熱帯魚図鑑

水草

 

最初に言っておく、水草は不得手だ!!

ハイ、宣言終了

いくら不得手とはいっても、基本的なグループの水草は一通り栽培したことがある。一応経験譚にはなっているのでご安心を。

 

とか何とか言ったものの、最近水草が絶好調♪

二酸化炭素の添加なしではまず育たないはずの難関種が、平気で育つ水槽がいくつか出来上がっていて「魔法の水槽」と言われた。

そんなわけで、自他共に魔法の水槽と呼んでみる。

 

 

水辺に生える植物を総括して水草と称する。

ホテイソウのように半分大気中にあるものや、マツモのように完全に水中にいるもの、レッドサウルルスのように水中でも陸上でも生きていけるものなどさまざまなものがある。

植物は普通陸上に生えているものでも水中での生活に順応したり、その逆も起こる。

たとえば先にあげたレッドサウルルスは誰もがみたことがある水草だ。

レッドサウルルスというのはドクダミの水中葉の姿だ。

 

しかし、水草と称して売られるものでも水中での生活に適応しないものもいる。いい例がレッドグラスだ。レッドグラスは古くから水草として扱われるが実は全く「水草」として生きてはいけない。

育て始めると、最初のうちは根が伸びてきて「おお、これはうまく育つかな」と思っても次第に枯れてしまう。

 

これは、昔々水草をまだうまく育てられなかった時代に「消耗品」として使われていた時代の名残で、このようなものが未だに水草として熱帯魚屋に並ぶ。

 

こういったものや、ジャイアントアンブリアのように強光と二酸化炭素ガスの添加がほぼ必須なものなどが安価に売られるのでそれには注意が必要だ。

 

水草の多くの種は水上葉で栽培されている。このため、ポット売りで買ってきて一月程度で枯れてしまったという事態に良くなるが、当たり前だ。

これを知らずに新しいものを買ってしまうと無駄になる。せっかくだから、新しい水槽増やそう!!

 

これはアマゾンソードが良い例だ。大体一株100200円程度で売られているが、この2割弱程度は水中用になる前に枯れてしまう。

ちょっと多い気がするので、これは単に自分が水中葉を展開させるまでのやり方が下手なだけかもしれない。だが、確実にある程度は枯れる。一回の仕入れが30株ぐらいで五株ぐらい枯れてたような気がする。

 

 

光について

 

植物の成長に最も重要な要素は光である。これには、蛍光灯や水草専用のLEDライトを使う。

飼育道具のページでも書いたが、電球型蛍光灯を使ったときに、製造時期や商品によって光の波長が違い、同じような「球」で育てているのに特定の種類の水草以外全く育たなくなるという事態もあった。

蛍光灯に変えたとたん育ち始めた。

 

LEDもまだ新しい技術である。ひょっとしたらまだ育てにくい水草もあるかもしれないので、検証したり、データを集めている最中だ。

 

また、波長の種類を急に変えると枯れたりすることがある。201211月現在出しているアヌビアスは先月の照明器具の交換以来、古い葉にコケが生えてしまい、黄色いしみもできている。これは別に環境が悪いわけではなく、これまで使っていた波長に合わせた葉を展開していて、新しい波長に現在ある葉が対応できなかったので枯れ始めているのだ。調子が悪いわけではないので、当然次々と新しい波長に対応した葉が展開されている。

 

蛍光灯で言うと、最低でも60cm水槽で20W程度の物を使う。強い光が必要なものには、これを二灯・三灯と増やす。必要とあれば濾過装置を水槽の上部を占領してしまうものから、底面式や外部式などに変えて、水槽の上部を開けてライトを増やすなどの工夫をする。

 

 

水温について

 

水草は概して高温に弱い。28度を越えると枯れてしまうものが多いので気をつける。夏場はライトリフトと呼ばれるライトを持ち上げるスペーサーを使って排熱を逃がしてやるといい。

 

下は18度程度あればある程度は育つ。それ以下では成長は見込めない。

無加温の水槽などでは冬の間に大抵枯れる。

しかし、多くの種では根だけで生き残って翌年新しい葉を展開する。

 

この方法では水草を買うのは夏までに済ませておく。いくら根だけで生き残るとはいっても、よく張った状態であるから越冬が終わるまで生き残れるのであって、そうでもなければ根も死ぬ。

 

二酸化炭素

 

二酸化炭素ガスを添加する必要のあるものには炭酸ガスボンベなどを使って適度に添加する。

高圧ガスを使うものでは、パレングラスなどを使って拡散させる。

そして圧が高いので電磁弁を使ったりして添加時間や添加量の調整をする。さもないと水槽の中の魚を酸欠で殺したり、夜間水草自身が酸素を必要としたときに酸素不足で水草が枯れてしまう。

 

低圧の簡易ボンベでは、拡散筒を使う。ただし、パレングラスのようなものに比べると効果は格段に低い。

 

今現在使っているのは、蛍光灯と醗酵式二酸化炭素瓦斯発生装置を使ったもの。

蛍光灯の廃熱を使って、昼は温めて、夜は冷えて必要なときに多くの二酸化炭素ガスを添加できるので便利だ。

 

 

ところで、ボンベを使った強制添加はどの本見ても書いてあるが、これに今疑問を持っている。

 

本当に重要なのは二酸化炭素なの?

