におかれたためにこういった耐性が落ちてしまったとしか説明がつかない。
ヒトでたとえるなら、生まれてこのかた清潔な日本の水で育った日本人が海外に亡命するとかして、水道水を飲んでらいきなり腹を壊したものの、いまさら日本に戻るわけにも行かず死んでしまったというよう状況だろう。
最近、除菌だ抗菌だのを謳う台所周りの洗剤などのやたら目にするが、こんなことでは年々免疫が落ちてしまうのではないと危惧している。
というわけで、初めての金魚でなおかつ希少種とかとなれば、このあたりのことも考慮して選ぶ必要がある。
。
ワキン体形の金魚は殆どが丈夫な種類だ。敏捷に動くために、他の金魚と混泳するときに注意が必要だ。
ワキン 和金 黄金魚
東晋のころに中国江南でフナの突然変異からメラニン色素の少ない個体が生まれた、これが金魚の原型である。
この色が変わったフナを指して「鱜(キョウ・チイ)」と呼ぶとなんかの本に書いてあったが、これは誤り。まず発音チイではなくジイというのがより正しい。JIが併音である。
そもそも鱜とはフナのこと。だから「湖でフナ発見した」なんて書き方はまずしないから緋鱜とか金鱜とか何か色を形容する文字が入ったはずである。このころはまだ赤色が薄かったため、後に「金魚」と称されるようになる。
これを固定して赤みの強くなったヒブナがあらわれるようになる。
フナと大雑把に書いたのも日本の琵琶湖推計に生息するカワチブナなども金魚のような色彩を呈するものがいるためである。
現在コアカやアネキンと呼ばれて餌用金魚に供せられるのはこの型の金魚である。
これらがおそらくもっともなじみのある金魚で、金魚すくいで大多数を占めるのもこの品種。
このヒブナを作出する過程で、現在の三つ尾や四つ尾の元となる開き尾の個体やまだら模様の「更紗」と呼ばれるような個体が出てきた。
これらを選別淘汰していったものが現在の「ワキン」と呼ばれるものである。
尾の形には鮒尾・三つ尾・四つ尾・三つ尾の中心に小さく欠けて桜の花びらの縁のようななった桜尾がある。
また、戦中食用魚として養殖された。
ワトウナイ 和唐内 和唐無 和琉
ワトウナイは漢字で和唐内と書く。琉球経由で中国から来たリュウキンとワキンの交配種種である。
和金と琉金のあいのこなので和琉ともいう。
尾は三つ尾・四つ尾・桜尾のいずれか。
和にも唐にも無い珍品という意味と、日本人と中国人の愛の子である明の忠臣鄭成功の別名である和唐内との掛詞になっている。
鄭成功は当時浄瑠璃の国姓爺合戦の主役のモデルで、これが当時流行っていたことも背景にある。
数は非常に少ない。ワトウナイとして売っているものをほとんど見たことがない。
「飼いやすい・作りやすい・なかなかきれい」と三拍子揃っているものの作出する人があまりに少なく、名前の通り珍品となってしまっている。
この金魚の構成としてワキンと琉金が使われている以上、コメットやと同類のようなものであるから、もっと普及していてもおかしくない品種だ。
キンランシ 金蘭子 金卵子
開き尾のワキンもしくはフナとランチュウの交配種で、その数は極めて少ない。
金色の卵虫(ランチュウ)のようなものという意味。
姿を見ようとして、検索をかけても写真すら出てこない。
姿は出目性のないチョウテンガンのような姿である。
まだ絵図しか見たことのない品種の一つ。
コメット
コメットはリュウキンとフナオのワキンとの交配種で、ワキンと同様の体形、もしくは若干すんづまった様な体形で、各鰭はよく伸びる。コメットとは彗星のことで、伸長する尾びれが光のを放つ彗星に見立てられての命名。
なぜ昭和初期の金魚なのにこのような名前があるのかというと、これはアメリカに輸出した金魚が池で偶然かけ合わさってできた品種を日本が逆輸入したためである。
シュブンキン 朱文金 朱文錦
フナと三色デメキンの交配種。体形はコメットと同様で、色は三色デメキンと同様。
三色デメキンとの交配種で、掛け合わせるのにフナを使っても一定数の雑色の個体を得あられる。
コメットに比べて若干内臓が弱いというが、あまりそうは感じない。
近年シュブンキンの中でも普通鱗の多い個体が「メタリックシュブンキン」として出回るようになった。
ブリストルシュブンキン 朱文金 朱文錦
イギリスから逆輸入したシュブンキン。尾はハートのような形をしていてやたらよく広がる。
この尾を維持するには餌の制限や寒冷な気候が必要なようで、温暖な地域で作ると尾が垂れてしまうという
日本に逆輸入して作出されるようになってからそれほど年数が経っていないから、数はまだ多くはない。
スエヒロフクニシキ 寿恵広福錦
鉄色のブリストルシュブンキンのうちで特に尾びれが広がる個体をこう呼ぶそうで、末広がりの尾から縁起のよさでこう呼ぶようである。かなりまれな品種。
アオニシキ 青錦
近年製作された品種でシュブンキンから選別によって浅葱の色を残し赤と黒の色素を選別によって排除した個体群のこと。
ヂキン 地金 鯱
地金と称する金魚は各地にいて、土佐の土佐錦や弘前の弘錦などを地金とも言う。
地元の金魚の意味である。愛知県の天然記念物。
その理屈で言えば尾州地金ということになる。
ワキンの突然変異から生じ、四つ尾が左右で180度に展開したような姿になる。
ワキンよりも若干丸みを帯びている。
尾の付け根の左右の分かれ目の形から将棋型と笹割れ方の二つに分けられる。
この色は六鱗と呼ばれ、人工的に調色する。梅肉と酢酸を練り合わせたものや氷酢酸を塗付して「化学やけど」で赤い色素を壊す方法の他にも、竹べらで鱗や剥ぎ取るべき皮膚を剥ぎ取る方法と大きく分けて二種類がある。
一名の鯱は名古屋城ご自慢の天守閣の金シャチホコのイメージと終わり特有の金魚というイメージからつけられた。
江戸時代に調色によって葵の紋に染め抜いた個体を尾張藩に献上されたことから、大いに金魚飼育が奨励された。後に愛知県の弥富は金魚の日本一の産地となる。
トウカイニシキ 東海錦
これは近年弥富で製作された金魚で、まだ数は少ない。元となった金魚は地金と蝶尾である。
ゆえに出目性の個体も出現する。体形的にはワトウナイのような丸みを帯びたワキン形で尾びれは地金の孔雀尾が伸長した様な感じでなかなか優雅な金魚である。
褪色していないものも、黒東海と呼ばれ一定の価値はある。
尾鰭は長くなっているため地金のように180度開くというわけではない。
サンシュウキン 三州錦
近年製作された地金とランチュウの交配種で丸みを帯びた地金のような姿になる。
「きれいなセルフィンランチュウ」といったところか?
