熱帯魚図鑑

魚病薬について


魚病の対策について序 

 

金魚の飼育に始まり20余年、いろいろと病気を出したり持ち込んだりしてきた。ここに30余種の魚病を挙げるが、まだまだ未知の病気も多く、なによりあまり多くの種類の病気というものを出していない。

 

たとえば、90年代に流行ったディスカスエイズなどは、そもそもディスカスを買うときはこの病気を警戒して必ず1週間はとり置きして貰ってから買っていた。この病気に関しては、こうやって予防線を張っておけばそう持ち込むようなものでもない。

 

こんな具合で、出したことのない、つまりは治療したことのない病気に関しては当然書けることが少なくなっていく。

白点病の項目がやたら長いが、ヘルペスなどはやたら短いというものもある。

 

 

また、生薬や食品・医薬品を使った治療方法も紹介している。

どんな病でも、早期発見早期処置が治療の鍵となる。必要な薬品が近隣になく、取り寄せるまで、何もできないという状態を極力避けられるようにしたいという意図もある。

商品として効能をうたわれているが、それを確認できていないものも多数ある。

効能書きを信じて記事にしたものや実体験や、成分的にこれはほぼ間違いなく効くであろうというものも含んでいる。

 

よって、実行と、その結果は全て自己責任で。特にここの記事に関してのクレーム・意見は一切受け付けません。文中で断定形だったからとか、そういうのも受け付けません。

ただし、うまくいったとか、どういう過程でうまくいかなかったというデータは大歓迎です。

 

 

薬品の使用方針に関しての注意

どんな薬品でも、量を間違えれば毒になる。

「クスリはリスク」ともいうが、全くもってその通り。

いくら成分的に微弱な薬品でも下手な組み合わせをしたりすれば、規定量で入れたとしても薬液の濃度が恐ろしいことになっていたり、化学変化を起こして毒物になったり、バクテリアが全滅して酸欠になって死ぬということもある。   

 

塩は大抵の薬品と併用できるが、ホルマリンなど一部の薬品とは組めない。

基本的には使うときは一点ずつ、複数の病気を発症したときでも重篤なものなど厄介なものから一つずつ攻略していく。

 

ただし、組めるものは組んでやってしまったほうがいい場合もある。

 

やたらめったに使えばいいというものでもないということ。

 

魚類の飼育で使いうる薬品

ただし商品名でなく成分名で書いていく。各社で似たような成分や組み合わせで同じようなものを出しているので、書いていくときりがなくなる。

 

どの商品が何に効くという覚え方ではなく、何の成分が何に効くという風に理解したほうが早い。

 

たとえば、魚と水草のいる水槽で、白点病を治療しようとしたら、マラカイトグリーンを使うのが常道となるわけだが、マラカイトグリーン溶液はアグテンとヒコサンという商品が出ている。それらに成分表示にあるマラカイトグリーンというのを覚えていれば、この二つはすぐにわかるし、最近出たマラカイトグリーンとアクリノールを組み合わせたものが初見でよくわからなかったとしても、成分で何に効くのかすぐにわかってしまう。

 

以下に病名とそれに効力のある薬品の対照表を示す。

 

 

ワーオ!!イソジンって殆どのものに効くじゃん。

イソジン万能♪

 

と、早とちりしてはならない。イソジンはかなり強い薬であると同時に水中に浮遊している有機物の量によって使用量が変動するので細心の注意が必要だ。

 

とりあえず医療費がめちゃんこ高いという某国におけるアスピリンのような感覚で使われるのはよろしくない。

 

どの薬剤も、基本的にバクテリアを殺すので、感染力が強く、すぐにでも投与すべき病以外では使用をできる限り控える。

 

次に使いうるさまざまな薬品の入手ルートを示す。何も熱帯魚屋だけを使うのが能じゃない。

動物医薬品を置いている熱帯魚店などで購入可能なもの

 

・メチレンブルー  ・マラカイトグリーン ・ニトロフラゾン 

・アクリノール   ・トリクロルホン 

    スルファジメトキシン等抗生物質 

    硫酸銅など銅イオンを用いたもの

    オキソリン酸

    過酸化水素

 

一般的に、観賞魚用の特例医薬品として、薬剤師や登録販売士の免許がなくとも扱えるものの殆どは、ここに挙げたものを組み合わせて、精製水やそのほかの添加物を加えて作られている。

 

 

通常薬局で販売しているもの

 

・アクリノール    ・過酸化水素  ・イソジン

 

 

試薬などの取り扱いのある薬局で手に入るもの

 

・トリクロルホン ・メチレンブルー ・マラカイトグリーン 

・アクリノール  ・硫酸キニーネ  ・塩酸キニーネ

・過マンガン酸カリウム ・ホルマリン・過酸化水素

・二酸化塩素   ・ヨウ化カリウム ・硫酸銅

    塩化ナトリウム ・オキソリン酸  

・スルファジメトキシン等の抗生物質

 

漢方薬の取り扱いがあれば南天や熊胆もここに入るかも

 

硫酸キニーネや塩酸キニーネは殆どネタ。

大昔の治療方法だ。マラリアの特効薬だから、地球温暖化で日本が熱帯になってマラリアが大流行したときに使える?

