熱帯魚図鑑

シクリッド

 

 

 

 

 

 

 

オレンジクロマイド

 

 

 

 

代表種というわけではないが、このグループはアジア唯一のシクリッドである。原種ではベージュのようなグレーのような色でひれの縁に青・赤のメタリックな細い線が数本入る。チョウチョウウオのようなアイスポットが体の真ん中に入る。気分によって模様を変え、左側の個体のように異なる斑模様になる。

かつてはよく輸入され、シクリッドの代表種のひとつともいえるほどによく見かけた魚だが、現在は殆ど見かけない。

 

 

婚姻色で写真のように明るいオレンジ色になるために「オレンジ」の名を冠する。

大きさは8cm程度。

 

繁殖は5匹以上の幼魚を買い、半年も飼えばペアを組む。

性差があまりないので、仲良く二匹で同じ隠れ場所にこもっているなどの様子を見てペアを判断する。

平べったい石や、半分に割った植木鉢などを入れておくとそこに産卵する。

産卵を確認したら、ペア以外の魚はほかの水槽に移してしまう。

卵は記憶が正しければ以前飼っていた個体は一週間ほどで孵る。

孵化した後はしばらく親に育てさせる。ディスカス同様繁殖期になると、栄養分のある粘膜を分泌してこれを子供に食べさせるので初期飼料には全く困らない。

 

飼育に関しては薄い汽水を用いれば特に難しいことはない・・・

と書きたいところだが、最近はそうでもないように思われる。

というのも去年三回仕入れて、三回とも一ヶ月ほどで全滅させてしまっている。

それが特に病気を出すことなく、一ヶ月ほどかけて死に絶えるという不思議な死に方で、原因究明中。

以前飼った個体は特に問題なく飼育できたので、ブリードによる累代繁殖の弊害の可能性がある。

 

とりあえず追記

上に書いたような状況であったので、しばらく取り寄せを見合わせて、改めて取り寄せた。今度は沃素消毒をしつこくやって、好適環境水で飼育開始して、水温を28度に固定してみた。結果は大成功。これなら繁殖まで持ち込めそうだ。

ゴールデンクロマイドを見つけたら別水槽で成長させてから、オレンジクロマイドを掛け合わせて、かわいらしい黒班を残して、黄色みの強い個体を作ろうかと思う。

 

もし、野生からの採集個体がいればそちらを優先して取り寄せる。

ただし、野生の個体はなかなかお目にかかれない。

 

繁殖させたものだと、全身が黄色くなるよう改良されたものはゴールデンオレンジクロマイドと呼ばれる。

 

飼い始めは汽水で飼う以外の注意といえば、この魚は白点病にやたら罹りやすいので、水温は常に28度以上にしておく。

 

餌には人工餌を使えばいい。咲きをひかりに普通に餌付く。

餌付きにくいときは冷凍のアカムシやイトメを使う。

 

この仲間では本種についでよく輸入されるのはダイヤモンドクロマイドだ。

オレンジクロマイドがただでさえ少ないのだからよく輸入されるといっても稀だ。こちらは最大で40cm程度になる。

完全に淡水で飼っていたが特に問題はおきなかった。

少々気が強い。混泳相手には気をつける。

 

ディスカス 

 

 

 

熱帯魚の王様と呼ばれかつては高嶺の花であった。原種に・ブルー・グリーン・ブラウン・ヘッケルがいる。

70年代ぐらいまでは、ディスカスといえばブラウンであった。ブラウンはその名のとおり、全体のベースとなる色が赤茶色で、赤色の色揚げ飼料を使うと赤レンガのような色になる。

 

80年代に入ってワットレイ・ターコイズ種が出回ると一気にブラウンは少なくなった。これはディスカスが本来もつ青・緑の帯を部得なるように改良し、同時に地色の赤茶色もより赤くなるように改良したもので、青地に赤い線が入っているように見える。

このころから青い魚といえばディスカスというようなイメージができる。

 

80年代から90年代には無棟藍と言う品種が王志華氏によって作られる。

無棟藍は字面からすると、青い縞が無いという意味かと思われる。

無棟藍はまだ本来の地色の赤い線が残っている品種であったため、これを消去したブルーダイヤのような品種が出てくると、淘汰されてしまった。

 

このころはディスカスの改良が進んだ時代であると同時に、大量に輸入されたこともあって、ディスカスエイズと呼ばれる病気が蔓延した。

 