 

ちょいと話は逸れて地球温暖化の話。

地球が温暖化すること自体は大して被害がない。海沿いの国で国土が狭くなったり、小さな島国一つが沈むくらいで「ネオアトランシス」が出来るくらいだ。

 

そんなことよりも危なっかしいのが海の酸化が始まることだ。二酸化炭素が溶け込んだ水はpHが下がる。生態系が完全に崩壊するので、何が起こるかわかったモンじゃない。たとえば生態系に崩壊されて、無酸素あるいはこれに近い海水が増えたらペルム紀末期の大絶滅の二の轍を踏むぞ?

そうなると地球そのもが酸欠になるとかありえるんじゃないか?

 

 まあ、二酸化炭素が溶けると水は酸性に傾くって言いたかっただけ。

 

ところで、水草について書かれた本を見てたらある特徴があった。

 

二酸化炭素を必要とするとされている水草は殆どが弱酸性の軟水で育てろということが共通に書かれていた。

 

もう一つ、水道水に含まれる二酸化炭素は意外と少なく6mg/l程度しかないという記事を読んだ。

 

これ見て、ホントに二酸化炭素が重要なの?それともpHやKHを落とすために二酸化炭素を使っているの?

 

という、卵が先か鶏が先か?というような疑問が浮上したので検証の準備中。

 

さてどんな結果が出るかな?

 

実際、二酸化炭素の添加なしでは無理といわれているレッドカボンバが赤みは薄いとかそういった問題はあれど、今現在育っている。

 

そんなわけで冒頭に書いたとおり「魔法の水槽」と呼ばれている。

 

肥料

 

水草には肥料も与える。丈夫な種の水草であれば、少数の魚類を飼育していれば、その糞が肥料になりある程度は育つ。

 

しかし、貧栄養なところでは育たないものだと、魚類の糞くらいでは栄養不足から枯れる。

 

しっかりやろうと思ったら、砂利の中には固形肥料を、水には液体肥料を入れる。これも、水草の成長に合わせてやらないと、コケが生えまくる原因しかならない。

 

水草には水中を漂うもの、浮き草、一本の茎が育つもの、一株が展開するものなどがある。浮き草や漂うものには液体肥料を、一本の茎で育つものや株で増えていくものには、固形肥料を使うといい。

 

そうそう、いくら餌をやったり魚が糞をするからといって全く肥料なしはキツイものが多い。

窒素は魚を飼っていれば余るとして、カリウムが足りなくなる。

 

施肥は多くの種でやったほうがいい。

 

 

水質

 

多くの水草は弱酸性の軟水を好む。殆どの水草は塩分と硬水に弱い。この点には注意する。

たとえばよく売られているカボンバは硬水が苦手でよく枯れる。

砂利にサンゴ砂が残っているのは厳禁だ。砂利にないからといって安心してはいけない。濾過装置に牡蠣の殻などが入っていてはだめだ。井戸水などで水草を育てたいと思っている方は、水質検査をするか、あるいはこのカボンバで一度試してからがいいだろう。

 

魚類を飼育する上では痛烈にソイルの類を批判したが、水草を育てる上ではある程度勧める。ある程度というのはやっぱりランニングコストの問題。

確かに高価だが効果もある。

 

ランニングコストを抑えて、なおかつ比較的安全にやりたいなら大磯砂や川砂利がいい。必要とあれば、追加料金はかかるが、水草仕様に薬品処理しておく。

 

 

水草を植える

 

水草を買ってきたら例外を除いて、当然植える必要がある。

しかしいきなり水槽に突っ込むのは危険だ。たとえば何かわけのわからない病原菌をもっていたり、貝が付いている場合もある。貝は増えすぎると水草が食害を受ける。

 

 

そこでこのようにシンクや洗面器に水道水を流しっぱなしにして、塩素を含んだ水道水に晒して消毒する。さらに水草に貝などが付いていないかチェックしておく。

 

当店では現在のところ全ての水草はばらしてから売っているので心配はないが、ポット入りや鉛巻き・素焼きのリングなどで束ねた状態で売られていることが多い。

こういったものは植える前にはずしてしまう。そうでないと、締め付けているあたりの流水が悪くなり育てにくく最悪そこから腐る。

 