ああ、今から用意したらいざ使うころには風化してるかw

 

この中ではオキソリン酸が超高級品。試薬で10gで15000円が定価だった。オキソリン酸を使った市販薬がやたら高いのも納得。池ではとても使う気にならないほど高価。

次が多分アクリノール、25g6000円なり。ものすごく安定した薬品なので結構高いのもそれなりに納得。

スーパーやコンビニなどで手に入るもの

 

・大蒜 ・山葵 ・唐辛子 ・ココア ・塩化ナトリウム

 

殺菌作用が強く民間治療的に使われているもの。

大蒜はやったらめちゃくちゃ効いたので挙げてみた。

ただし臭いがとんでもないことになる。

 

毒性が強く特に取り扱い注意なもの

マラカイトグリーン 海水にも使えて便利なメチレンブルーのようなイメージで使うなら非常に危険だ。マラカイトグリーンがなぜ病原菌に効くのかといえば、細胞を染色しまくってその中で活性酸素を作り出し一瞬でがんにして殺してしまうからだ。魚が死なないのは、多細胞な生き物だからあまり影響を受けないから。

いくら影響が少ないからとはいっても、マラカイトグリーンを使用された中国産うなぎが偽装されて食卓に並び大騒ぎした事例を見ればわかるように、毒性は非常に強い。

よって、メチレンブルーと同じように使えるような言い方をしてくるところは要注意だ。手に生傷のあるときにこんなものの水溶液に触れるなど無用心極まりない。ただし、色が消えてれば問題ない。色が消えた後は、白点病の「虫一つ殺せない抜け殻」になってしまう。

それにしても、パッケージに注意書きもなしに売るなど、アメリカでやったら訴訟物ではないか?金さえ出せば売ることができるという現行の体制に一番不満があるのがこの薬品だ。不満どころか呆れてものも言えない。

 

・過マンガン酸カリウム 大抵どこの養魚場も持っているであろう白雲病の特効薬。純粋なグリセリンに触れると吹っ飛ぶんで要注意!!・・・って、純粋なグリセリンなんて誰も持ってやせんか。

ちなみにこいつは強烈な酸化剤で、粉末のときに触れると化学やけどをするので注意。もっと注意してほしいのはその酸化作用からコカインを精製するときに使うので特定向精神薬原料になっていること。とことんどうしようもないバカに盗まれて悪用されないように保管には細心の注意が必要。

 

・ホルマリン 動物の標本作りによく使われるが、寄生虫の駆除にも使う。しかし、うっかり蒸気を吸ったら、寄生虫の細胞を固定するどころかこっちが固定される。常温で揮発した蒸気を一瞬吸っただけでも、かなりむせり、鼻やのどがしばらく痛むほどなので、取り扱いは慎重に。

また、環境への影響もあることから、どうしても必要なとき以外は濫用しないこと。

 

 

・硫酸銅 なんだか懐かしい響きの薬品。再結晶の実験はいい思い出。サファイヤより硫酸銅のほうが綺麗だと思う。かなり毒性が強い。

水気が完全になくなると白い粉末になる。

毒性は強いものの極微量が食品添加物や動物の餌に入っている。

エンゼル色揚げと、鶏の餌で確認。

 

これらの薬品、特に粉末をいじくるときは必ず手袋と簡素でもいいのでマスクを着用してから。

ほかの薬品にも同じことが言える。アクリノールやイソジンのようなものは問題ないが。

 

各薬品の標準的な使用量

・メチレンブルー 5gを水に溶かした溶液が1ccに付き水10リットル分。

 

    マラカイトグリーン 0,5gを水に溶かした溶液が1ccに付き水10リットル分。また、日光で分解するので屋外飼育の場合投薬は夕方以降に。

 

・ニトロフラゾン 0,6gで水80リットル。フラン剤は吸収が良いので投与量厳守。また、日光で分解するので屋外飼育の場合投薬は夕方以降に。

モナフラシンやフラネースのようなフラン剤はおおむね同じような性質なので日光にさらさないようにする。

 

 

    アクリノール 0,1gで水600リットル。少々高いが、溶液にしておいてもあまり劣化しないので非常に使いやすい。

 

・トリクロルホン 水1tに対し0,5g不純物が多い水では、不純物と化合して菌を駆逐できないので、必ず水を換えてから使う。

また、有機リンを使った薬剤なので使用量を厳守する。

PH8,5以上のアルカリ性の水では毒性が増すので使用厳禁。必ずPHの低い水に用いる。なお、古い飼育書でディプレックスとかディプテレックスという名前で載っているものはこのトリクロルホンにメタノールを添加した農薬で、メタノールが入っている分安全性は低い。トリクロルホンの配合された市販薬はあるのでこれを使うのがいい。

この農薬を飲んで自殺を図ったという事例があるので、使用量は特に間違えないように注意する。

 

イカリムシやウオジラミのほかにも、ヤゴなどの害虫も駆除できるのでメダカなどを屋外飼育する際はぜひ持っていたい一品。ただしエビやカニがいるところでは使えない。

 

・スルファジメトキシンナトリウム 水1tに対して0,7g。単体ではまず手に入らない。

 

・硫酸銅 1gの硫酸銅を2リットルの水に溶かしたものが1ccで1リットル分。銅の濃度はあがり続けるので、投薬量注意。

 

    オキソリン酸 5gを1tの水で溶解する。

 

    ココア 水10リットルに付き1g ただし砂糖などの含まれていないものを使う。使用している間は最低でも毎日一度水を換え、絶食させる。

 

・塩化ナトリウム 水1リットルに付き2~8g魚の体力と相談で濃度を変える。通常は7gを上限とするが、カラムナリすに感染したときに限っては8gで使う。5g以上の濃度はかなり濃いので、ゆっくりと滴下してやる。