意外と肉瘤の出る個体も出現するが、あまり地金の孔雀尾のようにならない。
マサニシキ 雅錦
地金とブリストル朱文金を交配させた品種。雑色で、上下によく広がる孔雀尾を持つ。
ただしこの孔雀尾は鰭が長いため物理的に左右にあまり広がらない。
オーロラ
江戸地金と朱文金の交配によって作出された品種。
キャリコ和金の尾をそのまま吹流し尾にしたような感じである。
例によってあまり孔雀尾の性質は引き継いでいない。
キャリコ柄の和唐内に似ている。
ヤナギデメキン 柳出目金
作出された過程は不詳。コメットのような体形のデメキンで、デメキンを繁殖させたときにまれに出てくる。案外これが出自かもしれない。
ハネとして扱われるのでとき折金魚すくいなどで見かけることもある。
どちらにしろ非常に珍しい金魚の一つ。
デメキン同様に眼の取り扱いに気をつけさえすれば強健な種類。
色は巣赤・更紗・黒が多く、桜と三色は稀なところからもデメキンの原種ではなくデメキンから派生した種類の可能性が高い。
テツギョ 鉄魚
天然記念物に指定されている。金魚に対して赤く発色しないことから「鉄魚」と呼ばれている。あるいは褪色しなかった金魚の色を鉄色というので鉄魚なのかもしれないが、卵が先か鶏が先かという話しになる。
山形の若畑沼や宮城の魚取沼が主な産地。明治時代に見つかり、金魚の原種ではないかと評判になり、各地で似たようなものが発見された。
発見された場所は大抵近くで、金魚の飼養がされており、おそらくフナと金魚の雑種。
昭和天皇陛下の飼育なさっておいたものを調べたところ、宮城産のものでF1の個体から、フナ尾のものと開き尾のものが現れた。
見た目には鉄色のコメットと言う感じである。
殆ど野生の生き物なので、飼育は容易。まれに褪色してしまう個体もいる。
殆ど売られてはいないので、見つけたときが買時。希少なだけに、価格も若干高い。
テツオナガ 鉄尾長
鉄魚と同様に現れた種で、こちらは少し細長い琉金のような体型。鉄魚よりもはるかに数は少ない。
琉金体系の金魚は、丈夫な品種も多く飼いやすい。しかし、強い水流に弱く肥満した個体などでは転覆病を発症することがあるので要注意。
ワキン体型の金魚との飼育には向かない。
リュウキン 琉金
よく流金とかひどいときは硫金と誤植される。江戸時代に中国から琉球を経由して日本に入ったため琉金と称する。ワキンの突然変異で背骨が湾曲して丸っこくなった金魚である。鰭が長いのは丸く寸詰まりになった体ゆえに水平を保つためであるという説もある。これを元に多くの品種が作出された。
飼育は容易だが、これ以下に挙げる琉金体型、ランチュウ体型の金魚はいずれも転覆病にかかることがある。
出目金
明治28年に中国から輸入された。黒出目金が良く知られているが、赤・更紗・三色などがいる。少数だがアルビノ出目金も出回っている。
飼育自体は容易だが、眼が突き出ているだけあって傷つきやすい。とがった岩などを水槽に入れてはならない。金魚全般に言えることだが、網で掬わず、水につけて冷やした手で扱うほうが良い。
黒出目金でも時折褪色して朱色になることがある。確定的ではないが、サンゴ砂を入れた高pHで硬度の高い水で飼った黒・白・朱色で構成される孔雀オランダの黒が褪色しにくい傾向にあった。出目金でも同じような現象が起きる可能性がある。
江戸時代に中国から輸入された品種。外国のものを人くくりにしてオランダと呼んだ名残。リュウキンの突然変異で頭皮が肥大化したものを固定したもの。特に丸手の個体はリュウキンと変わらないような体型である。極端な話肉流を抉り取ってしまえば口先のぶっといリュウキンになってしまう。
とくに二枚目の写真に挙げたバルーンオランダと呼ばれる品種はこの傾向にある。
中国産のオランダは肉流が極端に発達しており、日本オランダと呼ばれる日本で発展したオランダとはまるで別種である。
トサキン 土佐錦魚 土佐錦 土佐金
文化文政年間に土佐藩士の須賀亀太郎が土佐で作出した品種。
日本三大地金の一つで高知県の天然記念物。
大阪ランチュウと琉金の交配種説と琉金の変異説がある。
稚魚の中から時折背鰭のない個体が出るというから、尾鰭のベースとなる平付尾をオオサカランチュウからもってきた可能性は高そうだ。
この反転した尾鰭を作り上げるにはすり鉢のような容器で飼い幼い頃の運動量の制限と円運動によって作り上げる。
このときの円運動が無いと尾鰭が碌に開かない。
作り上げるにはかなりの技術が要る。
また、稚魚を形よく作りこむために使う丸鉢は基本的に水量が少なくたいていまともなろ過装置をつけられないため夏場によく酸欠を起こす。そこで生き餌を使う。残しても生きているのですぐには水を汚さないからだ。そのため当歳魚を育てるにはイトメがほぼ必須となる。
戦災と南海地震により壊滅して生き残った5匹が現在残っている個体の大本といわれており、血統が非常に濃いのも飼育が難しい要因ともなっている。
ない。
土佐錦魚の飼育方法補
とりあえず土佐錦魚にのみ飼育場の注意を補完する。
理由は簡単、高校生のときに書いたブログが出てきたことと、単に土佐錦魚が好きだから。表記が土佐金なのは、この後保存普及会に入るか入らないか散々迷って入らなかったから・・・ということをやる前で、正式な名称とか細かいことを単に知らなかったからだ。
そこで、注釈を入れつつほぼ原文のまま載せる。
土佐金の飼い方
なぜ土佐金が飼いにくいといわれているか?