植える前には長すぎる根、既に痛んだ葉っぱは容赦なく取ってしまう。

 

これらを切断するときはなるべく鋭利なカッターなどですっぱりと切ってしまう。最低なのが手でちぎることだ。周囲の茎や葉をつぶしてしまうのでそこが痛む。

 

細かい水草を植えるときにはピンセットなどを使う。

そうでなければ田植えの要領で植えてしまえばいい。

田植えの体験など、全く農業と縁がないと思っていても、こうやって活用することもできるぞ。

 

稲を植えるときもそうだが、あまり深く植えすぎないように注意する。根が隠れる程度で充分だ。あまり深いと新芽を埋めることになる。

 

殖やし方

 

水草の増やし方にはいくつかある。本来は水上葉を出してそこに咲いた花から受粉させ、種を作るが水槽内でそれを実行するのは至難の技だ。

 

挿し芽

有茎草と呼ばれるものに使う。カボンバ・マヤカ・ロタラなど多くの種に使える。

茎の上のほうを鋭利な刃物で切り取り、砂利に植え込む。

これだけだ。残った茎のほうからは腋芽が生えてくる。これは複数本に枝分かれする場合が多いのでいっそう茂る。

 

取り木

ルドウィジア・ヘテランテラ・マヤカなど有茎草の一部で使う。よく根を張ったものを横倒しにして小石などで軽く固定する。すると節のところから根が出てきて、しばらくすると枝分かれして水面に向かって伸び始める。

 

 

ランナーで殖える物

アマゾンソードをはじめとしたエキノドルス類・ヴァリスネリアなどで使う方法。

 

状態よく栽培していると、そのうち蔦のようなものが伸びてくる。

この蔦にメロンやスイカの実が生るように小さな株が付いてくる。

ある程度子株が成長してから切り離して植え替える。

 

 

株分け

アヌビアスの類・クリプトコリネの類・バナナプラントなどに用いる方法。

ある程度株が大きくなってきたら、根塊を鋭利な刃物で切断してしまう。

切ったものは、それぞれ根と葉が残るように場所を良く考えてから切る。

 

 

シダの類

シダの類は、よく成長していると葉や茎から小さな株ができる。手作業で植えられるような大きさに育つのを待ってから切りはなす。

 

 

 

 

 

水草の紹介 

 

 

 

 

マツモ 

 

 

育てやすいと太鼓判を押せる数少ない水草。ある程度光を与えていれば特に何もしなくても勝手に増えていく。ただし水が合わないと一晩でばっさりと葉を落として枯れる。

好適環境水に適応したつわものもいたので、ゆっくりとした変化であれば環境の変化にも順応する。

葉は細かくなかなか綺麗で、グッピーの稚魚のよい隠れ場所になる。

水中を漂うタイプの水草なので、特にうえる必要はない。本当に放り込んでおくだけだ。時折液体肥料を与えると恐ろしい勢いで育つ。

 

 

アナカリス オオカナダモ コカナダモ

 

 

 

写真のものはめったに流通しないコカナダモだ。

 

アナカリスの類は最もよく売られている水草の一つだ。

栽培は容易で、ゆっくり慣らせば塩分を含んだ水や、弱アルカリ性の水にも適応できる。

 

根を張るものの、水槽に放り込んで光を当てておけば勝手に増えるといっても過言ではない。

 

コカナダモは輸入されることは少ないが、普通のアナカリスに比べて葉が小さく茎も細いので繊細な感じで結構好きだ。

 

ただし、適当に放り込んでおいたものだと、なかなか真っ直ぐに伸びてくれないのが難点。

 

アヌビアス・ナナ

 

 

アヌビアスの仲間はサトイモの仲間で、アフリカ原産。

陰日製の水草で極端に光量が多いとかえってコケだらけになってしまう。

とくにCO2や肥料の添加は必要とせず、室内なら無加温で越冬する。

非常に丈夫だが、砂や砂利に植えるより、岩や流木に紐でくくりつけてしばらく育てる。こうすると数ヵ月後には根を張り岩にしっかりとくっつく。こういったものを活着という。こうしておいて長い時間かけてゆっくりと育てるといい。

 

アヌビアス・ナナ プチ

アヌビアスナナの改良品種。アヌビアスナナの葉が小さくなるように改良した品種。

 

アヌビアス・バルテリー

 

 

ナナに近い水草。ナナよりも葉が大きくなり非常に見栄えがする。

葉に白っぽい模様の入ったverバルテリーなどの改良種がある。

ナナより高価。

 

 

ヴァリスネリア

 

 

