熱帯魚図鑑

その他

その他

 

 

 

あまり「その他」などとは使いたくないが、こういったグループわけでもしないと、ページ数だけがとんでもないことになる。

 

サヨリやらハゼ・ワラスボ・マンジュウダイ。オコゼやカレイにサンフィッシュやらエイにチョウザメにモルミルスと何でもありの括りだ。

 

飼育方法も結構異なるものがいるので、大雑把なくくりな割に量は多くなる。

 

また、汽水魚が多い。

汽水の作り方なんか覚えてねーよって人は、基本的な飼育方法に戻って書く確認されたし。

 

 

グラスフィッシュ

 

ナマズではトランスルーセントやグラスキャットが透明だが、他にも透けた魚はいる。それがグラスフィッシュの仲間。

いづれも東南アジアに分布している。この中で最も有名なのはラージグラスフィッシュだろう。

 

 

 

ラージグラスフィッシュという名前を聞いたことがないとな?

ではカラーラージと聞けば出てくるのではないかな?

 

 

まずこの透明感あふれるのが原種。

 

 

 

そしてここに青・黄緑・ピンクに着色されたものの絵図を挙げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

このほかにも、蛍光の青・ピンク・水色・赤・オレンジ・黄色・黄緑・紫・緑・黒などありとあらゆる色がつけられる。

 

これは透明な体に、注射器で染料を注入したもの。体でそのうち分解されていくので、飼育開始から数ヶ月もすれば褪せてなくなり、透明なラージグラスに戻る。

ラージグラスはこのグループでは大きくなり最大で10cm弱ぐらいになる。

よく飼育書には5cmとか6cmと書いてあるが、実際飼育下でそうなった個体を確認している。

意外と口が大きいので、ネオンテトラやアカヒレなどの小型魚との混泳はやめておいたほうがいい。

 

このグループの中では多様な水質に対応できるようで、昔読んだ飼育書には「弱アルカリ性の汽水で飼育する」と書かれていた。

 

しかし、この方法を何度か試したが長生きした個体はいない。

当時近所にあった熱帯魚屋では、ミクロソリウムやカボンバが茂るどう見ても弱酸性の淡水で巨大化してしまったラージグラスが我が物顔で泳いでいた。ラージグラスに関しては、中性の比較的新しい水が良い。

 

他のグラスエンゼルやインディアングラスエンゼルは弱酸性の軟水。それも使い込んで「こなれた水」で飼うと調子がいい。

このグループの中では適応力は強いほうなのかもしれないが、いくらなんでも汽水には耐えられなかったようである。

 

もう一つ考えられるのは、カラーラージを買ったのが95年ぐらいであったこと、この時代は特に乱雑に魚が扱われ、馬鹿の一つ覚えのように量販店が展開されていた。おかげで伝染病などが猛威を振るった時代でもある。確かにすれていた個体が多かった。

 

当時はグラスエンゼルやインディアングラスエンゼルをあまり見かけず、カラーラージのほうが圧倒的多数であったが、最近は逆になってきている。

 

去年から問屋でも小売店でもカラーラージを見た記憶がないのだ。

代わりにグラスエンゼルはやたらよく見かける。

 

飼育に当たってはイトミミズなどの生餌を好むので、これを使うといい。

水質は弱酸性の軟水を用意してやる。

水温は25度前後。

 

注射する作業があるため、他の魚種よりも多くのダメージを負ってきているので、導入直後に関しては粘膜保護剤とアクリノールと薄い塩水を併用して、スレ傷の殺菌と早期の回復を心がける。

白点病も比較的で安いように思うので、この時期だけは28度程度にしたほうがよい。

 

繁殖はよく知られていない。

 

 

モルミルスの仲間

 

 

 

一目見たら忘れられないエレファントノーズや、とぼけた顔つきで性質が恐ろしく荒いモルミルスルーメなど多数の種がいる。

 

この仲間はアフリカ中央から北部にかけて分布する。繁殖の形態なども良く知られていない。遠距離にいる、養殖がされていない従って比較的高価である。

 