ディスカスの飼育 ディスカスは現在数えるのがいやになるくらい多くの改良種がいる。しかし種としては基本的には変わらない。

傾向としては、野生種はゆっくりとした環境変化に強いが、改良種は比較的その辺りのことが弱いように思う。

 

臆病な性質なので、基本的には5匹以上で飼い始める。これは群れる性質を利用して少しでも速く環境になじませるためと、競争心をあおってよく餌を食べさせるためでもある。また、三匹程度でもある程度はなじむが、弱い個体がいじめられたときに攻撃対象が一匹になってしまい、すぐにやせ細って死ぬ。そのために攻撃対象を分散させるために5匹以上といわれている。

しかし物事はなんにでも例外はあり、一匹でもえさをがっつくような図太い個体もいる。

 

水温に関しては、28度以上の高温を維持する。特に幼魚は30度から32度を維持する。一気に餌を食わせて、立派な魚体に仕上げるためでもある。

普通に飼育するだけなら28度程度で充分である。早く成長させるためにこのような異常な高温で育てるため、ある程度成長したものを高温で飼い続けると、新陳代謝が早すぎて、寿命が縮むだけであるから、ある程度育ったら、徐々に水温を下げてしまう。

28度以下の水温にしないとせっかく綺麗な体色を持っているのに水草と組み合わせて飼養することができなくなってしまう。

原種に関しては、ここまであげる必要はまずない。

現にここに挙げたヘッケルは5年ほど飼っていたがうちに来てからは夏の高温時以外、一度も28度以上の水温に晒されたことはない。

 

餌はディスカスハンバーグと呼ばれる牛ハツのミンチをベースにした冷凍餌を使うのが一番良い。しかしやたら水を汚すという欠点があるため、特殊な水質管理方法をとることになる。これについては後述する、

 

そのほかにはディスカス用に開発された人工餌を使うのが理想的だが、基本的に何でも食べる。写真は、以前繁殖させたレッドターコイズだがこれに至っては鯉の餌で育てた。さすがにイライラするほど成長が遅かったが、粗蛋白質が40%程度ある餌ならまあまあ育つだろう。

 

水質管理がなかなか厄介で、ディスカスはハンバーグを使って育てることが多いので、ベアータンクという砂利などを何も入れないで徹底的に管理しやすくした水槽にスポンジフィルターなどの簡易ながらも強力なフィルターを使い、換水ホースのような道具で残餌・大量の糞を吸い取りながら毎日水を換える方法がよくとられる。なるほど、これなら水換えが刺激になり一気に成長するわけだが、かなりの労力だ。よって、ディスカス自体が大きくなることや、水質の急な悪化を避けるためにも最低60×45×45cm水槽は必要。これ以下では、一時的な場合や幼魚の飼育以外は話しにならない。

 

そこで、充分なろ過容積を取れるように改造した上部式フィルターを使い月一程度の水かえで維持していた。

先のレッドターコイズはこのような環境で繁殖までしている。

 

 

導入直後は、とにかく水質の急変を避けるようにする。

導入についての頁を参照して、とにかくpHショックを起こさないようにする。いくら健康なディスカスを買ってきて状態の良い水だったとしても水質が違っていてショックを起こしたのでは話しにならない。

 

また、養殖されている生き物なので、同じ種類が健康的に飼えているからといっていきなり水槽に放り込むのはまずい。養殖場が違えば潜在的に持っている病原菌も違うので、たまたま新しく飼ったものが何か持ち込んで、在来魚がその菌に耐性がなくあっさり死ぬことも多いので要注意。

 

また、ワイルド種は寄生虫を持っていることがるので、糞がおかしいときなどは虫下し用のハンバーグを食べさせる。

当然広がりかねないので、必ず一度トリートメントタンクに入れて、様子を見てから入れる。

 

ディスカスの繁殖は比較的容易で、5匹買って育てていれば大抵1ペアは作れる。雌雄の判断は額の形を見ればわかる。

この特徴はエンゼルフィッシュも同じである。

 

 

 

エンゼルフィッシュの頭部の絵図だが、見分け方は変わらない。

 

ペアができたら、ほかの魚はほかの水槽に移動させてしまう。

鑢で磨いた太さ40mmΠ程度の塩ビ管や植木鉢、レンガを入れておく。素焼きで作られた産卵筒というものも売られている。

 

 

 