日本にも自生する植物で、この葉が螺旋状のものをスクリューバリスネリアやネジレモと呼ぶ。螺旋状になるのは日の光をより多くあぶるための工夫である。

栽培は非常に容易で、二酸化炭素の添加や肥料などは特に必要としない。

やればより早く育つという程度。

 

ゆっくり慣らせば、多少塩分のある水や弱アルカリ性の水にも適応する。

ランナーと呼ばれる蔓を伸ばして、ここに子株ができる。ある程度育ったら切り離せばよい。

 

アマゾンソード

 

 

エキノドルストいう南米の水草の一種。エキノドルスの中で最もよく売られている。

 

 

 

 

 

 

 

殆どが安価な水上葉で売られ、一ヶ月ほどで枯れてしまう。

しかし根は生きている場合が多いので諦めて棄てずにじっくりと待つ。

待っている間に痛んだ葉はどんどん切ってしまう。

意外と大きくなるので、60cm以上の水槽で栽培されることを推奨する。

 

ランナーと呼ばれる蔓を伸ばして行きそこに子株ができる。

子株がある程度成長したら切り離してやると殖やせる。

 

 

束になり、紫色のテープで巻かれて輸入されてくる。

どう見てもホウレンソウです。本当に(ryという感じだ。

ちなみにこれは、葉が広くなるブロードリーフ種。

 

 

メロンソード

メロンソードもエキノドルスの仲間で「もっとも美しいエキノドルス」とも言われる。水中葉は透明感があり、これを主軸にしてレイアウトすると、全体が明るい印象になる。栽培には少々強めの照明が必要だ。60cm水槽で40W以上あったほうがいい。肥料は根の近くに固形肥料を置くといい。この種も水上葉で輸入されるので、ぜんぜん印象が違う。時折失敗するので既に水中葉に成ったものを買うのが無難だ。

 

 

エキノドルスウルグアイエンシス

 

 

その名の通りウルグアイ周辺に分布するエキノドルス。

エキノドルスにしては細長い葉を450枚も展開しかなり見ごたえがある。

栽培方法はアマゾンソードに準じる。

 

ヘテランテラ 

 

 

一番好きな水草の一つ。水中用葉はへろへろで、少しぶつかっただけでも傷が付き、その部分が黒く滲みになるほど葉が柔だ。しかし、繊細なイメージとは裏腹に栽培は非常に容易だ。植えておけば放って置いても良く増える。

伸びていく途中に白い糸状根を伸ばす。この根の下あたりで切って植え替えれば簡単に殖える。

 

水上葉は硬く、しっかり自立できる。そういった意味でも面白い水草だ。

 

ウォータースプライト

 

 

 

これは水生のシダ植物で古くから熱帯魚用の水草として利用されている。

ウォータースプライトとは水の妖精という意味。

水中に入れたらノーム人形もある意味ウォータースプライトだ。

 

育成は非常に容易で、60cm程度の水槽に20Wも照明を当てておけば二酸化炭素など添加しなくてもがんがん増える。

 

よく成長していると、葉の縁に小さな株ができる。ある程度大きくなってから引き離し、水面に漂わせておく。すると成長して根が伸びる。そうしたら砂利に植え込んでやる。

 

同種ではあるが葉の狭いものと広いものが出回る。圧倒的に狭いものが多い。

 

いかにも簡単そうに書いたが、これは40年程度前に出回っていた葉の広い古いタイプの話。現在のものは葉の狭いタイプで、なぜか同じ種のはずなのに、二酸化炭素の添加・強い光が必要なようで、これらがないとあっという間に枯れる。

 

栽培しやすいものをウォータースプライトというのだから、栽培の難しいタイプをイビルスプライトと勝手に呼んでいる。邪悪な妖精って意味ね。

 

 

  

 

これはベトナムから輸入されたもの。基本的には同種だが、葉の細かさがぜんぜん違う。

 

 

 

 

 

アメリカンスプライト 

 

 

ウォータースプライトに近縁な種で、葉が細かい。

栽培方法はウォータースプライトに準じる。

ウォータースプライトよりは成長が遅い。

 

 

 

 

ホテイソウ

 

 

ホテイソウは夏の定番の浮き草で、繁殖などにも使える非常に便利な草だ。それでいてしっかり肥料を与えていれば写真のように美しい紫色の花を咲かす。

ホテイソウの根は生え始めたころは藤色で徐々に黒くなっていく。

この根はメダカなどの採卵に最適で、うまくローテーションさせると、5Prほどからひと夏で千余のメダカを取ることもできる。花を咲かせるコツは液肥をしっかり添加すること。

 

 

成長も早いので水質の浄化効果も望める。ただし、11月ごろから枯れ始める。

 

洋書を読んでいたときに、0度にも耐えると書いてあった。これを書いたのはドイツの人なので、当然冬は日本より厳しい。霜よけのビニールでもかけておけば葉は枯れても、生き残る部位があるから翌年までもつのではないかという風に読み取った。というわけで現在検証中。

