熱帯魚図鑑

用語

 

 

用語といわれると一見難しそうだ。飛ばしてみたいだろうが、他のページを見てわけがわからなくてここへ来た人もいるだろう。

 

98年2月号のアクアライフのスネークヘッドの分類に関するページにこんな箴言が書いてあった。今思えば、小学生が読んだにしては上出来なほどの分だったが、いまだによく覚えている。

それは

 

「マニアック=難解ではない」

 

というものだ。難解なものだと思ってみるからわからなくなるのである。

 

ここに書いてたことなんて、熱帯魚をそれなりに飼っていれば中学生にだってわかる。

さすがに、正確に答えるのは無理だが、どういう風に使うとか、どういった数値とかやったことがあればわかるというものだ。

 

臆せずに見て欲しい。

 

思いついた順に並べるので、時々50音順でないことがあるが、それはご愛嬌。

一鳥二石はだめでも、短い文を個々に並べるのだから、まあ気にしないでもらいたい。という一鳥二石の定理。詳しくは直接聞いてください。

 

わかりにくい用語とかが他に見つかるなど更新のときに直していく予定なので。

 

ア行

 

青水 グリーンウォーター 

金魚の用語では青水、熱帯魚の用語としてはグリーンウォーターという。アオコと呼ばれる植物プランクトンが大量に繁殖したときに見られる。光が強すぎるときにおこる。

 

魚にとっては都合がいい。金魚の本来の赤色取り戻すときはこの水で数ヶ月飼えば回復する。特別に理由がなければわざわざ透明にする必要はない。アドリジンなどを使った光合成を阻害する薬品を使えば消えてしまうがいかんせんもったいない。

 

アルビノ

突然変異によって、色素が欠落して白くなった個体。

特に眼も赤いものも指す。ありがたや~と拝まれる白蛇様だとか、そういったイメージ。ヒトにも発生するようでアルビノのヒトというのも同一人物だが何度か見ている。

原種の色彩が美しいものだとありがたみがなんだかなくなってしまうと思う。

 

インフゾリア 

水中にすむ微生物の総称で、特に稚魚の小さな魚の初期飼料として使う。

作り方は、魚をしばらく飼育している水をビーカーなどに取り、ちぎったレタスを浮かべておきここにティースプーンいっぱいぐらいのスキムミルクをかけておく。

光に当てること数日でもやもやしたものが動き回るのが何とかわかる程度だ。

これをスポイトで集めて稚魚周りにばら撒く。

ブラインシュリンプを食べられないほど小さい稚魚を生む魚の繁殖に使う。

ヘドロブリーディングと組み合わせればなおさら歩留まりはよくなるであろう。

 

黄変個体

アルビノと似ているが、こちらは眼が黒いもの。この中でも赤なのか黒なのか?

というような状態の眼を葡萄眼という。

 

エアーレーション

濾過の動力とは別にエアーポンプとエアーストーンを使って圧縮空気を送り込み、酸素濃度を上げること。

圧縮空気が溶け込むことではなく、水面を揺らすことで効果がある。

  

カ行

 

汽水 

汽とは蒸し器から沸きあがった水蒸気が冷めて滴り落ちる水を表す文字で「水気を帯びる」という意味である。水気を帯びた水とはなんぞや?となるが、海水に比べて水気を帯びているという意味である。

文字の意味からも汽水というのは基本的には薄い海水ということになり、その管理方法はどちらかというと海水に準じる。

 

吸着濾過

活性炭やゼオライトによってアンモニアなどの有害物質を吸着する。

水の黄ばみを取りたいときや、アンモニアが上がったときに急いで吸着したときなどそう常用するものでもない。こういった吸着濾過材を入れた水槽では薬品の殆どが使えなくなるので注意する。

 

 

硬度

ガラスとアクリル樹脂では硬度が違うので、アクリルは傷がつきやすい・・・

という、固形物の硬さのことではなく、水の硬度のこと。

マグネシウム・カルシウム、その他の金属イオンのの濃度で変わってくる。

特にマグネシウムとカルシウムの濃度を表すときは特に総硬度といいGHでで表す。

 

これらの溶解度が高いと硬水。

低いときは軟水になる。

わかりやすく言うと、石鹸の泡立ちやすいのが軟水で、その逆が硬水だ。

 

一般的な淡水魚はあまり硬度の高い水を好まない。高い硬度を要求するのはアーリーなどの硬度の高い水に棲む特殊な淡水魚と汽水魚・海水魚ぐらいだ。

 