これに卵を産み付けると、ペアで胸鰭を使って水を送り酸素を供給する。卵がかびてしまわないように薄くマラカイトグリーンを入れておくといい。ちなみにこの写真のペアは、殺菌灯のケースに産んでいる。

 

産卵を確認したら、基本的に覗かないようにする。小さな覗き穴をあけた新聞紙で覆ってしまうのが確実で、水換え必要最低限以上はやらない。

卵を育てているときに刺激を与えると卵を食べる原因となる。この癖はいちどつくとなかなか直らない。

卵が孵化しても親に任せておく。ディスカスミルクという特殊な粘液を分泌して稚魚が食べるので初期飼料はいらない。

 

 

 

稚魚がおおむね1,5cmぐらいになるまで親任せにする。あまり長引かせると親が弱ってしまう。

 

ヘッケルディスカス

 

 

ヘッケルディスカスは、多くの原種となった四種の中では分布域が若干離れているため、飼育する上でも少し性質が違う。特に臆病で、水槽になかなかなじまない。

また、産卵もなかなかしてくれない。産卵しても、pHが5,8とかこのくらい低くないとなかなか孵化すらしてくれない。

ヘッケルがほかのディスカスに比べて高価なのも、この繁殖の難しさが原因だろう。

 

ディスカスは食に関して全く恩恵を与えてくれない。

粘膜などが生臭く、味が苦くてとても食べられたものではないようだ。

 

また、ディスカスはやたらオタマジャクシを好むようで、ためしに入れてみた無残に食いちぎられたという話を聞いたことがある。

 

 

 

エンゼルフィッシュ

 

 

 

熱帯魚といえばネオンテトラ・グッピー・エンゼルフィッシュが有名どころ。広くエンゼルフィッシュといっても飼い領主が多いだけでなく、原種にも・スカラレ・アルタム・ドゥメリリィ・レオポルディの四種が知られる。これは見かけやすい順でもある。

 

また、レオポルディに関しては見たこともないので記述しない。

 

エンゼルフィッシュは1930年ごろ初めて日本にもたらされた。比較的飼いやすく繁殖も容易なため、現在でも世界各地で改良品種が作出されている。

しかし、この中で改良品種まで作られているのはスカラレ種のみで、今後もしばらくはせいぜいアルビノ個体が出てくる程度だろう。

 

スカラレ種およびその改良種とドゥメリリィ種はこの中で最も飼育しやすく、25度から28度程度の水温と、飼育頁に書いた水作りができているような水で飼育できる。

 

水槽は60×30×36cmのものが最低サイズ。

これでも鰭が伸張することを考えると、小さい。とにかく高さが足りないので見栄えがしない。60×45×45cmが美しく育てる上での最低サイズだ。

 

しかし近年は10円玉サイズぐらいの極めて小さな個体が出回っている。これの飼育はなかなか難しいので、ある程度成長した500円玉くらいの大きさの個体から始めると良い。

餌は常識的に熱帯魚の餌として考えられる殆どの人口飼料に餌付く。効率よく育てたければディスカスに準じればいい。

 

稚魚以外は飼育に当うことはまずない。しかし、ディスカスエイズと呼ばれるシクリッド特有の病気にはしっかり感染するので、新しく買い足すときには、予備の水槽で数日から一週間は様子を見たほうがいい。

 たって特別気を使

繁殖はディスカスに準じるが、ディスカスと違い、初期飼料を用意する必要がある。このため孵化を確認したら、即座にブラインシュリンプを涌かし始める。

 

 

 

 

なお、雌雄の判別はこの絵図のとおり、よく成熟した個体を使って調べる。

もしくは稚魚ようの細かい餌を与える。

 

またドゥメリリィはワイルド物が多いので、寄生虫の持込には気をつける。

 

アルタム種はディスカスの飼育方法に準じる。水槽は60×45×45cm水槽でも飼えなくはないが、ひれが伸長するので水深60cmの水槽で飼ってやるのが理想的だ。

 

特に輸送で体力を落としている個体が非常に多いため、導入にはディスカス以上に気を使う。しっかり消毒し、28度以上の水温を保ち、粘膜保護材を入れ、0,5%程度の塩水にするなど最善の策をとってもらいたい。また、新しく買い足すときも、予備水槽で特に慎重に経過を観察する。

 

繁殖はほかのエンゼルフィッシュに準じるが、かなり難しい。

エンゼルと同じように殖えるなら、そもそも高価にはならないというものだ。

 