これらの種は濁った川にいるため視力が弱く、体から微弱な電気を流してレーダーにしている。この磁場を乱されるのを非常に嫌うため近縁種の混泳はあきらめたほうがよい。同種でも、広い水槽に数匹というならともかく、狭い水槽での混泳はあきらめたほうがいい。

 

脳が最も発達した魚類の一つで、これは全て運動神経の塊。他の殆どの魚類にはできないバックができるなど、結構ずば抜けた身体能力を持つ。

 

非常に奇怪な魚だが、一般種のエレファントノーズはそこまで高価ではない。

エレファントノーズを買いなれてから他のものに手を出すことを勧める。

 

いずれも熱帯種なので水温は26度程度。

水質は弱酸性の軟水から中性がいい。

 

このグループはとかく餌切れに弱い。一度やせると回復は見込めない。

餌の問題さえ解決すれば、比較的飼いやすい魚だ。

エレファントノーズやホエールエレファントなどの小型種では、イトミミズやアカムシなどを使う。冷凍物でも食べるが、人工飼料はなかなか受け付けない。

これを日に三度以上与える。痩せないようにとにかく常に食べさせる。この意味でも生餌のほうがいい。たとえば朝イトメを大目に放り込んで、就寝前にアカムシを与えるというのが効率がいいだろう。

ただし、夜行性なので昼間明るすぎると出てこない。

薄暗くしてからイトメを与えて出かけるのがよい。

これらが成長して大きくなったとかいう話を殆ど聞いたことがない。これは常に餌をあさり続けられる自然と違って、限られた量しかない水槽内で飼われるためだ。もし成長しているならその飼い方は正解といえる。

 

モルミルスルーメはイトメなどのほかに金魚などを与える。そうでなくては餌代で破産しそうなくらいに食う。

 

 

このグループは基本的に夜行性なので、適度な長さ太さの塩ビ管などを入れて必ず隠れ場所を作る。

 

 

また、白点病にかかりやすい傾向がある。

 

 

ドンキーフェイスエレファント

 

 

間抜け面の象ではなく、ロバ(のような)面の象という意味。一応・・・

どっちでとってもおかしくないことは確か。結構間抜けな顔立ちだ。

 

15cmほどになる。エレファントノーズと違い、このようの吻の先端に口の付いたモルミルスはこの長い吻を砂や泥に突っ込んで餌を探す。よって敷く場合は砂利ではなく砂だ。砂利にするくらいなら敷かない方が良い。

また、イトメを与えるときには塊のままで落とすのと食べにくいようで結構残す。そこでばら撒くように与える。

 

悩みの種は濾過方法だ。上部式外部式ともに、ばら撒いたイトメをいきなり吸い込みかねない。

そこで、水底をレンガなどで仕切って、砂利の部分と砂の部分を作り、砂のほうにのみイトメをまくように与えれば解決する。手前味噌ながらチュチェフィルターを使ったときはこれでうまくいった。

 

 

ダブルトランクエレファント

 

 

 

ザイール川に分布し、20cmほどになる。

 

飼育方法はドンキーフェイスに準じる。

 

 

 

 

 

 

ジムナーカス

 

 

このグループに近いジムナーカスあるいはギムナルクスと呼ばれるものがいる。これも微弱な電気を出している。

特に大型になり最大1m以上。大きさだけ見るとそうそう飼える生き物ではないが体が非常に柔らかく、極論を言えば、体長が水槽の対角線の長さを越えなければ飼えてしまう。ただ、かなりきつそうだ。

まず生餌にしか餌付かない。慣れれば冷凍したアジなどを食べると思われる。

 

この魚はなにが危険かというと強力なあごだ。

 

とにかく水槽の中にあるものを壊す壊す。

水草は一切入れられない。幼魚であろうと関係ない。15cmほどの個体ですらアヌビアスナナのような硬い葉の水草を一晩でぼろくずのようにしてしまったという話がある。

 

こんな被害は序の口だ。コード・チューブ・ヒーター・サーモスタットどころか下手をすればパイプまで壊す。

 

これを飼うには、壊され得るものを一切飼育水槽に入れなくて済むオーバーフロー方式以外に考えられない。

 

また指に気をつける。絶対に不用意に触らない。

 

 