 

 

    硫酸キニーネおよび塩酸キニーネ 1gで水100リットル。水に溶けにくいので、お湯でといてから使う。白点病の特効薬となる。塩酸キニーネのほうが溶けやすく使いやすい。

     

    過マンガン酸カリウム 1tに付き2,5g 不純物が多い水では、不純物と化合して菌を駆逐できないので、必ず水を換えてから使う。また、24時間以内に全換水する。

 

・ホルマリン 4000倍に薄めたものが、30分程度の短時間薬浴に使う溶液となる。24時間ほど続ける場合は10リットルに付き1ml。

環境に悪影響を与えるので濫用厳禁。塩との併用も厳禁。

 

 

・過酸化水素水 3%程度の濃度のオキシドールで10リットルに付き5ml

1時間程度の薬浴。不純物が多い水では、不純物と化合して菌を駆逐できないので、必ず水を換えてから使う。

 

・二酸化塩素 25ppmに薄める。100mlに1g溶かして、その溶液2,5ccを1リットルの水に溶かすとおおむね25ppmになる。あまりなじみのない薬名だが、クレベリンと聞けばよくCMもやっているので聞いたこともあるだろう。ただしクレベリンは界面活性剤が入っているので使えない。

 

 

・イソジン 水1リットルに対して4~5滴の場合は、15分から20分程度の短時間薬浴に使う。水10リットルに対して4~5滴の場合は永久浴に使う。

不純物が多い水では、不純物と化合して菌を駆逐できないので、必ず水を換えてから使う。

 

・大蒜 2かけほどを摩り下ろしたものを水200リットルに使う。

 

 

 

 

 

各種魚病簡介  

 

白点病 生き物がいるような水中ならどこにでもいるイクチオフリウスによって引き起こされる。よって完全な予防は不可能。

この病は水温の下降上昇などで弱った魚類に親虫が寄生して起こる。

このため梅雨期にとくに多い。

 

寄生虫は取り付いた魚の体表で産卵して水中に卵をばら撒く。これで幼生があっという間に水中に蔓延し、魚に取り付きいよいよ数が増していく。最終的には魚が衰弱死するか、鰓に寄生され窒息死する。

 

いくつかの治療方法があるが、いずれも親を狙ったものではなく、水中を漂う幼生

を狙ったものになる。

 

白点病になったらまずやることは水温を28度以上に上げることだ。28度以上にしてしまえば、親虫は生きてはいても産卵ができなくなるので、取り付いている親虫が勝手に死ぬのを待てばいい。

これ単体は、初期にのみ有効な方法で、進行していくと、既に水中にいやというほど幼生がいるのであまり効き目がない。初期や軽症のうちは高水温と塩を併用すればかなりの確立で治る。

ある程度進行したら薬品を投与しないととても回復しない。

また、水温を28度以上にできない魚も当然いるので、これらは薬品のみで完治させなければならない。

そこで治療に有効な薬剤のうち思い出せたものを挙げてみる。

 

塩 マラカイトグリーン メチレンブルー アクリノール  銅イオン 塩酸キニーネ 硫酸キニーネ  唐辛子 大蒜 ワサビ オキシドール 二酸化塩素

ワーオ!! 塩酸キニーネや硫酸キニーネが出てくるページなんて今日日ほとんどないだろw

ちなみにこの二つはマラリアの特効薬で服用すれば予防薬、静脈注射すれば治療薬になる。

 

そして塩酸キニーネは白点病への特効薬となる。

 

そのほか変わったところで銅イオン・唐辛子・大蒜を挙げた。

銅イオンは適当な銅板を沈めるだけでも効果があるが、最近は有機銅を使った「コンディショナー」が出ているのでこれを使うのもよい。

コンディショナーとしてよく認可が下りたな。

 

唐辛子・大蒜・ワサビはその抗菌作用から挙げた。いずれも強い抗菌作用がある。

ただし、バクテリアも一緒に殺してしまうのが難点。さらに大蒜は摩り下ろしたものをお茶パックなどに入れて使うので、おっそろしい匂いになる。よく効いてはいた。

 

オキシドール 二酸化塩素も効果あり。海外製品だが、オキシドールを薄めただけの商品が白点病の治療薬として売られていた。ただし、薄めただけのオキシドールとは思えないぶっ飛んだ値段だったので、うまく計って使うほうがいい。

二酸化塩素はオキシドールと似たような働きをして、一応効くとされているが、自分ではまだ試したことがない。

 

また、薬品だけでなく殺菌灯の使用も非常に有効だ。初期症状だけならこれだけで自然に治まってしまうことも多い。

 

海水編 白点病は海水魚もかかる。海水魚の白点病は海水魚のかかる病気の80%といわれているので、これを克服できれば大抵のものは飼えるようになったも同然。

 

淡水とは違い、リプトカリオン・イリタンスという鞭毛虫が原因である。

海水魚の治療では硫酸銅かマラカイトグリーンを使う。

 

硫酸銅はかなりの劇毒である。したがって使用には扱い方、使用量ともに細心の注意が必要だ。

使用量はおおむね200リットルに対して100mg

0,3~0,5ppmの濃度にして二週間ほど維持する。

 

硫酸銅を計ったら、飼育水を点滴バケツのような道具に取り、そこに溶かしてゆっくりと添加していく。

希釈液とはいえこの銅イオン濃度の高さでショック死してしまうものも多い。

とくにフレームエンゼルやチョウチョウウオがよくショック死する。

 