 

 

コウホネ

 

コウホネは河骨と書く。西洋人が大好きな?ワサビに近縁な水草。

 

映画のタイトルは「WASABI」なんてやらかすわ、跳び蹴りアチョーズの必殺ギャグは「WASABI~!!」だ。

 

特有のにおいを放ち、金魚の食害を受けないので金魚に使われることが多い。

しかし高温には特に弱い種なので25度を越えないように気をつける。

近縁なベニコウホネでは二酸化炭素の添加もする。

 

タイ・ニムファ

 

タイ産の睡蓮の一種。うまく栽培すると真紅の美しい花が咲く。

栽培には強い光が必要だ。

大抵サトイモような根っこしか売られていない。

 

水中葉も綺麗で、これを維持するときには二酸化炭素を添加してやるといい。

水上葉を出したらすぐに摘み取ってやったり、わざと根に傷を付けると再び水中葉を展開する。

 

カボンバ カボムバ 金魚藻

 

 

金魚藻としてよく売られる水草の一つ。

よく売られている割には栽培はちょっと難しい。まず、冒頭にも書いたが硬水に弱い。この点に気をつける。

これさえ気をつければ生きてはいけるのだが・・・

 

大問題がある、光の量・肥料・二酸化炭素の量これらのバランスが良くないと間延びして非常に醜くなってしまう。

なんか間延びしたなーと思ったらこれらで以上に強いものがないか確認してみるといい。

 

うまく育てると小さな白い花を咲かせる。かなりかわいらしい。

 

レッドカボンバ

 

 

 

赤い色が綺麗で価格も安くつい手を出しがちだが、カボンバ同様硬水に弱い上に二酸化炭素の添加が必須になる。

 

二酸化炭素なしではまず育たないという点では、カボンバなんて目じゃないほど栽培が難しい。

うまく育てると薄い藤色のかわいい花を咲かせる。

 

 

イエローカボンバ 

 

 

 

グリーン・レッド・イエローとくると特警ウインスペクターだ。

戦隊物は五人がかりで覚えにくいがこの作品は三人なのがいい?

わかったよ、レッドスネークカモン イエロースネークカモン グリーンスネークカモンでも・・・

 

グリーンカボンバより葉が細かく長い。葉や茎の色が薄く、黄色みがかっているがこれが名前の由来というわけではない。うまく育てると花が咲くが、その花弁が黄色いのでイエローカボンバという。

 

イエローカボンバも育てるのが案外難しい。強い光を必要とし、何より底床の栄養が不可欠。これが欠乏すると長期にわたって成長しない。

 

二酸化炭素に関してはレッドほど要せず、あまり多いと節の間が伸びすぎて間抜けな姿になってしまう。

 

また、他のカボンバ同様にカルシウムなどの溶け込んだ水は厳禁だ。

 

この種は28度というほかの水草の限界に近い温度で栽培すると良く育つ。

 

 

ハイグロフィラ・ポリスペルマ

 

最もよく売られている水草の一つ。栽培は非常に容易で、二酸化炭素は不要。添加すると間延びして間抜けな姿になってしまう。

 肥料も魚類を飼っていれば特に必要はない。大抵水上葉で輸入されるが、すぐに水中葉を展開する。

ただし、あまりに肥料が少ないと成長が止まる。

 

 

ハイグロフィラ・ロザエネルヴィス

 

ポリスペルマ種の改良種で、葉の表面が赤くなる。

栽培自体は簡単だが、赤色を維持するのが厄介で二酸化炭素をたっぷり添加してやらないとそのうちポリスペルマと区別が付かなくなる。

 

ツーテンプル

 

ハイグロフィラに近縁な植物でこれも栽培は容易。ゆっくり慣らせば弱アルカリ性の水にも適応する。特に二酸化炭素も添加しなくてもいい。

条件が良すぎると巨大化するので、大きくしたくなければなおさら肥料や二酸化炭素を添加してはいけない。

 

 

ウィステリア

 

 

 

 

 ウィステリアはハイグロフィラの類で、学名の末尾にあるdiffomisとは「形が違う」という意味。また、ウィステリアとは藤のこと。藤の葉に・・・にてないこともないか。

 

栽培はかなり容易なほうで、水温も30度程度まで、水質は弱酸性から弱アルカリ性にまで適応する。

ただし、弱アルカリ性では枯れることも間々ある。

 

光の要求量はそれほど多くはないが、底床が富養であることが栽培のポイント。固形肥料を使うと恐ろしい勢いで成長する。

 

草丈は40cmほどにもなる。時折間引いてやらないと、他の植物への光をさえぎる。

 

ウォーターマッシュルーム

 