土佐金が、飼いにくい・・・この理由の多くは近親交配の積み重ねで体質的に格段に弱くなったことが真っ先に挙げられる。それもそうだろう、なにせ戦後の土佐でたまたま空襲を逃れて生き残ったうちの2・3匹をもとに今いる多くの土佐金が作り上げられたのだから・・・そこで現在は琉金やキャリコと掛け合わせて体質の改善を図っている。また、「緑色の金魚を作る過程で、ミューズ・彩錦」なる金魚まで登場した。
一方で「土佐金は長年掛けて完成された魚であるからその血に他の金魚の血を入れるべきでなくあくまで純血を保つべきだ」ということでキャリコ柄を邪道と斬り捨てたり、琉金と掛け合わせて体質改善を図ったものを一様に不良品扱いする向きもある。
血が濃くなりすぎていずれは「体質が極端に弱くなってこの系統が全滅した」とか「生まれた子供全部が奇形になった」などという事態にもなりかねないと思う。
土佐金の血を本当に残したいというならば、今こそ琉金などとの掛け合わせを行い体質改善をし、健康的な土佐金を残し同時に各種の金魚との交配を奨め土佐金及び金魚の可能性をもっと広げていくための努力をするべき時ではないかと思う。
※ ここまでは現在と方針が全く変わっていない!!この注を入れる11年前から代わっていないということだ!! ブレないれんれん!!
飼育理論がこの時点で完成したと取るか、単に頑固と取るかはお任せする。
次に挙げられるのはやはり遺伝的な問題だが移動に弱いことだ。
特にある程度成長し、尾鰭が大きくなった土佐金を移すとなるとこれが厄介だ。土佐金はあの鰭を見てもらえばわかるだろうが泳ぎが下手でバランスを取るのも下手だ。それゆえ袋の中にいる間に「乗り物酔い」を起こしてしまう。この輸送後のケアが出来なかったことなども弱いと思われる(事実弱いが)要因だと思う。次に挙げられるのは後述するが水換えを多くする環境に育ったことこれも要因だと思う。
※最近はこの現象をあまり感じない。輸送状態などが大幅に改善されたか?
導入
土佐金を買って、まずすることは水作りだ。そこで、このとき(2002年ごろ、高校生のとき)実験を行った。土佐金を同じ日・同じ時・同じ個体群を12匹購入して購入後の処置をそれぞれ3匹づつに分けて飼育した。
またこの水は半分をカルキ抜きした水道水、もう半分をゼブラキャットを飼っている水槽からなじんだ水を半分で割った物である。
まず一組は薬品・塩等を何も入れない水に入れた。
もう一組はグリーンFゴールドを規定量溶かしたものに入れた。
三組目は塩を少し(比重計にまったく反応しないくらいに)入れた。また、食塩を使うと魚の皮膚が荒れるらしいのでアクアセイフを規定量の半分ほど入れた。
最後の一組は食塩をアクアリュ-ムシステムの汲み取り式比重計で1.004ppmの汽水の濃度にした。同じく食塩を使うと魚の皮膚が荒れるらしいのでアクアセイフを規定量の半分ほど入れた。
またいずれも水合わせは5時間ほど掛けた。餌は購入後3日後から少しずつテトラフィンを与えた。最初に異変が現れたのは購入三日後(これは通常の個体と比較してもちょっと早かった)一組目の無塩・無薬の個体だ。お約束道理白っぽくなりだして一週間ほどで昇天した。
次にやばくなったのはグリーンFを入れた個体だった。薬が切れたか?やはり二週間持たなかった。
そんな中持ちこたえたのは塩を入れた二組だった。しかし薄い方は二週間を越えたあたりで弱りだした。結局最後まで残り今尚生きているものは1.004ppmの濃度に設定した食塩組みであった。そこで新たに3匹を買い、違う容器だが、同じ設定で飼ってみたところとりあえず今のところ一ヶ月は持ちこたえてる。
この実験からもわかるように濃い塩と餌止めが大事なようだ。
※これはちょっと改良した好適環境水の完成などによって、真冬のピンポンのごとくひっくり返った。
その後買い続けた結果からいうと、先ず、餌止めが肝心要だ。土佐は3日餌を与えないようにしている。それからは導入後の異常が0になった。
また、塩分濃度は好適環境水にしても0,5%程度にしてもさして変化はなかった。
導入前の消毒は濃い塩水を使うと、保存会の人に聞いたことがあったが、現在ではマラカイトグリーン・アクリノール・イソジンのどれかを状態を見て使う程度だ。持込よりも飼っていった先での不適当な扱いから、白く皮膚がにごり死んでいたようだ。
土佐金のフィルター
「土佐金にフィルターを入れるな」などという人も(普通は入れないらしいが)いるが、毎日の水換えばかりに頼っていてはそのたびに刺激を受ける魚はもちろん人も可愛そうだ。やはり入れたほうが良い。しかし水流は作らないほうが良い。フィルターを入れるなというのはたぶんに水流に関係あると思われる。
※そこで、現在グッピーを維持するときに主力としているペットボトルフィルターを付けてみた。
これを水面近くで稼動させれば、たいした水流も起こらなくてすむ。
起きたとしても、吐出口の周りをぐるぐる回るだけで、土佐金の動きに影響は与えない。
せっかく与えられた頭脳があるんだから「水流がおきるから使わない」ではなく少しは考えるべきだと思う。濾過槽をおいたことで鰭の影響は起こるのか?スペースの問題なら他にもこういった濾過層を置くための手段ならいくらでも思いつく。だいたい「水流がおきるから使わない」という人は、水流を作るなといいつつエアーは入れる。矛盾にも程がある!!