フラミンゴシクリッド 

 

 

 

 

南米の大型シクリッドの代表種。最大で35cmほどになる大きくなったオスの額はなかなかの迫力。似たような種類のシクリッドとの交雑が可能で、パロットフィッシュやフラワーホーンの材料にもなる。人によく慣れるが、慣れる≒威嚇と思っても差し支えないほど気性が荒い。よって混泳には細心の注意が必要。混泳の鉄則に従い、ごっちゃりといろいろ入れて過密気味に飼うか、単独飼育のほぼどちらかか、ペアでの飼育になる。

気性の荒さからレッドデビルとも呼ばれる。

名前の由来がピンク色の退色だからピンクデビルのほうがあってる気がする。

某ピンクの悪魔よりよっぽど扱いにくいか?

写真のように、更紗模様の個体も存在する。

 

水槽は最低でも90×45×45cmほどのものを用意する。

飼育する水質などは特にうるさくない。しかし、大型魚なので水を汚しやすいので、pHが一気に下がることがある。そこでサンゴ砂を濾材に混ぜておき急激な水質の変化を防ぐ。

 

餌は動物質のものなら基本的に何でも食べる。肉食魚向けに調合された人工餌を使うのが一番簡単で確実。そしてクリルなど色揚げ効果のある餌を与えておく。さもないと、名前の由来でもあるピンク色あるいはオレンジ色の退色はどんどんあせてゆく。

 

こういった大型魚を飼育するときは水がよく汚れるので、ちょくちょくpHを測っておくといい。おかしいときはすぐに数字に表れる。

 

また、砂を掘り返す性質があるため、一般的な底面式フィルターは使用不可能。

上部式と、改良パイプフィルターの併用をお勧めする。

 

混泳に関してはアジアアロワナやポリプテルスなどが比較的うまくいく例が多い。しかし、シルバーやブラックアロワナの幼魚は絶対に避ける。

オスカーの稚魚に長さで倍以上あるブラックを殺されたことがあるので要注意。

 

繁殖に関しては、平べったい石に卵を産み付けるが、そのまま入れたのではガラス水槽の場合、暴れたときに石を動かされて最悪水槽を割られることもある。大きい塩ビ板にシリコンで固定して沈めてやればその心配はなくなる。

雌雄の判別は容易で、オスはコブダイのように頭部が盛り上がってくる。

 

稚魚にはブラインシュリンプや細かい餌を初期試料として与える。しばらくは親が面倒を見て、積極的に攻撃を仕掛けたりするのはそれなりに大きくなってからである。

 

 

パロットシクリッド

 

フラミンゴシクリッドとテラプソシンスピルスを交雑して出来たもの。

色彩によってパロットファイヤー・サラサパロット・パープルパロットなどいくつかの呼び方がある。

 

大きさは最大で20cmほどになる。キングコングパロットは例外的に30cmあまりになる。

 

金魚のような雰囲気で、脊椎が湾曲している。飼育はフラミンゴシクリッドに準じる。しかし、フラミンゴシクリッドよりはずっとおとなしい個体が多い。

 

よくアロワナやダトニオと一緒に飼われる。

 

口がすぼんでいるので、口に入りきる大きさの餌を与える。もっとも、多少大きいぐらいになら千切って食べてしまう。

 

パープルパロットなど赤やピンク色になるものには色揚げ効果のあるもの食べさせる。

 

繁殖に関しては異種間交雑によってできた生き物ゆえ、オスに生殖能力がない個体が多い。よって非常に難しい。

 

フラワーホーンやテキサスシクリッドなどとの交配種もいる。

 

また、白い個体も出るのでこれに染料を注射しておいたものなどもカラーパロットやキャンディーパロットと呼ばれて売られる。

赤ピンク紫水色黄色緑とかラージグラスのように何でもありの状態だ。

 

さらに変り種がいる。最近中国の成都で売られていた個体が話題になり、中国でニュースになった。

 

おそらく赤い個体にレーザーを照射して、赤い色素をつぶして文字を赤くしているのであろうが、白地に赤文字で文字を「印刷」されたものだ。

 

ちなみに文面がすごい!!

片面一文字で、おそらく二匹セットで販売されているのだろうが繋げると「万事如意」だ!!