このグループの死因は多くが餓死だ。稚魚にはイトメやアカムシを切らさないように与える。

 

厄介なのは餓えに弱くせに、気が荒く金魚などの生餌を多めに与えると満腹になると食いちぎって遊び始める。

多めに餌を与えておくこともできない。

 

 

危なっかしいが意外と慣れる。慣れてきた個体なら冷凍の小魚を餌に使えるので餌代がバカ高くなることはないだろう。

 

 

白点病にかかりやすい傾向がある。

 

 

バンブルビーゴビー

 

 

直訳するとクマンバチハゼ。なかなかうまいネーミングだ。

黄色と黒の模様でなかなかかわいらしい。いや、ちょろちょろと泳ぎまわるや、胸鰭が変化してできた吸盤をつかってちょこんと壁に張り付いている姿は確実に可愛らしい。

バンブルビーゴビーは汽水に棲むハゼだ。大きさも3cm程度で気水魚の中では非常に飼いやすい。

 

飼育方法は気水魚の基本的な飼育方法を参照

水温は26度程度。

 

餌は冷凍のアカムシからはじめて、徐々に沈下製の人工餌に切り替える。

 

水槽に飾るのは中身を完全に取り出したサザエの殻や、適当に切った塩ビパイプがいい。ここを住処として縄張りを作る。

 

この隠れ場所が重要だ。ハゼの仲間なので例によって縄張りを作る。

作らないのは・・・海水の挙げ簿のハゼとかクロユリハゼとかの仲間ぐらいしかぱっと思いつかないぞ。ってなぐらいに縄張りをよく作るので、ハゼの仲間を飼うときには覚えておくといいだろう。

 

繁殖例はわずかだがある。よく成熟するとメスがふっくらとしてくる。

このペアが貝殻などを巣にして卵を産む。ブラインシュリンプなどを与えておくといいだろう。

 

フレッシュウォーターバンブルビーゴビー

 

 

バンブルビーゴビーによく似ている種だが、こちらは純淡水に棲む。

バンブルビーゴビーと間違えて汽水にしてしまわないように。

大きさは若干小さく25mmほど。色もバンブルビーゴビーと比べると薄いので簡単に見分けが付く。

 

飼育はじめはなかなか人工餌を食べてくれないことも多いので、イトメやブラインシュリンプからはじめる。

 

水温は26度程度。

 

小型で淡水で飼えるからといって小型魚と何でもかんでも飼えるわけではない。

テトラなどは動きがすばやく、ゆっくりと餌をあさる本種とはあまり相性がよくない。ハチェットのように極端に生息域の違うものや、コリドラスやコリサ属の小型グラミーが良いだろう。

 

 

 

ドラゴンフィッシュ

 

 

 

別名をドラゴンゴビーとも言うワラスボの仲間。

 

体色は薄紫色のものと、黄土色のものがいる。あまりに個体差が大きいので着色はしない。

 

ワラスボというのは有明海に住むハゼで、体長40cmほどになる。

全くはぜらしくない姿ワラスボは漢字で藁素坊や藁苞と書く。要するに藁束のような姿ということになるが、藁束っぽくもない。

エイリアンのようなハゼとも呼ばれ、ちょっと化け物じみた風貌でもあるのでぬるり坊とかぬっぺらぼうのイメージから個人的には藁素坊のほうがあっていると思う。

 

中南米産のものも東南アジア産のものも輸入される。

干潟に棲み、泥や砂に巣を作り満潮になると出てきて餌を探す。

眼が退化しているので、泥ごと口に含んで小さな生き物を食べるベントス食性と思われる。

 

よって餌には冷凍のアカムシが適している。慣れれば沈下製の餌も食べてくれる。

 

水温は26度程度。

 

 

飼育水は海水に近いくらいの汽水を使う。ワラスボが満潮になると動き出すのだから、薄い汽水では生態的に矛盾する。

 

細かい砂を敷いてやると、ここに隠れるので落ち着く。

砂利ではない、砂だ。

 

繁殖例はいまだ聞かない。そもそもまともに飼えてる人いるのかな?