※土佐にエアレーションを使うときは、水面ぎりぎりで使い、水流が起きないようにしているそうでした。だとしたら、この濾過方法なら、確実に運動に与える影響はない。
人間の死亡率は100パーセントで、そのうえ死んでからでは頭を使うことはできないんだ!!
ちなみに水換えを多くした環境で育つ魚は育つのも早いが死ぬのも早い。
病気にもなりやすく、病気になった時も進行が早くなりがちだ。特に形のよい土佐金が長生きできないという理由はこの辺にあるかも。
通常の管理と換水
通常どんな管理をしているのか・・・というと他人とは違ってやってないんですね。毎日水換え?やってられませんよ、人も魚も(笑)案外濾過装置つけても平気だし、グッピーを飼っててわかったけど結構エアーさえあれば平気なようで・・・
※このあたりのことも変わっていない。濾過装置をどうにかつけて、飼い込むというスタイルに徹している。
転載は以上。ここから最近の解釈。
飼育容器について
飼育容器は丸鉢を推奨する。それも、昔ながらのモルタルを使ったものか、陶器のものだ。ただし、陶器は素焼きでなければあまり意味がない。
方形の水槽で飼育は出来るが、あまり土佐錦魚を飼う意味がない。
尾鰭の成形には何度やっても丸鉢が必須だった。
丸いおわん形のプランターで飼うのと、方形の水槽で飼うのとでも大きな違いが出た。
しかし、ただ形がよければいいというわけではない。尾鰭の反転がどうして起こるのかを聞いたら、モルタルか、素焼き以外ありえないと尾思うはずだ。
幼い土佐錦魚の尾鰭は、三つ尾の琉金に近い。左右の一番端にある鰭条を親骨というのだが、ここを太く作る必要がある。骨の弱い傘と同じで、反転が始まった後、この親骨までが前に反りすぎてしまう。
これを防ぐためにも親骨を強くする必要がある。そこで、丸い鉢で円周する用に泳がせて、親骨を飼育容器にこすれさせる。
当歳魚なら、皮膚も薄くすぐ傷になる。しかし、当歳魚の回復力は非常に強くすぐに傷は治るが、またこすれて傷が出来る。これを繰り返して親骨が丈夫になりながら育ち、成長してこすれたくらいではそうそう傷が付かないようになる。
これを聞いたら、もうFRPなんて使う理由がない。
つるつるしていて、全く使い物にならない。削るにも限度がある。
また、モルタルと素焼き鉢では、大きな利点がある。
薄く作ると、水が若干にじむ。こうしておけば、夏場に風が吹けば一気に気化して熱を奪うので高温対策にもなる。
丸鉢はどうしても水量が少なくなるので、温度対策にはくれぐれも注意して欲しい。
二歳からは浅い方形の容器で飼育できる。モルタルで方形の池を作ってもいいし、浅い水槽を特注してもいい。
あまり知られていないのか、丸鉢には二種類ある。
よく知られているおわん形のほかに、朝顔形がある。
読んで字のごとく朝顔のような方氏をしていて、特に、生後半年ぐらいまでに使われるのだが、普通の丸鉢で充分綺麗に育つ。
なお、2013年現在朝顔形は製造する良い型を思いついていないので、製造できない。
これだけモルタル容器に利があるのに、手に入らないからうちでも製造してます。そのあたりのことはお問い合わせフォームへ。
これだけモルタル容器に利があるのに、手に入らないからうちでも製造してます。そのあたりのことはフォームへ。
タマサバ サバオ 玉鯖 鯖尾
越後の金魚で、琉金をフナ尾や吹流し尾にしたような金魚。
北国の金魚で比較的飼育しやすい。
金魚すくいに時折混じっている琉金の選別漏れした個体とよく似ている。
殆ど見分けが付かないがこちらには耐寒性がない。
あまり見かけない品種。
ショウナイキンギョ 庄内金魚
庄内地方の地金の一種でワキンとリュウキンの交配種。特に耐寒性が強い強健種であるが数が少ない。これも似たような形態のものが金魚すくいなどで出回る。
フクダルマ 福達磨
タマサバの尾びれの短い個体を固定した品種。
殆ど出回らない。
ジャンボオランダ
熊本の長洲の特産の金魚で、本来はオランダシシガシラとワキンの交配種。ワトウナイにしろコメットにしろ、特殊化した金魚にワキンの血を入れると大型化する傾向にあるようで、特にこの種は大型になり「2尺」になるとも言うが実際は条件をそろえても鰭を含めて50cm程度がやっとだという。隋か唐あたりの度量衡で2尺というなら納得だ。
アズマニシキ 東錦
明治時代26年に横浜の金魚商が三色デメキンとオランダ獅子頭を交配して作出した。そのためか割合関東で多く飼育されている。そのため関東の金魚という意味で東錦と呼ぶ。
ところで、この交配には矛盾がある。デメキンが持ち込まれたのが明治28年であり、このデメキンを元に作られた東錦の作出が明治26年で二年のずれがある。もしアズマニシキの作出年が正しければデメキンは明治26年以前に日本に三色デメキンがいたということになる。
以前はシュブンキン同様にゴマと呼ばれる細く濃い班のある個体が好まれたようだが、現在は色のはっきりした個体が流行り、特に浅黄色の強い個体は五色東などの名前で流通する。また近年退色しなかった個体や東錦から生じた黒い個体をとくにブラックドラゴンやBドラと呼ぶ。
カントウアズマニシキ 関東東錦
東錦が関東の金魚って意味なのに、関東東錦とはまたしつこい名前だ。