魔法のキノコではない。なんだかマリオブラザーズのキノコの足場を想起するような姿をしている。

 

栽培事態はあまり難しくなく、二酸化炭素の添加はしなくとも育つには育つ。

ただしやったほうが綺麗に育つ。

 

高温には弱いので、夏場には、ライトリフトを付ける。水面に風を送るなどしてあまり高温にならないような工夫をしてやる。

 

液体肥料の使用が効果的だが、調子に乗って入れすぎるとコケだらけになってしまう。

 

 

ミクロソリウム 

 

 

これもシダの仲間でアヌビアスのように陰日性。あまり強い光や肥料をあてがうとコケだらけになる。アヌビアスのように活着させてゆっくりと栽培する。

そうはいっても、浮遊させておくだけでも充分増える。

 

葉っぱ一枚あればそこからコダカラソウのように子株が生まれる。

 

丈夫で、葉は硬く、金魚の食害は受けないので、なかなか便利。

 

 

 

カーナミン

 

綺麗に栽培するとなると、二酸化炭素の添加や強い照明が必要だが、そうでない場合は二酸化炭素の添加などなしでもまあまあ育つ。60cm水槽で20W照明一灯でもある程度は育つ。

弱アルカリ性の環境では成長が鈍るのでこのときは光を弱めにしておかないとコケが生えてしまう。

 

この種は葉の汁から香草のような匂いがする。

 

 

ルドウィジア

 

 

これは交雑種の水草で、水上葉でよく輸入される。このときは赤みがかった茎を持ち、節のあちこちに根が出ている。まるで、雑草でも引っこ抜いてきたような感じだが、徐々に褐色になっていく

成長は早くはないが、非常に丈夫で、弱アルカリ性の環境にも適応する。

二酸化炭素の添加は必要ない。早く育てたいときに使う程度で充分だ。

 

急に環境が悪化すると葉を多数落とす。

 

アンブリア

 

 

カボムバに似るがキクモという名でも知られる。安価だが少々難しい部類に入る。窒素が足りなかったり照明が足りないとなかなか育たない。

液体肥料を与えたり二酸化炭素の供給をしっかりやれば比較的容易に育つ。

カボムバ同様硬水には晒さない。

 

 

ジャイアントアンブリア

 

アンブリアに対して、葉の大きなジャイアントアンブリアは栽培が難しい。

固形肥料をしっかりと与え、二酸化炭素を必ず添加する照明は強めで60cm水槽でも80Wぐらいは欲しいところだ。

これらをそろえられれば比較的容易に育てることができるだろう。

カボムバ同様硬水には晒さない。

 

 

クリプトコリネの類

 

アマゾンでエキノドルスが大繁栄しているなら、アジアではクリプトコリネの仲間が繁栄している。

 

クリプトコリネの仲間は種類が多く、美しいがどれも成長は遅いほうだ。じっくり育てられる人向け。従って栽培にコストが掛かるため、他の水草よりは価格が高い。多くの種で二酸化炭素はあったほうがいい程度。

 

むしろ固形肥料をしっかりやって、じっくり育つのを待ったほうがいい。

 

水質が合わないと、一晩にして葉が溶けてしまうことがある。このような場合でも、根が生きていることが多いのであきらめず水質を改善するなどして、復活を待つ。

 

 

非常にペースは遅いが、葉だけでなく根塊が大きくなってくる。

まるでマンドラゴラのようになってくるので、こうなったら鋭利な刃物で葉と根がちゃんと残るように切ってやれば株分けできる。

 

キリアータという種は汽水域の泥地から内陸の小川にまで分布する。

よって、薄めの汽水など塩分のある水でも栽培できる。

 

 

 サウルルス

 

とも呼ばれる。恐竜っぽい名前だと思ったら、その通り。なになにサウルスというのはなになにトカゲという意味だ。

 

葉の形がトカゲの尻尾のようだから付いた名であると聞いたことがあるが、どこをどう見たらそう見えるんだ?

 

アメリカハンゲショウとモ呼ばれる。

 

栽培は二酸化炭素の添加と強い光があれば比較的うまくいく。

そう難しい部類ではない。

 

 レッドサウルルス

 

日本ではあまり人気のない水草。正体は冒頭でも書いたがドクダミだ。

ドクダミとして知られる状態ではどこにでも生える雑草だが、水中では栽培がなかなか難しい。

 

二酸化炭素・強い光、肥料がいずれも必須。おいそれと手を出せるようなものでもない。

 

 

 

 

 

 

ウィローモス

 

 

 

世界各地に生えるコケの仲間。栽培はいたって容易で、ある程度光の当たる水槽に入れておけば勝手に増える。アヌビアスのように活着させて育てるといい。

 