 

こないだ彫った玉時の一面にもせっかくだからと加えた文言なんだがいやはや・・・

 

「印刷」なだけあってかなりはっきりと出ている。そのうち日本にもレーザー印刷されたものが入ってくるかもしれない。

 

せっかくだからうちのロゴ印刷してくれないかなあ~。

 

それと、この技術、日本でも地金に流用できるのではないかと期待している。

 

 

 

アノマロクロミストーマシー

 

 

西アフリカの河川に分布する小型シクリッド。

オスで6cmメスで8cm程度になる。水草を傷めず、シクリッドの中では温和なほうなので飼育しやすい。

養殖された個体が流通しているので安価だ。

 

アフリカの河川にすむシクリッドの入門種にうってつけだ。

 

水質は弱酸性から中性を維持し、水温は25度前後を保つ。

餌は各種人工飼料、イトメ・アカムシなど基本的に何でも食べる。

 

特に気をつける病気もない。

「基本的な飼育方法」に書いてあることだけで事足りる。

 

繁殖 五匹程度のまとまった数の稚魚を飼っていれば大抵1ペアは取れる。

先にも書いたがメスが大きくなるので判別は比較的容易だ。

 

ペアのみを水槽に入れ、半分に切った植木鉢のような隠れ場所を用意してやればそのうちに産卵する。親を落ち着かせるという意味でも、水草を入れて隠れられる場所を多く用意してやるといい。

 

稚魚が生まれたらブラインシュリンプを与えて育てる。特に親が稚魚を襲うようなことはないが、あまり稚魚が大きくなり、多数いると親が参ってしまう。

 

トーマシーは確かに綺麗だが、流通量を考えるとそこまで綺麗なわけではないが輸入量は多い。どこに需要があるのかというと貝を食べてくれる性質から好まれる。水草を買うと巻貝が付着していて、下手をすれば水槽の中が巻貝だらけになり非常に見苦しい。主にモノアラガイが入ってくるのだがこれを食べてしまうので重宝する。

 

貝の卵を食べてしまうオトシンと組み合わせれば貝を撲滅する最強のコンビということになる。ただし、ナマズのページにも書いたがオトシンの飼育は一筋縄ではいかない。

 

 

 

 

ラミレジイ

 

 

大きさは5cmほどになるアマゾン川に棲む小型シクリッド。

輸入されてくるものには東南アジアで大量生産されたものと、ヨーロッパで生産されたものがある。

 

東南アジアのものは、安いが累代繁殖に近いような状況で奇形のものが見られたり、体質の弱いものが多く色彩もあまり濃くならない。安いゆえに乱雑に扱われるので、輸入直後の個体は傷も多いことがあり始めて飼うには勧められない。

またペアで売っていないことが多く繁殖させるときに雌雄を探す手間もいる。

 

一方ヨーロッパ産のものは高いが、基本的にペアで売られ、色彩も濃く丈夫で、高価なだけあって大事に扱われるので、痛んでいることが少ない。

 

飼育自体は容易で、小型魚用の人工餌にすぐ餌付く。

水温は26度前後に保つ。ただし、飼育はじめは28度程度にして、傷の回復を早める。特に東南アジア産のものは消毒等こういったトリートメントを怠ってはならない。

 

水質は弱酸性の軟水を保つ。こうした環境でじっくり飼いこんでやれば色は濃くなってゆく。

 

水草を繁茂させた水槽がよく似合うので、こういった環境を用意してやる。

 

繁殖は水草を繁茂させた水槽に半分に切った植木鉢を入れ、ここにペアを入れるとそのうち産卵する。稚魚が孵ったらブラインシュリンプを与えて育てる。

しばらくは親と同居させておいても差し支えない。

 

 

 

 アーリー

 

 

 

かつての学名がハプロクロミス・アーリーだったため、その名残でいまだにアーリーと呼ばれている。1993年にスキアエノクロミス・フライエリーに変更された。ここではアーリーでごり押しする。

 

アーリーはマラウイ湖の魚で、似たような環境であるタンガニイカ湖・ヴィクトリア湖の魚も同じ水質で飼育できる。

 

マラウィ湖はpHが7,88,5とかなり高い数値を示す。

このような水が多い西欧で飼育する上では水温を合わせるだけですんでしまう場合も多いが、ここは日本、日出る国。軟水でpHも低いところが殆どなので、当然調整する必要がある。調整に一番簡単な方法はサンゴ砂を使うことだ。

 