先にあげたアズマニシキの中でも、関東地方で系統維持されてきた個体群でおそらくもっとも原種のアズマニシキに近いものであろう。江戸時代以来のオランダは体系が細長く日本オランダという名前で扱われる。カントウアズマニシキも似たような細長い体系であることから、明治に作られたアズマニシキは細長い系統だった可能性がある。鰭には細長いゴマ斑が入った個体が好まれ蛇の目と呼ばれる。色彩的には浅葱色が多いものが好まれ反対に赤が多く入る個体は好まれない。
サクラアズマニシキ 桜東錦
東錦から黒と浅黄色を排除するように選別淘汰して作られた品種。
20年くらい前から姿を見かけている。このころは桜オランダと呼ばれていた。
しかしいくら色が「桜」で体形がオランダであっても透明鱗の性質を持つ以上これは東錦の一形態として扱うべきで現在の通り名の方が正しい。
また当時見た個体は現在見られるような赤白の地色が混じったような個体でなく白地に赤いゴマ斑を散らした色彩で、肉瘤もやたらよく育ったため、中国金魚であった可能性が高い。とくに気に入っていた個体だった。このとき五匹見かけたが、いずれもこのような体色であった。
ニホンハナフサ 日本花房
伊勢地方特産の金魚でオランダシシガシラの突然変異で鼻孔褶が肥大化した個体が出て、これを固定したもの。数は非常に少ない。
茶色で鼻孔褶が朱色の個体がいて、茶金花房と呼ばれる。
鼻孔褶とは鼻の穴に付いたヒダヒダという意味である。
以前は長細い個体が比較的多かったが、近年は改良が進み、割合ランチュウに近い体型になってきている。
キャリコ
アメリカからの注文で三色デメキンの色彩を持ったリュウキンを作って欲しいという依頼にこたえて作出された金魚。このためにサンショクリュウキンなどと呼ばずに英語でキャリコ(まだら模様)と呼ぶ。コメットのような逆輸入金魚とは違い、日本原産の金魚である。
ハマニシキ 浜錦
昭和52年に浜松で作出された金魚でハマニシキの名がある。高頭チンシュリンとスイホウガンの交配種で頭に水泡が載ったような姿ではあるものの、肉瘤が極度に発達しただけの個体もいる。高頭珍珠鱗に似ているが浜錦では鱗に石灰質の「真珠」が付かない。
数は少なく、頭の立派な個体はかなり高価になる。
ミューズ
「緑色の金魚」を作出する過程で土佐錦と東錦を交配して生まれた新種の金魚。透明鱗で乳白色の体色を持った尾鰭ビレのできていない土佐錦のような姿をしている。見かける数は多くなったがまだまだ高価で、数も多い金魚ではない。
ミューズという奇妙な名前は、フィッシュマガジンの編集者が神話の女神から取ってつけた名前。
アヤニシキ 彩錦
ミューズと同じく「緑色の金魚」を作出する過程で土佐錦と東錦を交配して生まれた新種の金魚。こちらは浅黄色が多く残り、比較的「赤みの少ないキャリコ」のような体色をしている。
翠錦 スイキン ミドリニシキとも
「緑色の金魚」を作出する過程で土佐錦と東錦を交配して生まれた新種の金魚。
現在のところ緑色の金魚といえばこの品種を指す。しかしいまだに一目で「緑色だ」というほどには至っておらず、緑色に見える部分がわずかに乗る程度である。
ランチュウ体型の金魚は比較的飼育の難しいものが多い。
琉金以上に強い水流に弱く、浅い水深で飼ったほうがよい品種だらけだ。
ワキン体型との混泳は論外。どうしてもというなら混泳は琉金体型にするべきだ。
ランチュウ ランチュウは別名がなかなか多く、チョウセン・マルコ・卵虫とも呼ばれる。
チョウセンは朝鮮半島を経由してきたというだけの意味。
マルコ・卵虫というのはいずれも丸っこい体系から来ている。
中国表記で背びれのないいわゆる「ランチュウ体系の金魚」の総称を蛋種という。
ピータンの語や蛋白質の語からもわかるように、蛋は卵のことで、卵虫とは卵のような生き物という意味である。虫というのもなかなか厄介な字で、原義が「鎌首を持ち上げた蛇」で、ここから転じて「生き物」の意味として使われる。例外は魚類など。
水虫と表記すると「みずむし」のことでなく魚類以外の水中の生き物という意味になる。
ランチュウの原種はマルコでマルコの作成過程で出た肉流のある個体を淘汰して現在のランチュウの原型ができた。
以後改良が進み特に関東で肉瘤のよく発達する獅子頭ランチュウと呼ばれる現在のランチュウの祖先が広まった。
飼育は、水流を強くしないことが肝要。強い水流があっては流されてしまう。
また、水深もあまり深くしないほうがいい、肉瘤の成長に影響を与えるという理由がある。
肉瘤を大きくするには、たんぱく質の高い餌を使うのがよい。この場合、必ず冬場には低いものに切り替えておく。
水深も水流も確保できないので、水質の維持には注意が必要。
ランチュウ体型の金魚には高級種が多く、過保護に育てられてるのも飼育が難しいとされる一因であろう。
マルコ 丸子
ワキンの突然変異から出てきた背びれのない金魚を改良されてできた品種。後に作出されたオオサカランチュウやランチュウに取って代わられたため、ほとんど残ってはいなかったが、現在復元はされているようである。写真を見る限りはマルコの絵図とよく似た個体がすでにできている。
オオサカランチュウ 大阪ランチュウ