そうでなくとも、砂利の上に広げて上から砂利をばらばらとかけてやると、沈む。しばらく育てると、下のほうのものが砂利に活着して自然と沈むようになる。このような栽培方法をとるときは、時折ウィローモスをかき混ぜてやる。さもないと奥のほうのものが枯れてしまう。

 

インバモ

 

印旛沼産の水草。ガシャモクとササバモを交雑させた品種だ。

印旛と聞いて、このインバモと京急(正確には京成だが)と田沼意次を連想できた人とはきっと仲良くできます、ぜひお越しをw

 

なかなか売っていない水草。しまった、以前入荷したときに写真を撮ってなかった。写真は自分が見つけたときに・・・

 

なんだ、関東あたりの沼にあるような草なら栽培は簡単と思うことなかれ。意外と難しい。強光・二酸化炭素の添加・適度な肥料の全ての条件をそろえないとなかなか成長してくれない。

 

 

シペルス

 

 

細長く、硬い葉を持ち、稲のような感じの水草だ。

白い背景などを使用し、青龍石や渓流にあるようなちょっとごつごつした感じの岩を組み合わせると非常に涼しげな水系を作ることができる。

 

個人的にかなり好きな水草。

 

育成は若干手が掛かる。固形肥料を使って育て、可能な限り二酸化炭素を添加する。葉が硬く長持ちするので、あまり肥料が多い場合や照明の点灯時間が長すぎるとコケだらけになることがあるので気をつける。

 

 

ロタラインジカ

 

 

赤色の水草は大抵栽培に大量の二酸化炭素を必要とするが、これは特になくとも育つ希少な主。

栽培は比較的容易。

ただし長期にわたって維持すると、下の葉が落ちてみすぼらしくなるので定期的な植え替えが必須。この周期を伸ばすためにも水槽の後ろのほうに植えると良い。

 

 

マヤカ

 

 

細かい葉で非常に繊細な印象だが、強い光があれば二酸化炭素の添加などなくとも育つ。新芽は非常に柔らかいのでよく熱帯魚の食害を受ける。

モンクホーシャ・グリーンネオンテトラなどは注意が必要。

 

ミリフィフィラム

 

 

マヤカと似ていてちょっと紛らわしい。

比較的丈夫な水草で、二酸化炭素の添加などなくともある程度は育つ。

ただし、水中葉にするのが意外と難しい。途中で腐るものが多い。

 

 

ナヤス

 

 

珍しい水草というわけではないが、茎や葉が硬く折れやすいので、なかなか流通しないちょっと珍しい水草。

育成は非常に容易だ。二酸化炭素などなくても育つ。

光の量は少し押さえ目のほうが良い。あまり強いと色が薄くなり綺麗でなくなる。

 

 

育成が容易なのは間違いないが、時折いっせいに枯れることがあるので、いくつかの水槽に分けて系統維持したほうが良い。

 

タヌキモ

 

 

 

タヌキモは全体が狸の尾のようにふさふさしているからこのような名が付いた。

この仲間は水中に浮遊するものをタヌキモ、湿地に生えるものを耳掻き草と呼び区別する。

 

水中の食虫植物で、捕虫嚢という小さな袋状の組織が節に付く。

ここで、ミジンコのような小さな生き物を捕らえて食べる。

 

栽培は容易で強い光や二酸化炭素の天下などは特に要らない。

ただし、室内で育てるとミジンコなどが湧かず捕虫嚢が矮小化する。

 

北海道では絶滅寸前の希少種だ。

 

アマゾンチドメグサ

 

 

 

 

チドメグサというのは漢字にすると「血止め草」になる。

これを絞った汁を傷口に塗ると止血剤になる。

 

余談だが、タバコにも止血作用がある。

 

栽培は、窒素の多い環境であれば非常に容易で、弱アルカリ性でも耐える。

しっかり肥料を遣ろう。

 

茎にいくつも根が生えてくる。伸びすぎたときに切ってここを砂利に植え込んでやれば簡単に育つ。

 

恐ろしいほどの環境適応力がある。近縁なブラジルチドメグサはその繁殖力から日本の河川で在来の水草を圧倒したため特定外来生物に指定されてしまった。

 

今のところアマゾンチドメグサの栽培は問題ないが、近縁なのが気がかりだ。絶対に屋外に棄ててはならない。

 

 

 

アルテルナンテラ・レインキー

 

アルテルナンテラ・レインキーは東南アジアの水草で国産、輸入物ともに大量に流通している。

 

水上葉では茎と葉の裏側がショッキングピンクに近いような鮮やかな赤色だが、水中葉は、全体が鮮やかな赤色になる。

 

栽培は容易で、特別に二酸化炭素の添加をしなくても育つ。

むしろ多すぎるとただでさえ節間が長いのに、間延びしてかっこ悪くなる。

 