熱帯魚屋で金魚やメダカを与えて薄い汽水で飼われてるのを見たことあるくらいだし。

 

温和な性質なので、混泳には逆に気を使う。生活圏の異なるアーチャーフィッシュが良いだろう。

 

 

レッドスキャットファーガス

 

 

グリーンスキャットとも呼ばれるものがいるが同種。

コブラフィッシュとマルリウススネークヘッドのような関係だろう。

稚魚と成魚で全く姿が違う。

和名はクロホシマンジュウダイ。大きさは最大35cm程度。

インドから太平洋沿岸の熱帯域に住む。琉球列島、若い個体は九州沿岸にもやってくる。

一応気水魚として扱われてはいるので、このページに載せたが、九州から移動するって事は海水魚に入れてしまったほうが良いかもしれないような種類。

 

ということで、濃い目の汽水を使用する。

水槽は60cm程度のものを使う。

水温は26度程度。

餌は基本的にえり好みしない。人工飼料をで個体の大きさに合ったものを与えればいい。

基本的には雑食。口に入るような生き物とは一緒に飼わないのが大前提。

 

混泳は、大き目のミドリフグやアーチャーフィッシュやいっそスズメダイなどと飼育してしまうのが良いだろう。

 

繁殖は未だ聞かず。

 

モノダクチルスセバエ

 

 

モノダクチルスセ―べ モニダクチルスセベー フィンガーフィッシュともいう。ヒメツバメウオの仲間で、インドからアフリカ沿岸に分布する。

ちょうど前述のスキャットファーガスとは東西ま逆の方向に分布することになる。

20cm程度になる。

 

飼育方法などはスキャットファーガスと同様で問題ない。

若干白点病にかかりやすいので導入直後は水温を28度程度にしておくと良い。

 

やたらカラフルな魚が多い海水魚の混泳水槽で飼うと目立って良いだろう。

 

 

アーチャーフィッシュ

 

 

 

 

 

気水魚の中でもっとも有名かもしれない。

和名は鉄砲魚。イトマキエイが近くにいてもイトマキエイは進化しない。

 

東南アジア各地の汽水域にいる。石垣島でも生息が確認されている。

大きさは最大25cmだが飼育下ではせいぜい15cm程度にしかならない。

 

水槽は最低60cm水槽を使う。

 

飼育には海水の半分ほどの濃度の汽水を使う。

海を渡る話は聞いた事がない。古い種が大陸から移動したにしては日本のアーチャーフィッシュと東南アジアのものがあまりに違いがないのもちょっと不自然。人為移植というのも聞いた事がない。

 

ひょっとしたら完全に海水にしても問題ないかもしれないと目をつけている種。

 

水温は26度程度。

 

餌には餌付けにクリルを使う。そのうち浮上性の肉食魚用人工餌を食べる。

コオロギなどを与えるのもいい。

 

水位を低めにして、蓋の裏側に餌を貼り付けてやれば水鉄砲を撃つところが見られる。

 

アーチャーフィッシュのほかに二種を紹介する。

 

セブンスポットアーチャー

 

 

東南アジアから輸入される。最近はこっちのほうが多いくらい。

こちらのほうがかわいいと思う。

大きさは20cm程度。飼育はアーチャーフィッシュに準じる。

 

オーストラリアンアーチャー

 

最大40cm程度と大き目の種。90cm程度の水槽で飼うといい。

オーストラリアから輸入されるだけあって価格は高めで、あまり見かけない。

 

 

 

ゼブラアーチャー

 

 

これまた最大40cm程度と大き目の種。90cm程度の水槽で飼うといい。

ミャンマーから輸入され、純淡水で飼育する種類。比較的高価であまり見かけない。

 

 

バジスバジス バディスバディス

 

 

 

別名カメレオンフィッシュ、威嚇をしたり機嫌のいいときは体が青みがかった黒になり鰭は濃いブルーになる。そうでもないときや体調を崩したときは下のようなベージュ色の目立たない色になる。

 

大きさは5cm程度。

 

飼育は容易だがオス同士は争う。塩ビ管や岩・流木・水草などを入れて隠れ場所を作ってやらないとせっかくの鰭がボロボロになる。

 

水槽はペアかそれにメスを1匹ほどたすのなら30cm程度の水槽で充分。

 