マルコの突然変異でできた品種で、後に関東一円で広まったランチュウと区別するためにオオサカランチュウという。当時の絵図から言うと丸手で色は六厘、美醜が発達し、尾は平月尾である。太平洋戦争のときに空襲により絶滅したが近年復活している。しかし、まだまだ理想の個体は出回らない。へたをすればキンランシのような個体に花房が乗っているだけということもある。
一説にトサキンを作出する際の片親ともいう。
エドニシキ 江戸錦
東京水産試験場でランチュウとアズマニシキに交配によって得た金魚。そのために「江戸」とつく。
昭和40年代に開発された金魚で、ようやく品種として安定してきたような感じである。
国産中国産のものがどちらも多く出回っているが、色形を共に満足に備えた個体はまだまだ少ない。
江戸錦の選別基準は
・背中に余計な鰭や、背骨の不要な湾曲がないもの。
・鰭が左右対称で尾にブレやつまみがないもの。
・尾筒が太く安定した泳ぎが出来るもの。
・色が赤すぎるなど極端に偏りがなく、なおかつ浅黄色が多いもの。
・肉瘤がしっかり出ているもの。
これらを見る。浅黄が強い個体と言うのがなかなか出てこないため、とてもいい江戸錦の出現率はいい親を使ってもよくて5%程度だ。
こりゃあ、いい個体をそうそう買えるわけがない。高価になるわけだ。
こういった事情から一般に市場に出回り、なおかつ安価なものを買うときは、どこか目をつぶらなくてはならない。
キョウニシキ 京錦
エドニシキの中でも鰭が長い個体をこう呼ぶが江戸に対して京とつけただけで東京生まれの金魚である。数は非常に少ない。その理由は以下に挙げるように、よい個体が滅多に出ないからだ。よほど京錦がすきというわけでもなければ「誰が作るか!!」と怒鳴り散らしたくなるほど優良な個体が出てこないのだ。
京錦の選別基準は江戸錦の選別基準に準じ
・背中に余計な鰭や、背骨の不要な湾曲がないもの。
・鰭が左右対称で尾は長くかつブレやつまみがないもの。
・尾筒が太く安定した泳ぎが出来るもの。
・色が赤すぎるなど極端に偏りがなく、なおかつ浅黄色が多いもの。
・肉瘤がしっかり出ているもの。
となる。江戸錦は数が作られているからまだいいものの、京錦は絶対的に数が少ない。その上、江戸錦にも起こる現象なのだが、浅黄が遺伝しづらいために時折東錦を交配に用いて色を修正する。これじゃあなかなか安定しているものが出来ないわけだ。
どうも、浅黄色の遺伝は江戸錦よりも悪いようで、よい個体がとれる確率は3%を余裕で切るそうだ。量産は相当未来の話しになりそうだ。
シュウキン 秋錦
二代目秋山吉五郎氏の作出した品種。ランチュウとオランダの交配によって作られ、京錦のような形をしている。めったに売っていない珍しい金魚。飼育は比較的容易なほうである。
サクラニシキ 桜錦
平成8年に新種として認定された比較的新しい品種。エドニシキの中から浅葱と黒の色素を排除した個体をサクラニシキと呼ぶ。以降この品種に追従するように桜東錦・桜ワキン(出回り始めたころは大和ワキンと呼ばれていた)・桜琉金など、桜~と付いたりするこの色の金魚が続々と登場した。
江戸錦と比較すると、新しい品種ながらも、江戸錦や京錦と違い、色は好み次第で黒が出来る限り入らなければいい。はっきり言って形さえ整っていればいいような品種だったためかあっという間に普及種となった。
色は好み次第でどうでもいいなどと暴言といわれそうだが、赤勝ちだろうが白勝ちだろうが、極端に偏ったような模様でもなければ結構桜錦って見れるだろう?
ナンキン
ナンキンの名称は、当時美しかったものや優れた舶来品を何でも南京やオランダと呼んだことから付けられた。この場合は、金魚がそもそも舶来品で珍しがってナンキンと呼んだに過ぎない。
当時の松江藩主・松平不昧は金魚の飼育に熱心で、寝室に天井にガラスを張り、これを底板にした水槽を作り、金魚をめでていたという。藩士たちにも副業として金魚の飼育を奨励し、日本各地に藩士を派遣して色彩の工夫などの技術を学ばせた。
おそらく尾張の地金の影響を受けたため、ナンキンも六鱗色に調色されるようになったのであろう。
マルコから分岐した金魚の中ではもっともマルコに近い。
ナンキンはすれ傷に非常に弱い傾向があり、網で掬うのは基本的に禁物。少し鱗がはがれたりしたら、すぐにそこからカビが生えてあっさりと死ぬので扱いは基本的に素手で扱う。無神経にいきなり網で掬うのは論外だ。
ツガルニシキ
津軽錦 旧津軽藩の周辺でのみ飼育されていた金魚。京錦のような体型で、色は赤・更紗・鉄色がある。鉄色が普通なのは、寒さで成長が遅かったためらしい。飼育はランチュウに準じる。北国の金魚というだけあって寒さにも強い。
ただし、数が非常に少なく、非常に高価。
アラタマノハナは近年作出された品種オオサカランチュウをベースとしている。以前、麁玉なら璞にした方が読みやすく意味も通じるとブログに書いたが、そこでの指摘によると浜松市北区の一角に麁玉地区というのが嘗て在り、作出者がここの出身なので付けた名前だという話だ。
飼育は容易のようだが、いかんせん数が少ない。入手は困難だ
日本で流通する中国金魚