これについては「基本的な飼育方法」の特殊な淡水に書いてある。

 

pHが高いので、塩分がない分海水よりずっと扱いやすいが、アンモニアが有害化しやすいため、硝化を促すためにエアーレーションをろ過とは別につけてやるとよい。

 

アーリーはほぼ間違いなく養殖物なのですぐに人工餌に餌付く。理想的なのはディスカス用のものだ。

 

以前繁殖に持ち込んだときには、ランチュウベビーゴールドで育てたので、それを上回る咲きひかりならなおさら具合はいい。

 

混泳に関しては、アーリーは同種や近縁種なら5匹ほどで飼うといい。

雌雄がわからない幼魚でも、たいていペアがそろう。

 

雌雄の判別は非常に簡単で、雄は真っ青になる。

平べったい石を入れておけば、そこに卵を産み付けてメスが咥えて育てる。

気づいたらメスの口の中に稚魚が入り込むところを見た・・・なんていうのは割りとよくあること。

稚魚が1cm程度になったら、メスを水槽から取り出して、水槽の水を洗面器などに取っておく。そこでメスを捕まえ片手で体を固定して、もう片方の手で口を開き、頭を水から出し入れして稚魚を吐き出させる。稚魚は充分に育っているので、ゆっくりと水合わせをして、別の水槽で育てる。餌は親と同じものを細かく砕いてやればいい。

 

一つ問題があり、個体が小さくても繁殖を始めてしまうことがある。この場合あまり口の中に稚魚を入れておけないので、当然稚魚が小さくなるのが問題だ。

こういった場合は非常に面倒だがブラインシュリンプを与える。

 

 

キフォティラピアフロントーサ

タンガニイカ湖に棲む中型シクリッド。先のマラウイ湖に棲むアーリー同様弱アルカリ性の硬水を好む。

オスで最大35cmほど、メスで最大30cmほどになる。

 

オスは額の「コブ」が発達する。しっかりとした体格作りや、このコブを発達させるためにも栄養価の高い餌をおおく与える。牛ハツやこれを原料にしたディスカスハンバーグなどを与える。

 

基本的な飼育方法はアーリーに準じる。

 

ただしこちら栄養価の高い餌を与える都合上どうしても水が汚れやすくなる。

このため水質の維持にはアーリー以上に気を使う。

亜硝酸の増加に弱い。好気濾過を効率よく動かすためにエアレーションをしておく。

pHの降下はサンゴ砂があるから目に見える変化はないが、硝酸塩がどんどん溜まる。

このことから、還元BOXなどの脱窒を行うシステムをあらかじめ導入しておくといい。

 

比較的大型になることや、水質維持に気を使うことから120cm以上の水槽で飼育することを推奨する。

 

同じタンガニイカ湖水系でもここは広い、はっきり言って湖というより海だ。

よっていくつかの地域変種が存在する。

 

これらは色彩が違っても、同種なので飼育方法に特に変わりはない。

 

 

ゴールデンゼブラ

 

マラウイ湖に分布するムブナと呼ばれるシクリッドの一つ。

この種は10cmほどに成長する。

 

ムブナの仲間は、食性に関してはアユのような生態で、縄張りを持ちそこに生える苔を食べる。従って、同種や近縁種を中途半端な数で飼育すると殺し合いになる。そこで、ある程度まとまった数を入れる必要がある。

 

そこで、複数飼育する場合を想定するので、水槽の最低サイズは60cm以上の物を使う。

 

さらに、岩組みやパイプなどを使って隠れ場所を多く確保してやる。

いくら広めに水槽を用意してもベアタンクなどで複数買うのはやはり危険だ。

 

 

幼魚を見ると「ゼブラはまだわかる、どこがゴールデンなの?」と聞きたくなるような色彩だが、オスの成魚が鮮やかな山吹色になるためゴールデンの名を冠す。

 

本来はこけを食べるが、餌には人工飼料や冷凍アカムシを使う。

特にアカムシを使うときには、塊のまま入れないで必ずばらしてから与える。さもないと強い個体ばかりに餌をとられる。

 

 

ムブナ五人衆と勝手に呼んでいるのだが後述する種類と併せて大量に養殖されており、稚魚が安価で手に入る。

 

稚魚は手に入るが、成魚やペアで輸入は殆どない。よって稚魚を6匹ほど飼うのがいい。これをじっくり育ててここからペアをとる。

 

繁殖はさほど難しくなくアーリーに準じる。

 

ラピドクロミスカエルレウス

 