水温は26度程度。

 

餌はイトメを好むが、人工飼料にも簡単に餌付く。

 

雌雄の判別には腹を見る。オスはわずかに胸鰭の近くがへこむ。

 

この絵図では上がオス。

 

わずかだが繁殖例はあるので、1ペアぐらいで飼って挑戦するのも面白いだろう。

 

かかりやすい病気というのは特に聞かない。

ただし、小型水槽で飼われるであろうから、水温の変化による白点病やウーディニウムには気をつける。

 

これに近いものでスカーレットジェムがいる。

 

なるほど、名のとおり真紅の宝石だ。

こちらはバディスより一回りほど小さいが飼育方法などは同じ。

オスはハッキリと色づくので、見分けやすい。

 

 

 

 

リーフフィッシュ

 

 

アマゾン川の上流・中流域のよどみに棲む珍魚。最大で10cm程度になる。

木の葉に擬態していてその擬態の完成度は高い。

口先の触角を動かして餌に見せかけて小魚を捕らえる。

口は大きく、細長い魚などは、体長の半分くらいのものまで食べてしまう。

 

近縁種にギニアリーフフィッシュがいるが、いまだに売られているのを見たことがない。

 

また、分類上離れてはいるものの、東南アジアのマレーシア・インドネシアにもナンダスに近いリーフフィッシュと呼ばれるものがいる。

飼育方法は南米のものと同様で問題ない。

こちらは最大12cmほどになる。

 

 

リーフフィッシュの適水質は弱酸性から中性を保つ。水温は25度前後。

 

餌にはメダカやネオンテトラ・アカヒレなどを使う。

 

繁殖例はあるが、殆ど情報までは聞かない。

ブラックウォーターを用意して、ここで数匹を飼育し、ミジンコなどを沸かせておくと良いかもしれない。

 

マッドスキッパー

 

 

 

飛び跳ねるイカれたやつという意味ではなく、泥の上を撥ねるものという意味。

マッドハッターの親類縁者でもない。

日本ではトビハゼと呼ばれる。

沖縄ではたしかトントンミーと呼ばれていたはず。

 

その名の通り泥や水辺近くの陸地を飛び跳ねながら移動する。結構早い、フナムシより早いんじゃないか?

 

東南アジア一帯の沿岸や干潟に棲む。

大きさは10cm程度になる。汽水魚として飼育されるが、沖縄で見つけたときは防波堤の脇に置かれたテトラポットの上を飛び撥ねていた。

どう見ても海水だし泳いで潜って確認している。ちなみに近くにクマドリモンガラの死体が流れ着いてた。普通にいるんだなーと実感したものだ。

 

よって海水魚として扱っても差し支えない。

飼育には濃い目の汽水か海水を用意する。

pHは無論弱アルカリ性。

 

水温は26度前後を維持する。

 

さて、一番重要なのは陸地だ。しかし水槽内に砂利などで陸地を作ってしまうと、水深が確保できず稼動しているヒーターの空焚きが心配だ。

 

また、厚い砂利では内部が腐敗してしまうこともありうるので危険だ。そこで、水槽に半分ぐらい水を張り、底面フィルターで通常通り濾過をする。

 

そして発泡スチロール板を浮かべて陸地にしてしまえばいい。見掛けが気になるなら、シリコン樹脂などを使って、砂を塗りつけてしまえばいい。水槽の三分の一くらいの面積を陸地にして、隙間にスポンジでも詰めて固定すれば陸地として安定する。

 

テトラポットを移動していたということは、垂直に移動することもできる。よって蓋は必須。それでなくても、蓋なしで乾燥した空気が入り込むと、肌が乾燥して皮膚呼吸ができなくなる。

 

蓋の隙間にも注意が必要。ここもスポンジなどをつめてしまう。

 

餌を与えるときは陸地に撒く。水中ではまず食べない。

はじめは冷凍アカムシなどで慣らす。

次第に人工飼料に切り替える。

 

水槽は60cm程度のものがいい。

海水や汽水という安定しにくい環境という理由から。

 

混泳は、気の強い魚でもなければ問題ない。

 