戦後、日中の国交正常化以来いくつかの品種が日本に渡ってきて、各地で養殖された。ここに挙げる中国金魚は戦後中国から渡ってきて、日本である程度の数が生産されているものを指す。
ハナフサ
中国花房 中国原産の花房は肉流が少ないランチュウに鼻孔褶をつけたような金魚である。飼育は比較的容易でランチュウに準ずる。
数は非常に少なく高価。
チョウテンガン 頂天眼
中国名は望天魚。よく朝天眼と誤植される。出目金から生じた珍魚。ランチュウから生じたという説もある。大きく突き出し、水面を向いた目はよく目立つが、視神経が崩壊してしまっているようで、視力は殆どないという。飼育方法はランチュウに準じるが、なるべく頂天のみか、体型がよく似た水泡眼と飼うのがいい。餌は沈下製のものが適している。
写真の個体はかなり変わったフナ尾の個体。
スイホウガン 水泡眼
左右の眼の下から瘤取り爺のような大きな水泡が張り出した品種。時折他の品種でも皮膚がたわんでその下にリンパ液がたまって水泡をつけたような個体があるが、これはそのような個体を固定した品種。若干眼は突き出しているが水泡が邪魔で正直わかりにくい。
この水泡は一度潰れると元には戻らないので、取り扱いは特に慎重に行う。
ワキンなどと飼えばつつかれてつぶされることぐらいは容易に想像できるので、そういった組み合わせは行わない。
とがった岩などを飾りに入れるのも厳禁だ。
中国では更なる改良が進んでいる。一つの大きな水泡では、支えきれなくなってきている。そこで、一つの水疱の中に箍を入れようにして、四つの部屋に分けて水泡を強化したものもいる。これは95年のフィッシュマガジンに乗っていた個体の解説に書いてあったが、このような個体を見つけ出すとは本当に恐れ入る。ただし、このような個体はいまだに見たことがない。ひょっとしたら、視界に入ってきているのかもしれないが。
また、最近は中国からセルフィン水泡眼の名前で背びれのある個体も輸入されている。
ガコウトウ ガトウコウ 鵞紅頭 鵞頭紅
どちらの表記もあったので両方書いておいた。丹頂の表記は紅頭魚とも表記されるので、それに従えばガコウトウが正しいということになる。
キンランシやマルコのような体型・・・といいたいところだが、両種を殆ど見ることがないので、細長くて肉瘤が発達しないランチュウを丹頂の色にしたものと思ってもらえばいい。飼育はランチュウに準じる。
かなり希少な金魚。
ギンギョ 銀魚
徳川吉宗の倹約令を皮肉ったもので「金魚は贅沢だから銀魚を飼育するように コガネムシは贅沢だからシンチュウ(真鍮の鍮と虫をかけた洒落)と呼ぶように・・・」などというものがあったが、この銀魚は実在している。
京錦のような体型かもしくは鵞紅頭のような体型のものがいる。
色は青文魚と同じ色で、飼育環境が極端に明るいと銀色に見える。
飼育はそれほど難しくない。現在は青秋錦の名で国産のものが流通する。これも形態から見ると銀魚といえる。
これが褪色すると、白銀魚と呼ばれる。
本来中国から輸入された種でかなり珍しい。
パールスケール チンシュリンギョ 珍珠鱗魚
リュウキンの突然変異でう鱗に石灰質の物体が付着するようになった個体である。チンシュリンユイとは珍しい宝石のような鱗を持った魚という意味である。飼育にあたってはうろこがはげてしまわないように慎重に扱わなくてはならない。一度はがれてしまうと真珠のような鱗は生えてこない。
ピンポン
チンシュリンの中でも特に丸手で鰭の短い個体をこうよび人気がある。
中国だけでなく東南アジア日本で作出されている。特に東南アジア産のものは価格は安いものの、熱帯魚と同じ管理をされて育っているので意外と飼育の難しい品種。
ピンポンが弱いというのには過去に仮説を一つ立ててみた。
琉金の腹が丸いのは、背骨が湾曲させられてそこにが収まっているために長いという説がある。金魚の腸を伸ばそうと思ったら、植物質の餌を多めに与えればいい。草食動物の腸が長いのは常識だが、同じ種の動物でも長いこと草食をさせると腸の長さは変わってくる、これは人間にも言えること。
南方戦線で日本兵が退却するときに米軍は追撃をかけた、このときに日本の陣地に残された糞を見て、生き残っている兵は100人以上と推測し慎重に追撃した、しかしいざ捕らえてみると30人足らず。30人足らずでアメリカ兵100人分の大糞を垂れていたというわけだ。
このように、食性によって腸を引き伸ばすなど比較的容易なことだ、まして雑食の金魚なら、食料が植物性のものしかない環境で育てばそれなりの変化を伴いながら成長するだろう。
ピンポンを詳しく解剖したことがないのでなんともいえないが、パールスケールの段階でかなり琉金よりふっくらとしているので腸もさぞや長いものと思われる。
これが飼育の難しい原因で、腸が長い分消化不良を起こしやすいのではないのだろうか?
下手に販売水槽に並べられたピンポンの斃死率は異常である。
過去に働いていたところで、輸送後に3日餌を絶ったものは比較的生き延びたのに対して、自分が出勤していない日に入荷した個体群はばたばたと斃れた。
仮にも水温は高めに設定し、塩分も入れて、必要と思われる殺菌剤は入れてある。それでも死ぬのは、長い腸による消化不良でなかったら一体何が原因なのだ?