100mgあるいは50リットルやそれ以下の容量の水槽では計るのが難しい。かなり精密な電子スケールでもなければ厄介だ。

上皿天秤でも、ここまで細かいと難しい。

そこで簡単に計量しようと思ったら、まず硫酸銅を1g取る。それを2リットルのペットボトルに水を入れて溶かしたものを2リットルの水に溶かせばおおむね0,5ppmとなる。

 

ここから液量計やピペットで水量ぴったりに測ってやればいい。

 

理想は銅イオン濃度テスターで濃度を測りながらやるのがいいのだが、銅イオン濃度テスターがレッドシー社のものぐらいしか出回ってない。これはなかなか置いてない。そこで、非常にアバウトで危険な方法だが数日おきに同量を足してしまう。最終的な銅イオン濃度自体はかなり高くなってしまうが、それでも、この方法で全くできないことはない。途中で水を換え、完治したらまた替えてしまえばいい。

また、硫酸銅を使った水槽では無脊椎動物がことごとく買えなくなるので要注意。海草や海藻も同様である。

 

マラカイトグリーンを使った方法は、淡水のときに使う濃度のおよそ半分でじっくり時間をかけてやる。

「気づいたらかなり広まってた!!」なんてとき以外は淡水に準じた濃度にしないほうがいい。

 

薬品を添加する前に、水温を上げられる生き物は28度以上にしてしまう。これは淡水と同様だ。

 

また、淡水魚では塩を入れるが海水では真水を足して海水を薄めてやるといい。寄生されたところは傷だらけになるので、浸透圧調整による負担を減らすためでもある。

 

殺菌灯を入れる以外にも、予防策に奇策がありオニヒトデを飼っておくという手がある。オニヒトデの分泌する粘膜が白点病の原虫を殺してしまう。

あくまで予防程度だが、チョウチョウウオを飼っている水槽で使うとたちまち効果が出るそうだ。

 

ウーディニウム病 ぱっと見は白点病によく似ているが、もっと細かく、若干黒味がかっている。細かく挽いた胡椒をまぶしたようになるのでコショウ病とも呼ばれる。淡水ではウーディニウム、海水ではアミルディニウム・オセラテウムという白点病の原因となるイクチオフリウスやクリプトカリオン・イリタンスと同じ原生動物の鞭毛虫の類である。

淡水魚ではよくベタがかかる。

 

寄生しているものは違えど、目視による症状がよく似ているので、白点病同様海のもの川のもので同じ一般名称で呼ばれる。まさに海千川千w

 

治療方法は全て白点病に準じるが、こちらのほうがしつこく薬浴をしないと、なかなか治らない。また、白点病より発見が遅れやすいぶん、注意が必要。

厄介なのでメチレンブルーよりマラカイトグリーンによる治療を推奨します。

 

ウーディニウムのほうが鰭の色がにごりやすい傾向にあるように思う。

判別するときには目安になる。

 

 

白雲病 キロドネラいう吸虫類が鰓に寄生して発生する。この病気にかかると、皮膚から寄生虫を追い払おうと、普段の何倍もの粘膜を分泌し、これが白っぽくにごる。綺麗に言えば「雲をまとった」様な状態になる。そのために白雲病の名がある。

ただでさえ、体液を吸い取られて弱っているところに、粘膜の過剰分泌が行われるのでかなり進行が早い。

また、この病気は泥かぶり病も似たような症状を呈し、同じく白雲病と呼ばれることもあるが、原因となっているものが全く違うので、間違えないように要注意。

まず塩を入れて半日見て、広がったり改善が見られないときは直ちに投薬しないとあっという間に全滅することもある。

 

また、この病気はまず持込によって起こる。消毒方法のページが長ったらしくなったのもこの病気で1水系の金魚を全滅させたからだ。もっともこのときは病床から様子を聞いて泥かぶりと誤診して投薬してもらったのが最大の原因だけど・・・

 

効力のある薬品は 過マンガン酸カリウム ホルマリンだが、ホルマリンは試したことがない。

過マンガン酸カリウムはこの病気に関しては特効薬だが、強力な酸化剤でもあり純粋なグリセリンと化合させると吹っ飛んだり、コカインか大麻を精製するのに使えるので特定向精神薬原料となっているので、悪用される恐れもあるのでとくに取り扱い注意。

 

また、この薬品の溶液は、反応が終わると茶色く変化する。こうなればほぼ無害になる。ただし、使用後は24時間程度で水を替えてしまう。このあたりはホルマリンに準じる。

 

飼育水を使って過マンガン酸カリウムの250ppm溶液を作り、10分もしないうちにオレンジ色に変色するようなら、ほぼ確定的にこの病気だ。

 

マラカイトグリーンやメチレンブルーが効くと書かれていることもあるが、効かない。

エロモナスにはよく効いたイソジンすら効かなかった。

また、一気に多数死亡するので、ある意味これも判別基準になる。

 

 

泥かぶり病 コスティアという鞭毛虫に感染して起こる。白雲病のように粘膜を異常分泌し、これに泥やプランクトンが絡まるため、泥かぶり病の名がある。

コスティアは、通常低温の時に濃すぎる青水に晒すと感染する。ただし、普通は感染しても鰭などが黒くなるだけで、病気のうちにはいらない。

これが悪化するのは梅雨期で、たとえば冬に濃すぎる青水にさらしてしまい、体調不良を引きずったまま梅雨期にまでこの細菌を持ち越したりすると、悪化する。

また、白雲病になった痕が黒斑症になる。これ自体はよく起こるので特に気にしない。

 