日本の水道水は殆どが軟水なので、熱帯魚の飼育に向いているといえる。

もし高い硬度を要求するものを飼うときは、サンゴ砂を使い硬度を上げてやればいい。

 

混泳 混育とも

同種を複数あるいは、種の異なる魚種を同じ容器で飼育すること。容易な種は問題ないが困難であったり、全く不可能なものすらいる。

特に肉食魚や大型魚で難しくなってくる。混泳で危なっかしい組み合わせのときは基本的にごっちゃりと飼い攻撃対象を分散させることで、命に関るほどの抗争を回避できるが、理想的な飼い方ではない。また、魚の個性によりうまくいくときとうまくいかないときがある。

たとえば「スネークヘッドを複数飼おうとしたら2・3匹が一番危ないので、水槽を大きくして5・6匹で飼うと比較的うまくいくことが多い」など。

 

 

コミュニティータンク

混泳の類義語。何種類かの相性のいい魚を混泳させた水槽のこと。

タンクは戦車のことではない。

社交的な戦車ってやわらかせんしゃかよw

 

作例としては、たとえばテトラのコミュニティータンクを作るとする。

ネオンテトラ・カージナルテトラ・サーペ・レモンテトラ・ラミーノーズ・サンタマリア・ブラックテトラ・レッドファントムなどさまざまな種を混泳

 

 

サ行

 

水素イオン濃度 pH (ペーハー)

水の酸性かアルカリ性かを示す指数。

pH0からpH14の範囲であり、値が小さいと酸性で値が大きいとアルカリ性になる。

pH7,0というのは純水で示されるように、特に酸もアルカリも含んでいないもしくは両方がはいっていたとしても均衡を取っている状態で、中性という。

殆どの淡水魚はpH7,0で飼育できる。

 

水槽に水を張った段階でいくら中性でも、老廃物を浄化していくときに発生する硝酸塩がたまって、古くなった水はpHが下がってしまう。

これを防ぐために水換えをするのだ。

 

また、水道水が目当てのpHでないときは、燐酸を使って下げたり、重炭酸ソーダを使って下げる。

これらは少し量を間違えると恐ろしくpHを下げてしまうので、専用のpH調整剤が発売されているので、それらを使いといいだろう。

 

 

水中葉と水上葉

水草と総称されているのは、水辺に生えている植物全般を指していて、根を水底の泥の中に張るが、茎は水面より上に出て葉を展開するものがありこれを水上葉という。

 

逆に、水中で根も葉も育ったものを水中葉という。

 

アマゾンソードなどは水上葉で輸入されてくる。このため水の中に入れると、一月ほどで枯れてしまうがここで棄ててはいけない。根が残っているので、そこから今度は水中生活に適した葉や茎が生えてくる。この場合、新しく生えてきたものが水中葉となる。

生物濾過

微生物によって有害物質を分解する。

一般的な工程としては アンモニアをニトロバクターが分解して亜硝酸に変え、亜硝酸をニトロソモナスが亜硝酸を分解して硝酸塩に変える。

ここまでは酸素濃度が高い状態で活動する好気性細菌の働きを利用する。

そのため、エアーレーションなどで酸素濃度を上げる。

一般的な濾過ではこのまま硝酸塩が蓄積して、どんどん水が酸化していく。

そこで脱窒とよばれる方法をとり、硝酸塩を窒素に変換して大気中に放散する方式をとることがある。ここで使うのは酸素の少ない場所を好む嫌気性細菌だ。そのためにこの環境を整えるのはなかなか難しい。これの一例がモナコ式水槽とその応用編だ。

 

タ行

 

毒抜き

ちょっと古い用語だ。底面式フィルターぐらいしかフィルターがなかった時代の話で、底面フィルターの濾過材である砂利や、ただしいてある砂利からサイフォンの原理を使ったホースやディップチューブという器具を使ってヘドロを取り除くこと。

換水ホースで行う通常の水換えで同様の効果がある。

 

トリートメント

シャンプーの後にするアレだけの言葉しか普及していないのでこちらの用語で使うと「??」という顔をされる。

トリートメントとは治療とか手当てという意味なので、むしろどうして髪に使う用語になったのかこっちが聞きたいぐらいだ。それならケアのほうがあうんじゃないか?