薄めの汽水ならバンブルビーゴビーやハオコゼあたりがいいだろう。

海水にしてしまえばスズメダイなどとくんでも面白い。

特にリボンスズメダイなどと組めば汽水域の再現のようで面白いだろう。

 

近縁種にジャイアントマッドスキッパーがいる。

こちらは30cmほどになるらしいが見たことがないので詳細は不明。

飼育方法自体はマッドスキッパーと同様でいいと思われる。

 

 

淡水エイの類

 

エイには淡水域にすむ種がいる。エイというのはサメに非常に近縁で、形が違うだけといっても過言ではない。

非常に物珍しく魅力的で長期飼育も簡単とは言わないが、一度日本の水に馴染んでしまえば難しくはない。

エイを飼育する上では、飼育者の身に危険を及ぼすことがありうるので何点か注意が要る。

 

一つは毒針だ。この毒針で刺されると確実に病院送りになるので注意が必要だ。

応急処置などの方法は海水魚のページのサメ・エイの仲間に書いてある。

 

もう一つは歯だ。貝を噛み砕くための硬い歯がある。慣れるので、手から餌を与えたくなるのもわかるが非常に危険だ。

 

このような事故を防ぐためにも不用意に触ってはいけない。

 

淡水エイの殆どはアマゾンから輸入される。

 

飼育初期は比較的難しいほうだ。個体選びに最も気を使うところだ。

殆どがアマゾンから輸入される種で、長期輸送した後なので弱っていることがある。体盤に傷があったり、白い膜が張っていたり、骨が浮き出るようなやせ方をしていたら赤信号だ。

 

せっかく買っても余命幾許かで何日も持たない。下手をすればミズ合わせをしている間に死ぬ可能性すらある。

 

体盤の真ん中がふっくらしていて、傷などの異常がなく泳ぎ回って餌を漁っているような個体ならまず心配ない。

 

水質の変化に非常に弱いので、買ってきたら水合わせは特に慎重に最低30分はかける。

 

水質は、純淡水種では弱酸性から中性の「こなれた水」を使う。

エイはアンモニアや亜硝酸のある水ではすぐに弱る。濾過能力の高いフィルターを複数台使うほうがいい。

いくらフィルターの能力が高くても、濾過最近不在では何の意味もない。しっかり細菌が定着するのを待ってから飼い始める。

 

砂利をかき混ぜるので底面式フィルターの単用は不可だ。

出来るだけ水槽に手を突っ込むのを避けたい。なんといっても毒針がある。このためベストはオーバーフロー方式だ。これならとげに刺される心配も、砂利を引っ掻き回される心配もない。

 

細かい砂利や砂はぜひとも敷きたい。あればここに潜る。こうでもしないとなかなか環境に馴染まない。あまり厚く敷くと、中に汚れが溜まるので薄く敷く。薄く強いてある程度ならエイが引っかきまわして汚れはまず溜まらない。

 

餌には小魚・エビ・貝・沈下性の肉食魚用人工飼料などを使う。本来の食性を考えれば、金魚などを使うのは邪道といえる。

 

水温は26度前後を保つ。飼育はじめは28度程度にする。

 

エイは結構大きくなる。最小種のヒストリクス種でも体盤長が45cm程度にはなる。水槽内で矮小化するとはいえ90×45×45cm程度の水槽が最低サイズだ。

横幅だけでなく、奥行きも重要だ。エイの体形を考えれば至極当たり前な話だ。

モトロ種で奥行き60cm、ポルカドット種では60cmは微妙に小さい。

アハイヤ種に至っては2m近く必要だ。

 

混泳には気を使う。エイ自身はおとなしいが武器を持っている。

まずナマズやポリプテルスは避けたほうが良い。

よく組み合わせられるのはアロワナやダトニオだ。

ただし、百害あって一利なしだ。注意を要する。

 

繁殖はモトロ種で例がある。雌雄の判別は尻鰭に先細の生殖器があるかないかで見分ける。

 

見分けは簡単だが、オスがいかんせん少ない。20%もいないので、オスとなれば倍以上の値段がすることもある。

 

雌雄をしっかり飼いこんで、大きな水槽で混泳魚もいなく落ち着けば小さな子エイを産んでいることがあるという。