熱帯魚図鑑

レインボーフィッシュ

レインボーフィッシュの仲間はニューギニアあたりの島からオーストラリアに分布する。

おおむね三畳紀のころ、進化の過程でローラシア大陸やゴンドアナ大陸から隔絶された環境にいたため、海水魚から直接進化して淡水魚になったグループ。そういった意味ではメダカとちょっと似ている。

目で言うとトウゴロウイワシになる。

 

トウゴロウイワシ目メラノタエニア科のンネオンドワーフレインボーなどがいるが、その他のプセウドムギル科・テルマテリナ科などいくつかのものをひっくるめてレインボーフィッシュという。

数センチのバタフライレインボーから60cmにもなるぺへレイなどいろいろなサイズがあるが、輸入されてくるものは大きくとも十数センチ。口に入るほどの小魚は食べるが、そうでなければ温和な種ばかり。

安心して飼い始めてください。

 

トウゴロウイワシは別名をペヘレイといい、現地語で魚の王という意味。つまりうまいから王というわけだ。位階で言うと、魚の皇帝であるエンツユイやチョウザメよりはランクがしたということになる?

 

南米アルゼンチン原産の魚で、湖沼から汽水域までと幅広く分布する。

日本には1966年に食用を目的として導入され各地に放流された。

その割にはあまり名前を聞かない。

 

このペヘレイのイメージがあるからか、以前レインボーフィッシュは汽水で飼うようなことが書いてある本だらけであった。90年代前半に書かれた本に多かった。

セレベスレインボーなどをよく汽水で飼っていたし、当時あった量販店でも汽水で飼うように案内されたが、近所の熱帯魚屋では淡水で飼われていた。

おかしいおかしいと思いつつ聞いてみたら、淡水で変えるよといわれた。

 

あれ?本にも他の人にも汽水と説明されなんだかおかしいと思っていたら、後から買った飼育書には淡水になっていた。

どうなってんだよ!!と思ったのはいい思い出。

 

 

 

ネオンドワーフレインボー

 

 

大きさは最大9cm程度だが、体高が出てくるのでかなり大きく見える。

成長とともに体高が出てきて色が濃くなりかなり見た目が変わるので、幼魚と併記しておいた。右下が幼魚。

 

水質は弱酸性から中性とし、水温は25度前後を保つ。

餌は小型魚用の人工餌なら何でも餌付く。飼育はかなり簡単だ。

ただし、最近は大量に輸入され、状態の悪い個体が多い。こういった個体は買ってすぐ死に絶えることが間々ある。以前問屋から買ったときに50匹買ったが物の五日で丸々死に絶えられたときには参った。

 

安売りのときは要注意。それでなくてもスレ傷はないか?体調を崩していそうな魚がいないか当たり前のことだが特によく確認したほうがいい。

 

アクアライフにこれを殖やした熱帯魚店の店主の回想が書いてあったので丸まる引用しようと思ったら、肝心の本が行方不明なので記憶の限り書く。あー自信ないなあ、読んだの10年以上前だからな。

 

1993年に輸入された。当時はかなり高価で1匹だかペアで9,000円だったという。

店に来た人が幼魚を見て「こんなのうちの田舎に行けばいくらでもいるよ」といわれたとか。

 

確かにタナゴに似ている。飼育しているうちに色が揚がり大きくなってきたら卵を生み出した。

 

「なんだ簡単に殖えるじゃないか」ということで増やしてみた。買っていったお客さんは卵は孵るがなかなか成長しないという。

 

稚魚が小さいからブラインシュリンプで育てるのではなくインフゾリアを使うのが繁殖を成功させる秘訣だ。

 

殖やすには、3本の水槽を用意して水草を植え、卵を産んだら次へ卵を産んだら次へと水槽をローテーションさせる。稚魚は、育成用の水槽に移しつつやっていくと効率がいい。

 

「思い入れはなくなったよ、こんなに価格も下がっちゃったし」

 

というような内容の記事だった。

 

繁殖の方法は記憶引用の通りだが、雌雄の判別方法だけ付け足す。

雌雄の判別は非常に容易。

オスは特に色が全体的に濃くなり、鰭の縁取りが赤い。この特徴は幼魚のころから変わらない。

 

一方メスは鰭の縁が黄色くなることで容易に見分けが付く。

 

 

 

セレベスレインボー

 

 

その名の通りセレベス島に住むレインボーフィッシュ。8cm程度に成長する。

かつては汽水で飼育するように書かれた飼育書があったが、通常の飼育では淡水を使う。飼育はじめに0,3%程度の塩分を入れてやるのはスレ傷によって弱るのを防ぐには良い。

 

汽水で飼ったものに長生きしたものはいなかった。

 

適水質は中性から弱アルカリ性、透明感があり水草にさぞや似合うが、入れられる水草は若干限られてくる。

 

水温は26度から28度とやや高めに保つと良い。

 

飼育はじめは人工餌をなかなか受け付けてくれないことがあった。

そこで、万全を期して挑むなら最初は冷凍アカムシから餌付けると良い。

 

 

ポポンデッタフルカタ

 

 

パプアニューギニアに分布し、5cm程度になる。

純淡水に生息し、透明感のある体、青い目、体を縁取る黄色が綺麗だ。

水草を繁茂させた水槽によく似合う。

飼育はネオンドワーフレインボーに準じる。

 

 

 

ポポンデッタコニエ

 

ポポンデッタフルカタによく似た種にポポンデッタコニエがいる。

飼育方法などは同じだ。