過去にかかった例では、屋外飼育されていた個体でコスティアが付いているのはわかっていたが油断して持って帰って温室に入れたら菌が一気に繁殖して泥かぶりにまでしてしまったことがある。

 

 

黒斑症 白くなったり黒くなったり忙しいが、白雲病になった後やなる前に黒斑症を併発する。これだけなら病気というほどのものではないので特に治療はいらない。

 

 

治療は塩水浴とメチレンブルーに加え、別容器で4000倍に薄めたホルマリンに30分ほど泳がせたあと水槽に戻す。これを日をずらして数回やれば大抵消える。

ホルマリンを使わない場合はトリクロルホンを使う。-

 

なお、コスティアは32度程度の高温で死滅する。一気に高温にするのは危険だが、初期に発見してゆっくりと温度を上げればこれで治ることもある。

真夏にはかからないのは高温に弱いことも要因である。

また、コスティアは宿主から離れると半日もせずに死滅する。よって水草を数日隔離して、魚は高温にさらし、水草は新水にさらしてしまえば治る。

当然この方法は、高温に耐えられる魚種でないと使えない。

 

ネオン病 とにかく「ネオン病」は持ち込まないこと。

「売らない 買わない 広げない」の非核三原則みたいに広げないことが肝要。それには、しっかりと見て買うことが一番重要になってくる。

問屋では普通、海外へ発注して輸入してトリートメントをするが、ストック期間の問題で、どうしても完全なものとはならない。各小売店や飼う人がしっかりと見極めなくてはならない。

 

90年代よりはずっと少なくなった。それでも時折出てくる。

 

ちょうどこのころオランダ産のカージナルテトラでやられた。1匹450円で現在のカージナルの価格から比べるとかなり高いが、それでもかなり安全圏ということだったが、近くにほかの産地からのものがあったためか感染していた。

このため、現在は、新しくカラシンを入れるときは隣にカラシンの水槽がないところを選んでいる。 西武の千鳥停車ならぬ千鳥防疫だ。

 

輸送による細かい傷に免疫が落ちたときに、カラムナリスが筋肉組織内で繁殖して起こる細菌感染症で、初期に衰弱して群れから離れ、患部が白く色が飛んだようになり、次第に発赤して潰瘍のようになり死ぬ

 

と、これだけでは1匹2匹の被害で済むものなのかと思うが、否。感染力がすさまじい。

感染されると、一気に広がりたちまち水槽内は全滅。下手をすれば、水しぶき一つで隣の水槽に拡大するということもある。以前勤めた某店で確認。

 

このときは比較的体力のある大きなネオンテトラから拡大して周囲のテトラ類の水槽をほぼ根絶やしにした。

 

こんな状態でも平気で売る店があるので気をつけないといけない

 

この病気は、なぜだか、カラシン以外の魚類には殆ど感染しない。

また、病原菌になる細菌にしては珍しく好気性の細菌。

よって、水が綺麗だから大丈夫だとか、酸素濃度が高いから雑菌が涌かないなんていうことは全く安心できる材料にならない。

 

一応治療方法は、水温を28度に上げて、0,5~0,7%の食塩水に設定し(0,7%はかなり濃いので徐々に塩分濃度を上げていく)、オキソリン酸の配合されたパラザンDやサルファ剤の配合されたグリーンFゴールド、テラマイシンなどの抗菌剤や、抗生物質のようなものが効く。とはいうものの、気付いたときには大抵間に合わないので、普段から予備の飼育設備を一つ用意して、新しく入れるときには必ずそこで様子を見るのが賢明。

感染した場合は、容赦なく処分しないと周囲の水槽に広がっていく。

 

 

 

リンフォシスティス これは普通海水魚で起こる病気で、海水魚では先に挙げた白点病・ウーディニウム病と、このリンフォシスティスを治せるようになれば殆どの病気には治療できる。

海水魚以外では、汽水魚を淡水で飼うと起こることがある。

リンフォシスティスウイルスの感染によって起こる。

鰭や体にカリフラワーのよう白色あるいは若干黄色みがかった白色のカリフラワーのような潰瘍ができる。

 

治療方法は、海水魚なら淡水浴、淡水魚なら海水浴をさせる。時間は魚の体力や種類にもよるが、おおむね2・3分。これを一日1回、最低数日間は繰り返す。多少暴れるのは問題ないが、明らかに淡水浴・海水浴をさせている間に異常な動きがあれば直ちに飼育水槽に戻す。

 

このとき、網で掬ったり、暴れたときに必ず傷ができるので、アクリノールやエルバージュでよく消毒する。粘膜が傷ついているので、粘膜保護剤やアクアセイフなどの併用が効果的だ。

 

かなり荒療治になるが、爪で潰瘍をこそぎ落とすという方法もなくはない。

最初に教わった方法がこの方法と淡水浴の併用で、しばらくこれを使っていたがとくに問題はなかったように思う。後になってかなりの荒療治と聞いて、わざわざこの注意を書くに至ったほどだ。

 

 

プスドモナス・フロリッサンスによる赤斑症

かなり古い本にプスドモナス・フロリッサンスという原生虫の寄生によるものと書かれていたので、ここでは「プスドモナス・フロリッサンス」というものによって起こる病と仮定して話を進める。