というわけで、この次に入荷したときに5匹持って帰って調べてみた。
そのときの条件は
60×30×36cm水槽。
水質は中性
水温は23度前後 ただし温室の管理なので変動はあった。
塩分濃度は0,5%
ろ過装置は投げ込み式
水はオーバーフローでまわしていたので、半年ぐらい経過したものを水換えして維持したものだ。この環境に入れて、一応マラカイトグリーンのみ入れた。
また、餌になりそうなものがあるヘドロは一切取り除いておいた。
そして、飼育開始から三日間という餌抜きにしては比較的長い期間をとった。
この結果、危険な最初の二週間を何の問題もなく乗り切った。その後三ヵ月後に、この水系で伝染病を持ち込み全滅されてしまったが、導入時にバタバタと死んでいく問題は解決された。試験を一回しかやっていないので、確定はできないが、この説は我ながらあたっていると思う。
というのが以前立ててみた仮説。
チョウチンパール ピンポンは丸く作ることばかりに目が行った金魚だが、チョウチンパールと呼ばれているものは若干長手の個体。飼育はピンポンよりは簡単かもしれないが、それでも輸入個体なので、買うときと初期の導入には細心の注意を払いたい。
チョウビ 蝶尾
四尾のデメキンの中でも特に尾がよく広がり、アゲハチョウのような形に見えるためチョウビと呼ばれる。トサキンの尾の展開と似ている。以前飼育していた個体は中心で尾が分かれておらず、土佐錦とほぼ同様の尾形になった個体がいる。
色には赤・更紗・黒・白・キャリコ・青・茶と金魚の持つほぼ全ての色のパターンがあり、これらの色が混ざった個体がある。
特に黒と白の組み合わせをパンダ・赤と黒の組み合わせをレッサーパンダと呼ぶ。
外国産の「土佐錦」という本物の土佐錦とはにてもに付かぬものが近年輸入され始めているが、元はおそらく蝶尾であろう。
セイブン 青文
中国産の金魚で「文魚」とはリュウキンのこと。本来は現在見られるオランダシシガシラのような形の金魚ではなくリュウキンに近い形の金魚であった。
一般的には二枚目の写真のような、肉瘤のある高頭青文がウあられる。一枚目のようなものは稀。
ここで言う青とは金魚のうろこの色素のうち「黄」が消滅しメラニン色素が多くなった個体に見られる色で、青墨のような青みがかった黒のことである。
チャキン 茶金
茶金は名のとおり茶色の金魚だが、チャキンというのは日本の話で、中国名は紫魚である。すし屋でしょうゆをさす言葉として「ムラサキ」というのと同じことで古代の紫色の事である。
東呉の孫権を「紫髯児」などというときに使う紫も茶色のことで「パープル色」の髯を蓄えていたわけではない。
メラニン色素が黒い金魚より多く赤より少ないような品種で、まれに褪色して赤になってしまうことがある。
タンチョウ 丹頂
中国原産の金魚で本来は紅頭魚や紅帽と呼ぶ。まるで郵便配達員のようだが、日本に入ってきてその体色から丹頂鶴を想起されるので丹
体型はオランダ獅子頭と同様だが国産でも肉瘤の立派な個体も作出されている。特に高頭丹頂と呼ばれる。一般的な丹頂に比べるとかなり値が張るが、一般的な中国丹頂と違ってがっちりとした体型に立派な肉瘤が乗るのでかなり見栄えがいい。
二枚目の写真は中国産の丹頂。これほどまで肉瘤が発達する。
竜眼 龍眼 リュウガン
竜眼は出目性質を受け継いだオランダシシガシラで、数はかなり少ない。国産のものも出回る。オランダの血を引いているものの、肉瘤はオランダほどは発達しない。
色には素赤と更紗がある。性質は強健種というほどではないが特別弱い品種というほど弱くもない。
中国金魚
金魚の本場は誰がなんと言おうと中国である。質や優美さがどうこう言い出すと日本産のものが勝るところだと思うが、奇妙奇天烈・魑魅魍魎なもの、不思議な生き物はなんと言っても中国産の改良種が多い。
とにかく中国では、奇形など変わったものを大事に、繁殖させているものでそういったものが出た場合珍重する傾向がある。こういった傾向はディスカスにもあり、ピジョンブラッドはたまたま出てきたメラニン色素が異常に出た個体を固定したものから生じている。また、無棟藍(最後にこの名前を見たのが15年以上前のことなので文字があってるのか怪しい)など初めてディスカスの黒い帯を消した個体を作ったのも中国である。
こういったものを作らせたら右に出る国はほかにないだろう。
中国の金魚の歴史は1600年近くある。そこに上に書いたような性質が加われば、それはそれは恐ろしい数の品種が出てくるのも当然だ。そこで中国では、金魚の命名には、地域だとか、作出者の名前を入れるだとか風流なことはやってられない。細かい表現の違いを数えていけば数百で済むとはとても考えられない。
「んなもん覚え切れるか!!」
というわけで、品種の形質を組み合わせて命名していく。
たとえばキャリコ琉金は「五花 文種 文魚」となる。
五花とはキャリコ柄を指し、文種は琉金のような体型、文魚は琉金そのものを指す。
こうしていけば、その金魚の由来などはわけがわからなくはなるが、名前を見ただけでどんな品種かはひとめでわかるようになってくる。
名称の解説
体形 体長 円短 これは日本で言う長手、丸手のこと。
頭 平頭 肉瘤のないもの。
高頭 肉瘤が頭の上を中心によく発達するもの日本で言うところの兜巾。
虎頭 鵞紅頭のように頭部のみ色が変わるもの。
蝦蟇頭 水泡眼や蝦蟇頭魚のように水泡の付くもの。これは頭に付くパーツの土台という意味。
獅頭 肉瘤が頭全体で発達するもの。中国産のランチュウで獅子頭ランチュウとかライオンヘッドと呼ぶのはこの中国名から。
背鰭と背中 正常 琉金やワキンのように、背びれがかけることなくあるもの。
残背 背びれが一部だけあるもの。帆っ立てと呼ばれるアレ。
龍背 背鰭のないもの。特にごつごつした形の悪いもの。
長背 頂天眼のように長いランチュウ体形の金魚の背。
短背 ランチュウのように寸詰まりになった背中
尾鰭 単雙 フナ尾
上単下雙 三つ尾のこと
垂尾 三つ尾や四つ尾が垂れ下がったもの。
展開尾 土佐錦のような尾鰭?
長尾 短尾
眼 正常
小眼 小さく出た眼。普通の眼より小ぶりな程度。
龍睛 出目金のように目が大きく張り出したもの。
望天眼 頂天眼のように、突き出た目が上を向いたもの。
水泡眼 眼の横に水泡が付くもの。
葡萄眼 遺伝的な色素の欠落によって瞳のみ若干赤っぽく見えるもの。アルビノとは違う。
鱗 正常
不透明 透明鱗のうちでにごったものと思われる。
透明 光を反射する色素を持たないもの。
珍珠鱗 鱗の表面に石灰質が沈着したもの。
鰓蓋 正常
反鰓 鰓が反り返ったもの。かなり病的だが、一応品種となる。
体色 灰 鉄色のこと。
黒紅色 赤と黒が混ざった色。
古銅色 薄い赤色。
藍 青文や銀魚のこと。
橙 はっきりと出た赤色。
五花 キャリコ模様
雑斑 キャリコ・更紗・黒と紅以外の色で二色以上の色でできたまだらのこと。
斑点 更紗のこと。
このような品種の特徴を片っ端からつけていくので、やたらと長い名前になる。
まくれた鰓や、ぼこぼこにもり上がった奇形のような背なりなど病的なものまで一形態として受け入れてしまうのがすごいところだ。