ムブナ五人衆の一つ。イエローシクリッドの流通名がある。

8cmほどに成長する。

飼育は特に難しくなく、ゴールデンゼブラに準じる。

 

 

プセウドトロフェウス・ゼブラ

 

五人衆の一つ。コバルトブルーと呼ばれ流通する。

コバルトという割に色は薄い。

10cmほどに成長する。

 

 

イエローストライプシクリッド

 

五人衆の一つ。最も古くから飼育されているムブナの一種で、10cmほどになる。

オスは成熟すると背鰭の黄色い部分と黒い部分が逆転したようになるのでこれで雌雄を判別する。

 

 

カメレオンシクリッド

 

五人衆の一つ。12cmほどになる大型ムブナ。野生のものはウオジラミを食べることで知られる。

ホンソメワケベラのようなクリーナーフィッシュとしての一面もある。

この中では動物質の餌を好む。

 

 

ネオランプロログス・ブリチャージィ

 

タンガニイカ湖に分布するシクリッド。10cmほどに成長する。

英名はフェアリーシクリッド。妖精さんだ。

飼育は容易でアーリーに準じる。

外見からの雌雄の判別はまず出来ない。そこで複数飼育する。

90cm以上の水槽で岩組みを作り、20匹ほど飼っているとしばらく何匹かの姿を見なくなる。見つけたと思ったら稚魚がいた。なんてこともよくある。

 

この種は同種であれば稚魚を襲うことはなく、このためおおくの稚魚が生き残る。この稚魚は兄弟間でも面倒を見る。

 

あまりに殖えても困るので、肉食魚を別に飼っておいて間引いた固体を餌にしてしまうといい。

 

それこそ産地を揃えてフロントーサなどの餌にしてしまえば喜んで食べる。

 

いくつかの地域変種がある

 

 

ネオラプロログス・オセラータス

 

オケラータスとも発音する。タンガニイカ湖に分布し、5cm程度に成長する。先のブリチャージィに近い種ではあるが生態は全く異なる。

 

飼育方法はアーリーに準じるが、なにぶん小型なので45cm水槽でも繁殖まで楽しめる。

 

隠れ場所と産卵床に巻貝の殻を入れておく。サザエなんかでもいい。

ただし、貝殻の末端には必ず小さな穴を開けておく。

さもないと、中の水が腐ることがある。

また、つぼ焼きを食べた後のカラを利用する場合は、中身を完全に取り出しておかないと、これが腐って水を汚す。

 

ハーレム形の1匹のオスは3匹ほどのメスを囲う。

五匹ぐらいで飼育すれば大抵ペアが取れる。

 

アイスポットシクリッド

アマゾン川やネグロ側に分布する大型シクリッド。最大80cm以上になる。

現地では釣りの対象魚で、確かに「頭でっかちなブラックバス」というような印象も受ける。

 

いくつかの種類があり、目玉のような模様があるオセラリス種を指してアイスポットシクリッドと称する。

 

他にも、テメンシス種・オリノコエンシス種・カコエンシス種などが知られる。

 

日本には秋から翌春ぐらいまでに多く輸入される。

 

全般的に飼育はたやすい。なにぶん大型魚ゆえ水槽は120cmを最低サイズとする。ということは、器具を壊されないように、しっかり固定するとか、逆にぶらぶらさせておくなどといった対処が必要だ。各環境に合わせて工夫をして欲しい。

 

水温は25度程度を標準とするが、幼魚は白点病にかかりので、水温を28度から30度に設定して白点病の予防と成長促進して、危なっかしい幼魚時代をさっさとやり過ごす。

餌には、幼魚にはメダカやアカムシで餌付ける。大きくなったら金魚や、魚肉を主食とし、さっさと人工飼料に餌付けてしまう。そうでないと、えさ代が大変なことになる。

 

混泳に関しては比較的温和で、大型ナマズやオスカーなどとの混泳例がある。口が大きいので、ポリプテルスなど細長いものには注意が必要だ。

 

繁殖は個人レベルで基本的に例はない。たたき池で飼育していたら自然に稚魚が取れたという程度だ。

 

稚魚は10cm以上と、かなり大きくなるまでペアで守る。

 

 

キクラテメンシス

 

この種はアイスポットシクリッドの一種だが45cm程度にか成長しないので大きさの面で幾分飼育しやすい。

よく輸入されてくるので、入手も比較的容易だ。