グラミーの仲間で何度か見かけている。

特にタイワンキンギョで何度も出た。

特有の赤斑が出てきて、エロモナスかと思うが、グリーンFゴールドやパラザンDが全く効かなかったので、エロモナスとはおそらく全くの別物で、牧野師もこの特有の症状に気づいて「ベタやグラミーに多い」と書いたものだと思われる。

当時の本には治療方法がわかっていないとしか書かれていなかった。

 

この方法はたまたま理科室で発見したもので、過マンガン酸カリウムを消毒薬としていれ、数日置きに3回ほど薬浴させる。

 

なんとこれだけで、どうやっても治らなかったものが治った。

オキシドールやイソジンを使っても効く可能性はありそうだ。

 

穴あき病 エロモナス サルモニシダの感染によって引き起こされる。

初期症状ではうろこ数枚が充血して、症状が進むと次第に剥離し、次にうろこの下の皮膚が溶けて、筋肉が露出してくる。

特にひどい例だと内臓が見えることもあるという。

 

この菌は比較的低音を好むため、水温の低い春と秋によく発症する。

したがって梅雨期の末期に発症して、ごく初期症状のまま梅雨明けを迎えてしまえば水温の上昇で自然治癒することもある。

 

70年代に大発生したことがあったが、そのころのものと同じ菌であれば、一般的にはエルバージュか、パラザンDで治療する。

 

新穴あき病 15年位前から出始めた新手の穴あき病にはこれまでの治療方法が全く効かない。耐薬性が付いてしまったものなのか、まったく新しいものかは不詳。新手のものの治療を従来の方法で始めると、最初傷口がよくなったかと思うとまた溶け始めてくる。

 

これの治療には南天の葉を干したものを煎じた汁を溶かすとよく効く。と聞いてみてやったらよく効いた。ただし、計ってやったわけではないので具体的な投与量を覚えていない。濃い目のお茶くらいに出したのを、急須いっぱいぐらいの量で60cm水槽に使って完治はした。

この病気は一度しか出したことはないが、一度出たとき片っ端から感染しまくった。

そのときは中国金魚から拾ってしまった。ただ、このときの物は、愛知の弥富を経由していた。どうストックしていたかはわからないが、これで中国金魚は弱いと思い込みしばらく買うことがなくなったくらいだ。

南天の調達がかなり面倒なので、とにかく拾わないようにしたい。

 

エロモナス かなり惨たらしい死体が出来上がり、薬代も高くつくので最も出したくない病気の一つ。先に挙げた穴あき病と同じくエロモナスという細菌感染などによって以下の三種の病気が起きる。

 

立鱗病 鱗の下の皮膚に水がたまり、次第に真ん丸くなって衰弱死する病気。

何が原因なのか見極めるのが難しいという点で厄介。

 

一つにはエロモナスによって内臓を侵されることや、痛んだ餌を食べて内蔵を壊したりして代謝機能に影響が出て排水ができなくなって起こるパターンや、特に思い当たる理由もなく発症がある。思い当たる理由がないだけで、何がしかおきてはいるのだろうが、餌も古くないし感染する要素もないといった環境でもごくまれに起きる。

 

いずれにしても、塩水浴と絶食がよく効く。症状が軽いうちはココアを使う。

症状が軽いうちに強いオキソリン酸の薬剤をいきなり投与して、しまうと「治った」と思って再発したときに耐薬性がうっかりできていたりするともう打つ手がなくなる。

 

ポップアイ 上記の立鱗病のような原因で目がとび出す病。立鱗病とこの病気は感染力は殆どない。

 

赤斑症 皮膚の表面や肛門付近、口の周りが赤くただれて行き衰弱死する。

立鱗病やポップアイと違い感染力が強いので要注意。

 

 

ココアは砂糖などの入っていない純粋なココアを使う。

使用量は水100リットルに対してココア10g

この方法はココアに含まれる蛋白質や油脂によってすぐに水質が悪化するので最低でも1日一回水換えする。

塩水浴と併用すると効果が高まる。

また、ココア浴をやっている間は餌を絶対に与えない。

 

ココアが効かなかったときは、立鱗病・ポップアイではパラザンを餌にしみこませて経口投与する。観賞魚パラザンではなくパラザンだ。

赤斑病のときは、パラザンDやグリーンFゴールド、テラマイシン、その他抗生物質を投与する。

 

赤斑は大抵これで治るが、立鱗病とポップアイは治らないときは治らない。

 

また、エロモナスにはイソジンがかなり有効と思われる。

赤斑症も軽症のうちならイソジンの投与で、丸一日で赤みが引くぐらいになる。

この場合も、もちろん水は作り直しになる。

 

テトラヒメナ症 輸入グッピーはこれにかかってよく死ぬ。90年代に末ごろから出始め、テトラヒメナという細菌が皮膚から入り込みは最終的には内蔵も侵す。侵された場所は細胞が壊死して白く濁るのですぐに見分けは付く。

 

有効な治療方法はないので、そういった個体を買わないようにする。

非常に感染力が強く、グッピーキラーとも呼ばれる。

輸送する際や怪しいときに25ppm二酸化塩素を入れると持ち込まないあるいは健康な個体への感染拡大を防げるというので、予防に使うのは非常に有効かと思われる。

 