水温は30度程度まで上がっても問題ない。

 

植え込むときに茎をいためないように気をつけないとその部分が腐ってちぎれて上のほうが浮いてくる。

もう一度節の下を水切りして改めて茎を傷つけないように植えなおしてやる。

 

 

オランダプラント

 

美しい姿から人気は高い。

似ても似つかないがシソに近い植物。そして分布域は東南アジアとオーストラリア。

オランダシシガシラ以上になにがどうオランダなのかわけがわからない。

 

シソを陸上で栽培すれば放っておいても毎年葉を収穫できるので、シソに近いと聞いて簡単に栽培できると思ったら大間違い。

 

これははっきりいって難関種だ。

 

まず高水温に弱い。このため栽培の開始は秋から冬のうちに済ませておく。

ただでさえ難しいものなので春に買えば充分に環境に馴染む前に夏を迎えるし、夏に買えば、移動する間に温まって弱ったり、持って帰っても水槽にクーラーでも付けない限り弱ってしまう。

 

適温は18度から25度、しっかり環境に馴染んだ株であれば267度はある程度耐えられるかもしれない。夏場はしっかり冷やす工夫が必要だ。

 

二酸化炭素の添加も必須で、水質は「弱酸性に保つが硬度は多少上げる」というわけのわからない水質を好む。

 

ごく少量のサンゴ砂をいれればいいが、二酸化炭素はphが低いほど溶け込みやすくなるので少々矛盾する。

 

そんなわけで、2012年現在二酸化炭素の添加なしでジャイアントアンブリアやレッドカボンバが育っている「魔法の水槽」に入れて栽培の実験中。

この結果如何では、ここで難関種のレッテルを引っ剥がす。

 

エウステラリス・ダッセン

 

オランダプラントに近い種類の植物。

栽培方法はオランダプラントに準じるがこちらのほうがまだ難易度は低い。

 

 

ミニパピルス

和名をヒメカヤツリグサという。マダカスカル原産の植物で、エジプトのパピルスは草丈が数メートルに達するが本種は1m程度にとどまる。

抽水型の植物で、根は完全に水没させ、その他の部分を水上に出るようにして育てる。

 

栽培は容易で、睡蓮鉢などに土を植えて育てる。よく日光を当ててやれば先ず失敗はない。時折固形肥料を与えるといい。

 

名前も姿もシペルスに似ているがそれもそのはず。同じカヤツリグサの類である。殖やし方も同様に、ある程度成長した株を取り出して、根から大雑把に土を洗い流して「いい加減」に引き離して分けるだけだ。

 

最尾倍自体は容易だが、冬の寒さには耐えられない。従って冬場は南側の窓の近くなどよく日のあたる場所に移動させてやる。

 

この意味でも、睡蓮鉢に直接植えず、ビニールポットや植木鉢に植えて睡蓮鉢に沈めるほうが効率がいい。

 

抽水植物の類を植えるときに、土に栄養分が多すぎると、水が富養化して一気に青水になったり痛んだりする。このときに出来る青水は濃すぎて魚類を入れるのが危険な場合がある。

このためにも「植物を入れるときは魚類を入れるより先に入れる」という原則に従う。富養化した場合は、植物が栄養分を吸い尽くすまで待てばいい。

考え方を変えれば、富養化しているということは水から栄養を吸収する植物を育てるには絶好の環境だ。

この手の植物を植えるついでにホテイソウやアマゾンフロッグピットやサルビニアを放り込んでしまえばあっという間に殖える。

あっという間に殖えたこれらの植物を使って、今度は金魚やメダカの産卵場所に使えばいい。

 

シペラス

パピルスのように、根を水中に張りる植物だが、全体が水中で育つシペルスと名前がよく似ている。また、パピルスにもちょっと似ている。

姿も似ているのだが、それもそのはず、この三種はどれもカヤツリグサの類だ。

 

よって栽培方法はミニパピルスに準じる。

 

サルビニア

よく屋外で育てられる浮き草で、ホテイソウ・アマゾンフロッグピットとかつてはウォーターレタスと共によく店先で売られていた。

 

しかし現在はウォーターレタスが特定外来種になってしまったために、栽培できなくなっている。

 

育て方はホテイソウに準じる。サルビニアは特に繁殖力が強く、屋外で肥料を入れて半月も置けば5株ほど入れておいただけで、90cm水槽の半分ほどは埋め尽くす量になる。処分しながら育てないとあっという間に水面をうめ尽くす。

この性質を利用すれば、環境にもよるが真夏でも多くの魚類を煮てしまう事故を防ぐことができる。

 

冬場は屋内の日当たりのいいところに洗面器に浮かべて保存する。場合によってはここでも増殖する。