 

輸入したばかり、あるいは購入したばかりで、体力を落としていて、傷が付いていたりわけのわからない病原菌を持っているような可能性のある魚の体調を整えるという意味合いで使う。

 

この用途専用に水槽を維持している場合はその水槽を指してトリートメントタンクという。

 

 

ナ行

 

 

ハ行

 

 

鼻上げ 

 

魚のいる水の溶存酸素濃度が下がったときに起こる現象。酸素が足りないので空気中から吸収しようと水面に集まり口をパクパクと動かす。

 

「あら、餌が欲しいのね」生きるか死ぬかの酸欠状態。食事どころじゃありません。

こんなときに餌なんかやったら、分解するバクテリアが余計に酸素を使って酸欠がひどくなる。

 

すぐに水を換えるなり、エアーレーションをするあるいは強化するなりして酸素濃度を上げれば収まる。

 

 

 

比重

 

ある物体と、同じ体積の純水との質量に対する比率のこと。真水を1としてのほかの液体の比率を求める。

海水の濃度を測るときに使うが、ppmで表記する場合とたいてい併記してある。

農業でも使える種籾を選別するときに濃い塩水を使う。

この中で確か沈むのがよい種籾だ。このときの塩水を用意するための比重計もある。

 

ブラックウォーター

落ち葉などが堆積してその成分が染み出して、茶色くなった水。大抵酸性を示し、魚類に必要なミネラル分が多く含まれ、色素のタンニンは抗菌性があり病気も出にくくなる。

ピートモスという古いコケを煮出したり、そのものを水槽に入れて使う。

園芸品として売られるピートは酸性を中和する処理をされているので効果はないものが多い。

ピートを使う以外にも、この煮汁を煮詰めたものがブラックウォーターエキスとして売られているのでこれを使うといい。

弱酸性を好む魚に使うと大抵結果がよくなる。

 

 

ブラインシュリンプ 塩湖に生息する小型の甲殻類。中国(多分咸陽とかのあたり、このあたりはラーメンのコシを出すために使う鹹水の産地で、水が塩辛く、漢が都を長安から洛陽に遷す理由の一つになったほどなので)や、アメリカのユタ州が主な産地で、孵化率はアメリカ産のほうが上。よって価格も高い。

豊作の年と不作の年があるので価格は変動する。

幼生を熱帯魚の餌に使う。塩湖に住み、その卵は乾燥に強い。この卵を海水もしくは0,7%程度の塩水に漬け23度前後に保ち、エアーレーションで攪拌すると24時間程度で孵化する。

これをろ紙などで濾しとって熱帯魚に与える。

裏技的な方法だと、塩素漂白剤に漬け込み、30分ぐらいで引き上げて水洗して塩素中和剤をかけて再び水洗してから与える。すると、本来の方法に比べてあっという間に完成する。塩素が残留しないように注意が必要。

 

物理濾過 

化繊綿などの目の細かいもので単純に水中を漂うゴミを引っ掛ける。補助的で濾過の中ではあまり重要でない。

 

マ行

 

水あわせ

水あわせというのは、水質の異なる水へ魚を移すときに移動先の水に慣れさせることである。淡水か海水かなどといっためちゃくちゃ大雑把なわけかただけでなく、水質は場所によってだいぶ異なる。

phだけでなく、硝酸塩の濃度やカルシウムなどの濃度等々様座な条件で変わってくる。そこで移動したときに使った水の二倍くらいの水を移動先の水槽から点滴のようにゆっくりと混ぜ合わせてやる。

特にエイ・エビはこの変化に弱く、怠れば死ぬことがままある。

 

 

ヤ行

 

ヨーサック

卵から生まれたばかりの稚魚が腹に抱えている「卵黄の残り」のこと。

これが付いているうちは餌を与える必要がない。アロワナはよくヨーサックが付いた状態で輸入されるが、かわいらしいからといって安易に買ってはならない。このような個体は特に弱い。

 

ラ行

 

レフジュームタンク

飼育水槽と同じ水を使った隔離用の水槽。

飼育水槽から、揚水ポンプなどを使い、小さな水槽に水を送る、その水をオーバーフローなどを使ってまた飼育水槽に戻すという方式。

新しく飼った魚を水になじませてから混泳させるための準備をしたり、チョウチョウウオの餌付けに使ったり、同居できない無脊椎動物を飼ったり、海藻を入れて、時折取り除くことで補助的な濾過槽にしたりなどなど用途は多彩。

 

ワ行