これにかかったグッピーは本当にバタバタと斃れていく。

某所では、この病気ではないかと散々指摘しても「水をやたらかえるから死ぬんだ」と責任転嫁までされてとり合わず、毎週グッピーを大量に仕入れて全滅させていた。

そしてこのような状態で平気で売るというとんでもない店があった。きっと今も同じことを繰り返しているのだろう。全く愚かしい限りだ。

 

だから初めてグッピーを飼うときは国産にしろと何度言わせれば・・・(略

 

ガス病 ガス病と呼ばれるものには酸素ガス病と窒素ガス病の二種類がある。酸素ガス病は夏に青水で飼っていると極端に日差しの強い日にアオコの光合成が盛んになりすぎて、酸素ガスが飽和状態になり鰭に気泡ができる。

この気泡をほうっておくと鰭が裂けたりしてそこから腐る。

特に土佐錦魚がかかりやすい。これは浅い丸鉢で育て日光に良く当てるという伝統的な飼育方法に起因する。

 

窒素ガス病は特定の井戸水で窒素ガスが多すぎたときに起こる。

 

いずれにせよ、エアーレーションを強めにしてやり、飽和したガスを大気中に放散させればいい。また、酸素ガス病の場合は鉢なり水槽に日よけをしてやる。

 

 

カラムナリス病 滑走菌の一つである、フレキシバクター・カラムナリスの感染によって起こる。感染箇所により呼び名が変わる。

尾腐れ病では、鰭などに寄生し、表皮を壊していく際に蛋白質分解酵素を分泌して、鰭が溶け出し、鰭条のみが残り、骨だけになった唐傘のようになる。そしてその鰭条も壊死してしまう。

 

鰓腐れ病 鰓をのぞくと白色の付着物があったり、白っぽくなっていたりする。

既に感染を受けて、鰓の毛細血管に十分な血液が行かなくなっているからだ。

次第に呼吸回数が荒くなり、そのうちに呼吸回数自体が減ってゆく。

労咳になって、咳がひどくなったあと、体が衰弱してくるとやがて咳をしなくなるような感じだ。

体色が悪くなり、目が落ち窪みやがて死に至る。

 

皮膚全般の感染および口腐れ病 白色・黄白色に濁り、やがて出血を伴いながら壊死していく。体色は黒ずみ、全体は粘膜の異常分泌により白い膜を覆ったようになり壊死する。

 

いずれの場合も、カラムナリスの細菌感染によるものなので・グリーンFゴールド顆粒・エルバージュエース・ハイートロピカルフレッシュリーフ・グリーンFゴールドリキッド・パラザンDサンエース等の抗菌剤抗生物質を用いる。

 

また、感染速度は非常に速いので、一刻も早く水を換えて投薬する。

また、このとき併用する塩水浴は0,8%と特に濃い濃度で行う。

 

多少脱水するが、菌の駆逐を優先するほうがよい。

グッピーなど特に塩分濃度の上昇に強い生き物であれば、1%にしてしまってもいい。

 

また、イソジンを使う療法もある。水1リットルにつき4滴ほどの割合でいれ、5分ほどで開放してやる。

ただしこの方法は、戻す水槽に菌がいたのでは何の意味もない。

たとえば、全て魚を取り出して、水槽全体を消毒して、再起動させて、魚を戻すときに薬浴してしまうなどの方法をとるとよい。

あるいは、水10リットルに対して4滴入れて永久浴にする。

 

オキシドールも効果があり、10リットルの水に対して5mlに割合で溶かして1時間後に水を換える。

 

 

シクリッドの腸管鞭毛虫寄生 80年代後半から90年代にかけて流行し、当時知られて怖れられたディスカスエイズやディスカス病がこれである。腸管に鞭毛虫が寄生して、白い糞を出し、体は黒ずむ。

鞭毛虫の駆虫としてメトロニダゾールが効果的だが、観賞魚用として売っていない。

輸送によるストレスや体力低下によって腸内で異常繁殖する。

もし薬品が手に入らないときは水温を上げ0,5~0,7%の塩水にして、抗菌剤をばら撒き、糞をこまめに取り除き、とにかく快復を待つしかない。

 

ウオジラミ・イカリムシ  金魚によく取り付く寄生虫で、イカリムシは白色の細長いからだで、ウオジラミは褐色で扁平な体を持つ。

ウオジラミは雌雄ともに寄生するが、イカリムシは雌のみ寄生する。

寄生された箇所の周囲が充血し、悪ければ死に至る。

寄生して卵を水中にばら撒くので、目立つものをピンセットなどで取り除き、直ちに薬品を散布する。

治療にはトリクロルホンを使ったリフィッシュがいい。ただし、卵には無効なので、数日おきに散布して2~3週間は投薬し続ける。

 

 

 

ツリガネムシ 原生動物のツリガネムシ(エピスティリス)が、鱗や鰭に寄生して起こる。ぱっと見は巨大な白点病という感じで、末期症状が穴あき病や尾腐れ病に似てくるので誤診に注意。

 

また、鱗の隙間の皮膚ではなく、鱗に寄生するのも特徴。

この虫は魚から体液を吸い上げるわけではなく、魚の体を基点にして水中を漂うバクテリアを捕食する。

虫の寄生そのものより、この傷口からの二次感染が問題となる。

 

治療には水を換え、0,5%程度の塩水とし、薬品はメチレンブルー・マラカイトグリーン・トリクロルホンなどを投与する。

特に大きな群体には、粉の薬品を擦り込むのもよい。

 

 

コイ・金魚のヘルペス ヘルペスと呼ばれるウイルス感染によって起こる。脾臓や腎臓に感染して、貧血になり、酸欠になって死ぬ。これといった治療法はなく、春から夏に発生する。

 

やたら死ぬときには新鮮な死魚やまだ生きている個体の鰓蓋を切り取って、鰓がピンクや白色に近い色になってないかどうかを確認する。

貧血を起こしているので、本来赤みを帯びている鰓の色に影響が出ているかどうかを調べるため。

 

もし疑われる場合は、処分する。もっとも、処分すると決め込んだときには全滅していたということもありうる。

 

もし生き残った個体がいたとしても、その個体は保菌者となってしまうので、その後ほかの個体と飼うことはできない。

 

コイとキンギョで起こるものは症状は似ているが、コイからキンギョに、キンギョからコイにといったように、種を越えての感染はない。ただし近年作出されたコイとキンギョの交配種に関しては全くわからない。

 

そもそも、幸いにもうちでヘルペスを出したことがないのでこれ以上は言及できない。

 

 

イリドウイルス 東南アジア産のグラミーや小型魚特にランプアイが時折かかる。イリドウイルスが脾臓や腎臓に感染して起こる。症状としてはコイ・金魚ヘルペスと似ている。

輸送のストレスが引き金となって起こる。感染力が強いので、見つけたら処分するよりほかないだろう。

 

東南アジア産の小型魚がやたら死ぬときはこのウイルスも疑ってみるべきだ。

 

肝炎・腎肥大 金魚の当歳魚で時折かかる。内臓が肥大し、体が曲がったようになる。まず助かることはない。

また、同じように内臓がやたらとはれ上がる症状を見せることがある。時折見かけるので、何度か熊胆を混ぜてみたら治ったことがあった。

熊胆は基本的に肝臓の薬として使われるので、たまたま肝炎だった個体だったから効いたのかどうかもわからない。

サンプルが欲しいところだが、いかんせんなかなか罹るような病気でもないし、わざわざ感染させたくもないので、検証は当分先になりそうだ。

 

消化不良 古い餌や質の悪い餌を与えたときや、餌を消化するのに必要な「温度」がなかったときに起こる。

水に簡単に解けるような糞だとか、白い糞や透明感のある糞を出すときは消化不良を起こしている。このようなときには環境を変えず、そのまま数日絶食する。ごく少量ずつ餌を与え、正常な糞をしているようであれば徐々に餌を元の量に戻す。

 

数回繰り返しても治らないときは、水温を上げると良い。

 

転覆病    ランチュウや琉金といった丸っこい金魚が時折かかる。鰾や脊椎の異常といわれていたが、レントゲンをとってみるとそうでもないらしい。いずれにせよ体内の異常で平衡感覚をつかさどる神経が何らかの損傷を受けて以上をきたしている可能性が高い。もう一つは、過剰な脂肪によるもの。冬におきやすいというのはこれが原因かもしれない。

 

これといった対策がなく、後天的なものは水温を上げると治ることがある。

薬品としての販売ではなくなるが、転覆の改善をうたったコンディショナーが発売されている。後天的なものでは改善が見込めるだろうが、神経が傷ついたものなどにはとても効果が期待できるものではない。

 

魚結核 マイコバクテリアに感染して起こる。インコではおなじみの病だが、魚類でも起こる。数少ないヒトに感染する病気。獣医師に的確に効く抗生物質を処方してもらう。

症状はエロモナス症に似ている。また、自身の感染も疑われるので、この病気と確定したら病院へ行こう。

また、めったに発症するものではない。20数年魚類を飼っていて一度も見たことがないのでそれほど心配しなくてもいいだろう。

 

自分で引き起こしたこともなく、海外サイトで見つけたので、これ以上詳しくはかけないので、各自で調べていただきたい。

 

http://en.wikipedia.org/wiki/Mycobacterium_marinum

 

https://www.google.co.jp/#hl=ja&safe=off&sclient=psy-ab&q=fish+mycobacteria&oq=fish+micobactellia&gs_l=hp.1.0.0i13i30j0i8i13i30l3j0i8i13i10i30.1633.2323.1.5464.2.2.0.0.0.0.96.173.2.2.0...0.0...1c.0n_TwM

 

これらを参考にしてもらいたい。

 

 

特殊な治療法

 

低温不活性療法  真冬に金魚や鯉を屋内飼育していて、わけのわからない病気を持ち込んだときに使える。何の薬も効かなかったというときの最終手段。

何割かはショック死します。 方法はいたって簡単、温室から水合わせをしただけで、屋外の冷え切った水槽に金魚を放棄するだけ。体力が落ちていようが、水温があまりにも低いので、体力をろくに使わない。そのために体力が落ちることは無視してしまう。一切の給餌もなしでひたすら放置するだけ。低温を利用して病原菌のほうが死ぬのを待つだけという極めて消極的な方法だが、これが意外と効く。

 

 

水泡病 パールスケールやピンポンパールなどの金魚で近年報告されている病気。はっきりとした名前がまだ決まっていない。あまりかかることはないようだが致死率が高いという。

松かさのように、鱗に水泡のようなものができてくる。

赤斑ができることもあるので、エロモナスが原因という可能性もある。

塩水浴した上でパラザンなどを使う。

オロナイン軟膏を患部に塗るという療法もあるようだが、ピンポンは試験導入のために飼ったことがあるくらいで、この病気をまだ見たことがないため、当然実験もできていない。